マギアレコード A world rewound 巻き戻された世界 作:ジャックノルテ
見滝原市でワルプルギスの夜と魔法少女達の戦いが終わった直後。
同時期に神浜市において魔法少女達の尽力によってアリナ・イブが倒されて戦いは終わった。
だが代償としてドッペルシステムは破壊され神浜市から自動浄化システムは消えてしまった。
戦いを終えた魔法少女達はまずは自宅に帰り溜まった疲労を癒す事を始めていた。
みかづき荘においても・・・・・。
環いろは「フェリシアちゃんとさなちゃん。すぐに寝ちゃいましたね」
七海やちよ「そうね。あれだけの戦いがあった後だから仕方ないわ。いろはも寝た方が良いわ」
いろは「はい。じゃあ私も」
ニュースキャスター「見滝原市に接近していたスーパーセルは突如として崩壊しました。ですが市内はスーパーセルの影響で無数の建物が瓦礫と化しており復興には長い時間が」
その時、やちよが点けたテレビに映った見滝原市の様子にいろはの目は釘付けとなっていた。
いろは「やちよさん!これって」
やちよ「ええ。ワルプルギスの夜の仕業ね。彼女達も・・・・・。見滝原の魔法少女達も無事だと良いのだけど・・・・・」
いろは「まどかちゃん・・・・・・・」
ニュースキャスター「速報です。見滝原市内で見つかった二人の少女の遺体に関して、一人は身元が判明したとの事です。少女の名前は昨夜から行方不明の鹿目まどかさんと判明しました」
いろは「えっ!?」
ニュースキャスター「昨夜から行方不明だった鹿目まどかさんの死因は不明です。市内においては他にも行方不明となっている人がいます。市は情報の提供を呼び掛けて」
いろは「そんな・・・・・・。じゃあまどかちゃんは」
やちよ「ワルプルギスの夜と相討ちになったのね・・・・・。きっと他の人達も・・・・・・」
いろは「やちよさん・・・・・」
やちよ「いろは。今は休んだ方が良いわ」
いろは「はい・・・・・・」
いろははやちよに促されて自分の部屋に向かいベッドに横になった。
いろは(うい・・・・・。灯花ちゃん。ねむちゃん。黒江さん。ももこさんにみふゆさん。まどかちゃんや巴さんもいなくなっちゃった。それでも私・・・・・・・)
大切な妹とその友人達。
自分と関わった魔法少女や自分の知らない所で無くなった魔法少女達の事を思い浮かべいろはは静かに涙を流していた。
次の日にニュースを見たいろは達は見滝原市において行方不明者のリストに巴マミ、美樹さやか、暁美ほむらの名前がある事を知って涙を流した。
暫く後にもう一人の身元不明の遺体が佐倉杏子と言う事が判明して涙を流した。
それから数日間は神浜市における魔法少女達の会合は続いた。
マギウスの翼が無くなった事もあるが今こそ神浜市の魔法少女は一つの組織を作る必要性が迫られていた事をそれぞれの地域における西の代表七海やちよ、中央区の代表都ひなの、東の代表和泉十七夜、3者の意見が一致していた。
ここに他の魔法少女達の意見を取り入れて組織の結成は必須事項となっていた。
一ヵ月後には多くの魔法少女の協力の元で神浜市の魔法少女相互組織、神浜マギアユニオンの結成が決定していた。
幸いにもキレーションフェントホープのウワサのウワサ空間は、ねむが死亡しても何故か機能を停止したまま存続しておりそこで結成の集会が開かれる事が決まっていた。
何故ならその場は魔法少女以外に入る事の出来ない空間だからこそ魔法少女だけで会合を開くのに適していたからだ。
既に会合の資料も作られて数日の後に結成集会が開かれる事も決まっていた。
いろは「見てて。うい。灯花ちゃん。ねむちゃん。みふゆさん。ももこさん。黒江さん。私は魔法少女として自分が出来る事をして見せるから」
いろはは強い決意を持って先へ進もうとしていた。
一方でワルプルギスの夜との戦いから一週間後の見滝原市において。
美国邸において織莉子とキリカは傷を癒しながら先の事を考えていた。
キリカ「織莉子。私は次に何をすればいい?」
織莉子「ええ。計画の道筋は出来たわ。だから私と行きましょう」
キリカ「どこへ行くんだい?」
織莉子「八雲みたまに対処する為に私達はあの街へ行く必要があるわ」
キリカ「あの街って?」
織莉子「場所は分かっているから行きましょう。世界を救う為に」
キリカ「そうだね。私は君の駒なんだから」
織莉子「違うわよ。貴女は私の相棒よ」
キリカ「嬉しいよ!織莉子!」
織莉子とキリカは新たな旅立ちを迎えていた。
一方で同じ頃に調整屋に二人の魔法少女が八雲みたまの元を訪ねていた。
みたま「それがマギウスのお三方の顛末よ」
まばゆ「そうだったんですか・・・・・。ねむ様・・・・・」
黄羽根I・E「っ・・・・・・・・」
マギウスの親衛隊黄羽根であるまばゆと黄羽根I・Eは事の顛末をみたまから聞いて涙を流していた。
机に突っ伏して泣き疲れた黄羽根I・Eに毛布を掛けるみたま。
みたま「それにしてもねむちゃんがあなた達を逃がしていたなんて・・・・・。よっぽどあなた達の事を気に入っていたのね」
まばゆ「それもありますけど・・・・・。私にはねむ様と約束した事がありますから」
みたま「約束?」
まばゆ「はい。ねむ様は常々言っていました。魔法少女の存在を世間に広げるべき・・・・・だと」
みたま「それは魔法少女至上主義ではなくて?」
まばゆ「灯花様はそうでした。願いを叶えて魔力を得た魔法少女こそが人類よりも優れた存在だと言っていました。でもねむ様はそうではなくてもっと魔法少女の存在を世間一般に広めたいと言っていたんです。それには巴さんも賛同していました」
みたま「それは・・・・・。危険な事じゃないの?私個人としては魔法少女の事が世間に知られるのは余り良い事とは思えないわ」
まばゆ「分かっています。だからねむ様は慎重に動いていました。ねむ様は既に魔法少女の素質を持つ協力者を作っていたので私はねむ様の意志を引き継いで動こうと思います」
みたま「そう・・・・・。その事をねむちゃんの友人だったいろはちゃんに伝えなくて良いの?」
まばゆ「・・・・・。まだ早いと思います。私はこれから協力者の方と会って今回の事を伝えます。その間にみたまさん。彼女の事をお願い出来ますか?」
まばゆの視線の先には泣き疲れて眠っている黄羽根I・Eの姿があった。
みたま「いいわよ。ねむちゃん達はお得意様だったからあ。ここで匿う位は大丈夫な筈よぉ」
まばゆ「お願いします。じゃあまた」
そう言ってまばゆは調整屋を出て行った。
みたま「ねむちゃんの意志を継ぐのね・・・・・・。それはきっと本当にいばらの道よぉ」
誰に言うともなくみたまは呟いていた。
ここで第一部が終了です。
次回からはアニメ世界における集結の百華編と言える内容に移ります。