マギアレコード A world rewound 巻き戻された世界 作:ジャックノルテ
□5 神浜市 北養区 植物園 次の日
(アニメマギアレコード第6話~第7話の時期)
次の日に北養区の植物園を訪れた制服姿の織莉子とキリカ。
植物園の内部を進んで行くと
マミ「待っていたわ」
キリカ「えっ!?」
織莉子「!? 巴さん」
二人を待っていたのは制服姿のマミだった。
マミの表情は硬い決意に満ちていてる。
マミ「私もマギウスの翼に参加する事に決めたわ。美国さん。呉さん。魔法少女の解放の為に一緒に行動しましょう」
織莉子「え、えぇ」
余りに勢いの強い行動を見せるマミに織莉子は少し引いていた。
キリカ(なんか性格が変わった?)
織莉子(何があったのかしら?)
明らかに変化の起きたマミにキリカと織莉子は内心で警戒心を抱いていた。
マミ「付いて来て。マギウスの本拠地はこちらよ」
マミに付いて行くと植物園の壁際に向かった。
そこでマミが手にした翼を象ったペンダントを掲げるとそこに結界の入り口の様な物が出現した。
マミ「ここを通る前にペンダントは持って来ているわね?」
マミの言葉を聞いて織莉子とキリカは昨日貰ったペンダントを見せた。
マミ「このペンダントは本拠地に入る時に必要な物だから無くさない様にして。ペンダントが無い魔法少女を本拠地に入れるには最低でも誰か一人がペンダントを持っている事が条件よ」
先導するマミに付いて行って通路を進んで行くとその先には巨大な洋風の建物が見えた。
マミ「これがマギウスの本拠地。ホテルフェントホープよ」
織莉子「凄い・・・・・」
キリカ「これもウワサと言うヤツなのかい?」
マミ「ええ。私達、マギウスの翼の大切な本拠地よ。今日はこれからマギウスのお三方にあなた方を会わせるわ。その前に」
マミは持っていた白いローブを身に纏うと素顔を隠した。
マミ「一応はマギウスの翼では魔法少女の素性を問う事は無いわ。だから二人もこのローブを被って」
マミは黒いローブを織莉子とキリカに手渡した。
織莉子が頷きローブを受け取るとキリカも習った。
二人がローブで素顔を隠すとマミは再び歩き始める。
ホテルフェントホープの内部に入ってエントランスを突き抜けて通路を進み続けている。
織莉子「マギウスのお三方と言うのは?」
マミ「昨日二人が会ったのはお三方の一人、里見灯花様よ」
キリカ(後二人、指導者がいる訳か)
マミ「今日は残る二人に会って貰うわ。それと協力者の方にも」
マミがホテルフェントホープの奥にある大きなドアを開くとそこには庭園が広がっている。
庭園の先にあるテーブルと椅子に二人の少女が座っていた。
ねむ「やあ。マミ。その二人が昨日、灯花と会った二人だね」
マミ「はい。彼女達も私達と共に魔法少女の解放に協力を誓っています」
マミはそう言いながらフードを取って素顔を見せた。
ねむ「そうか。僕は柊ねむ。マギウスの翼の指導者の一人だよ。それと隣にいるのが」
アリナ「アリナ・グレイ。マギウスの一人でジーニアスアーティストなワケ。もういいヨネ?顔合わせは済んだワケ」
言いたい事だけ言うとアリナはその場から出て行ってしまった。
マミ「そうですか」
呆れを隠さないマミ。
ねむ「アリナが済まないね。彼女はいつもああだから気にしなくて良いよ。ようこそ。マギウスの翼へ。共に魔法少女の解放に向かって尽力しよう」
織莉子「はい。私も巴さん共に魔法少女の解放に尽力致します」
キリカ「私も織莉子に習って尽力するよ。じゃなくてします」
ねむ「ありがとう。それじゃ今日から君達はマミの部下と言う事になるから後はマミに任せたよ」
マミ「分かりました。付いて来て。次は協力者の方に合わせるから」
一礼したマミに習って一礼して織莉子とキリカはマミに付いて行く。
通路を進んでマミの入った部屋には空になっている大きな球体が無数に並んでいる部屋だった。
そこに銀色の髪をした一人の少女が椅子に座って本を読んでいた。
マミ「みたまさん。連れて来たわ」
みたま「あら。巴さん。その二人が今度、マギウスの翼に入った見滝原の魔法少女ね」
マミ「ええ。いずれ調整をお願いするかも知れないわ」
みたま「そうね。わたしは八雲みたま。調整屋ってご存じかしら?わたしみたいな調整屋はソウルジェムを調整して新しい力を引き出したり出来るのよ。グリーフシードと引き換えにね。以後、お見知りおきを」
みたまは接客に慣れていると言う表情を見せて挨拶をして来た。
みたま「そうそう。無理に名乗らなくても良いわよ。まだマギウスに入ったばかりだし色々と仕事を覚えなきゃいけないだろうし。それにマギウスの翼は魔法少女の素性を特に知ろうとはしない組織だから」
マミ「そうね。だから二人も今はまだ素性を幹部以外に知らせる必要は無いわ」
織莉子「分かりました」
マミの案内でホテルフェントホープの設備や他の羽根との顔合わせ(素顔は見えないが)をスムーズに終える事が出来た。
マミ「早速だけどマギウスの為に魔女の捕縛に行きましょう。魔法少女解放の為には多くの魔女が必要なのだから」
織莉子「分かりました。ところで・・・・・。愛生さんはどうしたんですか?」
キリカ「そう言えばいないよね。あれだけ巴さんを心配していたのに」
マミ「まばゆさんはねむ様の護衛役である黄羽根に担って貰ったわ。だから私達とは別行動よ」
織莉子(黄羽根はマギウスの護衛・・・・・)
マミ「私達も私達の役割を果たしましょう」
マミの言葉に織莉子とキリカは頷いた。
ホテルフェントホープを出ると白いローブを纏ったマミは迷う事無く進んで行く。
織莉子「魔女の居所に当てはあるんですか?」
マミ「マギウスが誘導しているから市内の羽根から連絡が入るから発見は容易よ。ほら」
キリカ「魔力反応!?これは確かに魔女の反応だよ」
マミ「行きましょう!」
マミと共に結界に入り込む織莉子とキリカ。
マミ「今日はその黒いローブを使った戦い方に慣れて見て。そのローブに付いている鎖鎌を使って戦う事を覚えて」
織莉子「この鎖鎌を・・・・・」
キリカ「私は慣れているけど織莉子は初めてだね」
織莉子「ええ。でもこれからは慣れて行かないと」
黒いローブを身に纏った織莉子は手にした鎖鎌の感触を確かめながら握る力を強めた。
マミ「行くわよ!」
結界の最深部にいる魔女。
魔女に向かうマミに対して周囲にいる使い魔を織莉子とキリカが相手取る。
鎖鎌を使った戦闘にキリカは無難にこなすも織莉子は初めて使う武器に悪戦苦闘しながらも使い魔を切り裂いていた。
その間にマミは白いローブの鎖を使い魔女の拘束を試みていてたが二本の鎖では魔女の動きに追い付かないでいた。
マミ(じれったいわね・・・・・。やっぱり解放の為には私が躊躇っている場合じゃ無いわ!例え私自身がどうなろうとも魔女を捕縛しないと!)
マミは咄嗟にローブを脱ぎ捨てると普段と同じ戦い方に戻った。
魔女の周囲にマスケット銃による銃撃で魔女の周囲に一気に弾痕を作り出すとそこから伸びるリボンで一気に魔女を拘束した。
マミ「これで!」
魔女が動けなくなった瞬間にマミは一気に魔女との距離を詰めると右手に出現させた緑色のキューブを魔女に押し付けた瞬間に魔女は緑色のキューブに吸い込まれてしまった。
同時に結界は消えて行く。
マミ「やったわね・・・・・」
織莉子(あれがアリナ・グレイから支給されている魔女捕縛用のキューブ。便利な道具ね)
キリカ(マギウスの翼って一応は素顔を見せちゃいけなかったよね?)
マミ「この調子で次々と捕まえましょう。次の場所へ行きましょう!」
調子の良いマミに押される形で織莉子とキリカも魔女の捕縛を手伝う事になった。
それからニ日間で15匹の魔女を捕縛する事に成功した。
この結果に灯花もみふゆも驚きホテルフェントホープにおいて報告会が行われていた。
報告にはマミの他に織莉子とキリカも同席していた。
灯花「凄いにゃー。まさかこんな短期間でこんなに魔女を捕まえるとは思わなかったにゃー」
みふゆ「はい。ここまで魔女の捕縛をこなした魔法少女は初めてです」
灯花「だけどローブを脱いだんだよにゃー」
マミ「それは・・・・・。すみません。ですがマギウスの翼の使命の為にも一体でも多くの魔女を捕縛する為にやむを得ない事だと思います。どんな罰も受ける所存です」
みふゆ「羽根は素性を隠して行動すると言うのがマギウスの翼のルールですね。ですが・・・・・。巴さんの実力は既に白羽根を超えていると思います。灯花。ワタシは巴さんをワタシと同格の幹部に押しますがいかがですか?幹部ならば素顔での活動も問題ありませんよね?ワタシも素顔で活動していますし」
灯花「うん。みふゆの言う事は最もだにゃー。マミの実力を考えれば幹部扱いは妥当だと思うかにゃー。じゃあマミは今日からみふゆと同格の幹部と言う事だからローブは被らなくても良いよ。ただペンダントだけは付けていてね」
マミ「分かりました。ではこれからは素顔で活動させて貰います」
灯花「まあ勝手な行動をした事に関しては今度、ねむと行っている実験に協力してくれたらチャラにするから安心すると良いにゃー」
マミ「無理のない事なら幾らでも協力するわ。それと一つお願いがあるんですが」
灯花「何かにゃー?」
マミ「私もみふゆさんと同格の幹部に就任したのならみふゆさんの様に直属の羽根を集めても良いかしら?」
灯花「問題無いと思うにゃー」
みふゆ「はい。ワタシも天音さん達が直属と言えますから」
マミ「ならこの場にいる美国さんと呉さんは私の直属と言う事でよろしいですね?」
灯花「構わないにゃー」
マミ「美国さん。呉さんは今日から私のチームの一員と言う事で良いわね?」
織莉子「はい。私もそれで構いません」
キリカ「私も構わないよ。じゃなくて構いません!」
マミ「それと美国さんには私の直属の白羽根になってほしいんだけどよろしいかしら?」
織莉子「私が白羽根ですか?」
マミ「ええ。美国さんが白羽根になればより私の直属として動きやすくなるからメリットも大きいわ」
みふゆ「巴さんの言う通りですね。黒羽根の立場では他のメンバーからの命令にも逆らえなくて動きづらい事もあるでしょうから」
織莉子(確かに・・・・・。ある程度の地位を得れば動きやすいのは確かね)
織莉子「分かりました。では白羽根への昇進を受け入れます」
灯花「これで指揮官が増えて組織の動きが円滑になるにゃー」
会議が終わると多忙でもある灯花とみふゆは直ぐに出て行った。
マミ「美国さん。呉さん。一つ頼みたい事があるのだけど」
織莉子「何かしら?」
マミ「二人はこれから見滝原からの通いでマギウスの活動をすると思うのだけど見滝原市に戻ったらそれとなく私の仲間達の様子を見て欲しいの」
織莉子「巴さんの仲間。確か鹿目さんに美樹さん、暁美さんですね」
既に織莉子は魔女退治の際にキリカと共にマミの仲間とも出会って顔を見知っていた。。
マミ「3人には私が神浜市に調査に向かった事は話したけど、私はこれからマギウスの翼としての活動を優先するから見滝原には帰れないわ」
キリカ「えっ?でも家族とかいるんじゃ?」
マミ「私の家族はもう亡くなっているわ。だからこそこれからは魔法少女解放に本腰をいれるべきだと思うのよ」
キリカ「立ち入った事を言わせてしまったよ。ごめん」
織莉子(巴さん・・・・・。様子がおかしい気が・・・・・)
織莉子「分かったわ。様子をみるだけで良いの?」
マミ「ええ。だけど・・・・・。もし神浜市に来ようとしたら止めて欲しいの。マギウスの翼に巻き込みたくないわ。それに・・・・・・。私には彼女達を魔法少女の道に引きずり込んだ責任があるのだから」
マミの脳裏には自分の行動によって契約をしてしまった二人の少女の事が浮かんでいた。
織莉子「出来る範囲で良ければ様子を見ておくわ」
マミ「ええ。お願いするわ。これからもマギウスの翼として頑張りましょう」
織莉子「魔法少女解放の為に」
見滝原市への帰り道の電車内。
織莉子テレパシー(キリカ。巴マミの様子をどう思った?)
キリカテレパシー(正直言って・・・・・。変だと思うよ。人ってあんなに簡単に立ち直る物だっけ?)
織莉子テレパシー(私もそう思うわ。何か・・・・・。心を作り替えられた様な・・・・・。あるいは洗脳かも知れないわ)
キリカテレパシー(そうか!魔法なら)
織莉子とキリカの脳裏には一人の魔法少女が浮かんでいた。
優木沙々。
自分よりも優れた存在を洗脳すると言う固有魔法の持ち主。
織莉子テレパシー(マギウスにも沙々さんの様な洗脳魔法の使い手がいるのかも知れないわ。気を付けましょう)
キリカテレパシー(ますます油断出来ないと言う事だね)
織莉子テレパシー(そうね。それと巴さんとの約束も可能な限りは守りましょう)
キリカテレパシー(学校の中では私が見ておくよ)
織莉子テレパシー(頼むわ。キリカ)
あとがき説明
織莉子とキリカが羽根となる展開は以前に書いて没にした作品のアイディアの再利用です。
黒羽根はキリカ、白羽根は織莉子と言うのも同じです。