マギアレコード A world rewound 巻き戻された世界 作:ジャックノルテ
□6 神浜市 北養区 ホテルフェントホープ近辺
(アニメマギアレコード8話~10話の時期)
その日もマミは白羽根の織莉子、黒羽根のキリカ、それと数人の黒羽根を率いて魔女の捕縛を続けていた。
織莉子「みんな!今よ!」
織莉子の号令を受けて魔女に向かって黒羽根達が次々と鎖鎌を飛ばして行く!
キリカ「これで!」
黒羽根9「これだけ絡めれば!」
織莉子「巴さん!」
魔女に向かって飛ばした鎖鎌を握り締めながら織莉子が叫ぶ。
マミ「任せて!レガーレ・ヴァスタアリア!」
マミの手から無数に伸びたリボンが魔女の全身を包み込む!
魔女が完全に動きを止めてしまっている。
マミ「あなたも魔法少女解放の為に協力して貰うわ!」
マミは手から出現させた緑色のキューブを魔女に押し当てて魔女を捕縛する事に成功した。結界は崩壊して直ぐに元の林道に戻って行く。
織莉子「これでこの場所に出現した魔女は捕縛しました」
マミ「ええ。これで今日の任務は終了ね。みんな。ご苦労様!」
黒羽根達「はい・・・・・」
織莉子「今日はこれで解散します。みんな気を付けて帰宅して下さい」
黒羽根達「分かりました・・・・・」
黒羽根達は思い思いに散って行く。
織莉子「巴さん。私達も」
キリカ「待って。君は何か用があるのかい?」
黒羽根姿のキリカの促された方向を見ると黒羽根9がその場に残っていた。
織莉子「どうしたのですか?」
黒羽根9「はい。少し不安に思う事があって相談したいのです」
マミ「不安?解放の事で不安が?」
黒羽根9「いいえ。解放の事では無くて解放を邪魔する存在がいる事が不安なのです」
織莉子「解放を邪魔する者?」
マミ「例のベテラン魔法少女達の事ね」
黒羽根9「はい。私は白羽根の天音さん達とフクロウ幸運水のウワサを守っていたのですが七海やちよ達にウワサを倒されてしまいました」
織莉子(七海やちよ・・・・・。確か神浜市の西側のベテラン魔法少女でマギウスの翼における要注意人物の一人・・・・・。みふゆさん達からも注意を促されている・・・・・・)
黒羽根9「ウワサを消すベテランをずっと放置していてはマギウスの計画が遠のくだけだと思うのです。その事が不安でしょうがないんです」
織莉子(この間の天音さん達の報告を聞く限り七海やちよ達の行動は活発になって来ている。だとすればこの人の言う通りに対処が必要なのかも知れない・・・・・)
マミ「あなたの言いたい事は分かったわ。私からも七海やちよに関する事はマギウスに進言しましょう。解放が遠のくのは私にとっても起きて欲しく無い事だわ。私にも元の街にいる救いたい後輩達がいるんだから・・・・・」
黒羽根9「そうですよね・・・・・。私も他の街から来たので計画の成就の為に出来る限りの事をするつもりです」
織莉子「立派な心掛けだわ。私も巴さんと同じ街から来ている以上は解放に対する思いは同じよ」
黒羽根9「ありがとうございます。胸の内を話してスッキリしました」
織莉子「これからも解放の為に力を合わせましょう」
黒羽根9(やっぱり話して正解だった。美国さんは元の街にいるあの人の様だから・・・・・)
黒羽根9の脳裏に浮かんだのは金棒を握る彼女を神浜市に向かわせた魔法少女の姿だった。
黒羽根9(あの人の為にも・・・・・。私が頑張らないと・・・・・)
黒羽根9は一礼してその場から去って行った。
マミ「確かに天音さん達からも七海やちよに関する報告は受けているわね」
織莉子「何か別な対処が必要かも知れないわ」
マミ「ええ。今日はこの後、天音さんと待ち合わせをした後でマギウスとの会議があるからマギウスと相談しておくわ」
織莉子「天音さんと待ち合わせと言うと例の一人ぼっちの最果ての事ですか?」
マミ「ええ。そろそろ移送計画を本格的に行う必要があるから一度現場を見ておきたいのよ」
織莉子「分かりました。では私とキリカはこれで」
マミ「美国さん。呉さん。私の後輩の事は・・・・・」
キリカ「巴さんがいなくて戸惑っているみたいだけど見滝原市から出る様子は無いね」
織莉子「余程の事が無い限りは縄張りから離れる事は無いと思うわ」
マミ「そうね。でもそろそろキュウべえが接触するかも知れないわね」
織莉子「確かにその恐れはあると思うわ。私の方でも出来るだけの事はして見るわ」
マミ「お願いするわ。それじゃ私はセントラルタワーへ向かうから」
マミはそう言ってその場から去って行く。
首に付けられたリボンに重ねられたマギウスの翼の紋章が鈍く輝いている。
織莉子「キリカ。私達も帰りましょうか」
キリカ「そうだね。それにしても私達以外にも他所の街から来た魔法少女がいるのか」
織莉子「きっと気付いていないだけでかなりいるのかも知れないわ。だからキュウべえの事は放っておいても大丈夫よ。きっと他のルートから情報を得ているんでしょうから」
キリカ「うん。じゃあ帰ろう。織莉子。このローブで君の素顔が見えないのは私には苦痛だよ」
織莉子「そうね。でも戦い方の幅は広がったわ。それにこのローブのお陰で至近距離での戦闘に慣れて来たわね」
キリカ「織莉子にそんな戦闘は似合わないよ。でも白羽根のローブは織莉子のイメージにピッタリだと思うよ」
織莉子「私もキリカには黒羽根のローブが似合っていると思うわ」
キリカ「お互いに衣装と同じカラーだからね」
織莉子「イメージ通りと言う事ね」
キリカ「そうそう」
珍しく他愛無い雑談をして織莉子とキリカは見滝原市への帰路に付いた。