マギアレコード A world rewound 巻き戻された世界   作:ジャックノルテ

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□2 神浜市 大東区 次の日の夕方

 

 

 次の日に織莉子とキリカは学校帰りにそのまま神浜市に来ると二人で大東区を調べ回ったがこれと言って成果は無かった。

 

キリカ「特にこれと言って変わった事は無いね」

 

織莉子テレパシー(大丈夫よ。これも予知通りだから)

 

キリカテレパシー(どういう事だい?)

 

織莉子テレパシー(私の予知では今日は何も起きないのよ。何か起こるのは明日の工匠区よ)

 

キリカ「そう言う事か。じゃあ今日はどうするんだい?」

 

織莉子「念の為にこの大東区を見て回りましょう。何もないとは思うけど」

 

キリカ「それにしても・・・・・。あんな事があったのにキュウべえが私達にこんな依頼をしてくるとは思わなかったよ」

 

織莉子「そうね。私達が千歳ゆまさんの契約を防いだ事をキュウべえは敵対行動と見なさなかったようね。いいえ。見なしている状況じゃ無かったと言うのが本当の所ね」

 

キリカ「魔女の減少は魔法少女にとって死活問題だしキュウべえにとっても問題だろうしね」

 

織莉子「この事態に関心を抱かない程、キュウべえも愚かじゃ無かったと言う事ね」

 

 織莉子のその言葉通りにその日は何も起こる事が無かった。

 

 

 

 次の日。

 織莉子とキリカは夜の工匠区に来ていた。

 

キリカ「織莉子。これからどうするんだい?」

 

織莉子「確か場所はこっちよ」

 

 織莉子は迷う事無く進みキリカは付いて行く。

 路地裏から織莉子の視線の先には千秋屋と言う弁当屋が見えていた。

 

キリカ(ここで何か起こると言う事かな?)

 

 暫くすると千秋屋から一人の小学生と思わる少女が苦し気な様子で出て来る。

 身体から滲み出る穢れから魔法少女である事は一目瞭然だった。

 少女は苦し気な足取りで路地裏の人気のない場所へ苦し気に歩いて行く。

 

少女「うぅ・・・・・・・・・・」

 

 少女の身体から滲み出る穢れの量は増している。

 

キリカ(このままじゃ魔女化するんじゃ?)

 

織莉子テレパシー(キリカ。ここから目を離さないで)

 

キリカテレパシー(これが予知にあった事かい?)

 

織莉子テレパシー(ここから私の予知にあった出来事が起こるわ)

 

 少女の身体から溢れる穢れが遂に臨界点を迎える。

 

少女「あぁああああああああああああああ!?」

 

キリカ(魔女化!?)

 

 思わずキリカは身構えていた。

 対照的に織莉子は冷静に目の前の出来事を冷静に見つめていた。

 魔法少女に変身した少女の身体から溢れた魔力が溢れ出しその身体を毛糸とフルーツが入り混じった何かに包まれて行く。

 

キリカ(違う・・・・・。魔女化じゃない!?)

 

 僅かな違和感からキリカは目の前の出来事が魔女化では無いと気付いた。

 

キリカ(!? 髪留めに付いてるソウルジェムが砕けていない!? 何が起きて!?)

 

織莉子(ここまでは予知通り・・・・・・)

 

少女「グァアアアアアアア!!」

 

《魔女の様な存在になり果てた少女》が路地裏から暴れ出そうとした時!

 笛の音色が周囲から響いて来た。

 

キリカ(笛?)

 

織莉子テレパシー(キリカ。耳を防いで)

 

 織莉子のテレパシーを聞いてキリカは耳を塞ぐ。

 

??1,2「「笛花共鳴!!」」

 

 その声と共に流れた音を聞いた《魔女の様な存在になり果てた少女》の動きを鈍らせた。

 

??2「まさか理子ちゃんが魔法少女だったなんて」

 

??1「皆さん!直ぐに拘束して下さい!」

 

 そこへ現れた白いローブを身に纏った顔立ちから双子と分かる魔法少女と黒いローブを纏った無数の少女?と思しき者達が《魔女の様な存在になり果てた少女》を無数に放つ鎖で拘束して行く。

 

??2「理子ちゃん・・・・・。ごめん」

 

??1「みたまさんから預かった隔離用の球体を!」

 

《魔女の様な存在になり果てた少女》は??1の取り出した球体の中に大人しく収められると活動を停止した。

 それを見ると後から来た少女達はその場から撤退した。

 

黒羽根9「・・・・・・」

 

 その時、黒いローブを着た少女?が一瞬だけ織莉子達の方を向いた気がしたがローブで表情が見えない為に織莉子とキリカも分からなかった。

 

織莉子「キリカ。帰りましょう。これで見るべきモノは見れたわ」

 

キリカ「織莉子。今のは一体?あれは魔女化じゃないんだよね?」

 

織莉子「ええ。今起こった事を知る為にも為にも今は帰りましょう」

 

キリカ「分かったよ。織莉子」

 

織莉子「それとキリカ。今日の事は巴さんにはまだ話さないで」

 

キリカ「何か意図があるんだね」

 

織莉子「ええ。これも必要な事だから」

 

 目の前で起きた不可解な現象にキリカは困惑を隠せないでいた。

 予知で出来事を知る織莉子も目の前で起こった出来事の意味を知ろうとしていた。

 

 

(マギアレコードアニメ5話Bパート巴マミ登場シーン終了後)

 水名神社で七海やちよと由比鶴乃、それに人型の魔女と思しき相手と戦った巴マミはその場は矛を収めて神浜市から撤退し待ち合わせ場所である宿北サービスエリアに戻っていた。

 

マミ「・・・・・・・」

 

織莉子「巴さん。待たせたわね」

 

 織莉子とキリカがその場に到着する。

 

マミ「美国さん・・・・・・」

 

 織莉子の目から見てもマミは動揺した様子を見せていた。

 

織莉子「何があったの?」

 

マミ「美国さん。あなたは人型の魔女を見た事がある?」

 

織莉子「・・・・・。いいえ。私が戦った魔女は全て異形だったわ」

 

マミ「気を付けて。神浜市には魔法少女に擬態する魔女がいるわ」

 

織莉子「にわかには信じ互い話ね。でもあなたが言うのなら本当なんでしょう。私も気を付けるわ」

 

キリカ「こっちは特に収穫は無かったから情報には感謝するよ」

 

織莉子「とりあえず今は帰りましょう。もう夜が遅いわ」

 

マミ「ええ。本当に考える事が多すぎて疲れてしまったわ」

 

 精神的に消耗した様子にマミと共に織莉子とキリカは見滝原市へと戻って行った。

 

 

□3 神浜市 工匠区 千秋屋の路地裏 次の日の夜

 

 

 再び工匠区の路地裏に来た織莉子とキリカ。

 

キリカ「流石に何の手掛かりも無いね」

 

織莉子「ええ。あのローブを着た集団を尾行するのも一つの手ね。でもあれだけの人数がいれば感づかれるのが目に見えていたわ」

 

キリカ「せっかくの手掛かりは五里霧中と言う事かい?」

 

織莉子「いいえ。そうでも無いわよ。キリカ」

 

キリカ「えっ・・・・!!」

 

 織莉子の言葉にキリカが反応した時に路地裏の角から一人の黒いローブを着た少女?が出て来た。

 

キリカ(何者だ?魔法少女である事は魔力で分かるけど・・・・・)

 

黒羽根9「アナタ達は昨日ここで起きた事を目撃した人ですね」

 

織莉子「ええ。貴女はあの現象が何なのか知っているのかしら?」

 

黒羽根9「知っている。だからこれを届けに来た」

 

 そう言って黒羽根9はチケットの様な物を織莉子に向かって投げて来た。

 寸前にキリカがチケットを受け取る。

 

キリカ「おっと。織莉子に怪しい物は持たせられないね」

 

黒羽根9「明日、その場所に来れば我々の全てを教えよう。神浜市に来ている他の協力者共々お待ちしている」

 

 そう言って黒羽根9は路地裏に姿を消した。

 

キリカ「どうするんだい?織莉子。向こうは巴マミの事も知っているみたいだね」

 

織莉子「巴さんと合流して話をしておきましょう。それにしても見張られていたのね」

 

キリカ「と言ってもそれも予想通りだけどね。他所の魔法少女がいれば必ずその街の魔法少女が見張りに来るはずだからね」

 

織莉子「ええ。だからこそ気付いていたけど放置して正解だったよううね」

 

 

 

 夜の宿北サービスエリア。

 調査を終えた織莉子とキリカ、それにマミが合流して情報交換をしていた。

 

マミ「えっ?全てを教えるって言ったの!?」

 

織莉子「ええ。確かにそう言ったわ。このチケットに書かれた場所に明日来て欲しいと」

 

マミ「・・・・・。罠かしら?」

 

織莉子「私も同じ事は考えたけど、調査が進まない以上は相手の懐に飛び込むのも一つの手じゃないかしら?」

 

マミ「そうね。向こうは私と美国さんの事を知っているのね」

 

織莉子「ええ。だから私達全員で行くのが良いと思うわ」

 

キリカ「巴さんのお仲間はどうしたんだい?いつも姿を見ないけど」

 

マミ「彼女は明日から追試のテストがあるからいつも先に帰らせてるの」

 

織莉子「追試なら仕方ないわ。私達も学生なのだから。明日は私達3人でこの記憶ミュージアムへ行きましょう」

 

マミ「ええ。気を引き締めて行きましょう」

 

 

 




説明文

黒羽根9と言う表記は自分が書いている別作品においてとある離れた街から来た黒羽根において識別の為に付けた番号です。
 
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