マギアレコード A world rewound 巻き戻された世界 作:ジャックノルテ
□7 神浜市 中央区 セントラルタワー
(アニメマギアレコード8話~10話の時期)
巴マミは中央区にあるセントラルタワーに向かってバスに乗っていた。
その姿は地味な服装をして魔力を絞り目立たない様にしていた。
服に関してはみふゆが着ない地味な服を借りていた。
マミ(神浜市ではなるべく目立たない服装を心がけないと。前に七海さん達と揉めた以上はマギウス以外の魔法少女と会わない様にしないと)
マギウスの翼に入って以降、マミはマギウスの翼に属する魔法少女以外との接触を絶っていた。
自らの動向を隠すと言う目的もあったがもう一つには余計なトラブルを起こさない様にすると言う意味合いもあった。
マミ(あの時、私は環さんから出たドッペルを魔女と誤認して彼女を殺そうとした。そんな私を七海やちよ達が許すとは思えないわね・・・・・)
既にマミはマギウスの翼において七海やちよと梓みふゆの関係。
宝崎市から来た魔法少女、環いろはに起こったドッペルと言う現象の答えを聞いていた。
あの時、マミも七海やちよ達も気付かなかったのだが、マギウスの翼に属する魔法少女がたまたま口寄せ神社のウワサの様子を見に来た際に顛末を目撃してマギウスのお三方と梓みふゆに報告が行われていた。
マミ(私としては彼女達とのトラブルを避けて彼女達を救いたいのだけど・・・・・)
そんな事を考えながら降りる停留所に付いたバスからマミは降りた。
マミ「!!」
セントラルタワーに向かう道の前方にマミは前に感じた事のある魔力を感じ取り思わず歩みを止めて周囲を見渡した。
すると目の前には環いろはが歩いているのが見えた。
どうも誰かを追っている様でもある。
マミ(彼女は環いろは・・・・・。僅かだけど月夜さんの魔力を感じ取れる。恐らくは月夜さんを見つけてセントラルタワーに・・・・・。と言う事は一人ぼっちの最果てを見つけたと言う事・・・・・)
マミは見つからない様にいろはの後を追った。
いろはがセントラルタワーに入り込んだ事で一人ぼっちの最果てが見つかった事を確信した。
マミ(でも一人ぼっちの最果てには簡単には入れない筈よ・・・・・)
いろはの後を付けながらマミは既にこの場に接近する3人分の新たな魔力にも気が付いていた。
マミ(この魔力は・・・・・。七海やちよと由比鶴乃が含まれていると言う事は環さんを助けに来たと言う事ね・・・・・)
既にいろはは結界に入り込んで月夜の操る魔女と対峙していた。
そして魔女の攻撃を受けていろはは空中に投げ出される!
マミ(・・・・・。仕方ないわね)
マミは結界に入り込むと咄嗟にリボンを出して空中に投げ出されたいろはを地面に安全に降ろした。
いろはが無事に地面に降りた事を確認するとマミは直ぐにその場を離れて魔女から離れた月夜を追った。
マミテレパシー(月夜さん!聞こえる?)
月夜テレパシー(巴さん!?来てたのでございますか?)
マミテレパシー(ここは撤退しましょう。彼女達が一人ぼっちの最果てに簡単に入れるとは思えないわ)
月夜テレパシー(はいでございます!)
マミと月夜は合流するとセントラルタワーから離れた。
その足で近くにあるマギウスの拠点へと向かった。
拠点には既に月咲が待機していた。
月咲「月夜ちゃん!?それに巴さんも」
マミ「大変な事になったわ。どうやら一人ぼっちの最果てが七海やちよ達に見つかった様ね」
月咲「そんな!?」
マミ「簡単には侵入出来ないと思うけど対策は必要ね。それとマギウスと梓さんへの報告を」
月夜「私の方でマギウスに連絡してみます」
月咲「それじゃ私はみふゆさんに!」
マミ「頼んだわ。ところでアリナさんは?」
月咲「それが何処かに行ってしまって・・・・・」
マミ「相変わらずね。彼女の事は放っておいて対策の方を進めましょう。場合によっては魔女を全て回収する必要があるわ」
マミ(そうならないのが最善だけど既に三つのウワサを消している七海やちよが来た以上は油断が出来ない・・・・・)
マギウスとみふゆへの連絡を終えたマミは月夜と月咲と共に分散して電波塔とセントラルタワーを監視していた。
夜になって環いろはが一人ぼっちの最果てに突入した事を皮切りに魔女を育成したウワサ結界は崩壊した。
それを見てマギウスの一人であるアリナ・グレイは暴走して魔女を解き放ってしまった。
マミ「これ以上は看過出来ないわね」
みふゆ「ええ。行きましょう。アリナの暴走をこれ以上は放置出来ません」
マミと合流してみふゆはアリナの暴走を止める為にセントラルタワーの屋上へ向かいアリナに脅しの意味を込めた銃撃を放つ事でアリナを止めて魔女の回収に成功した。
騒ぎを収めた後はみふゆの魔法で撤退してホテルフェントホープにおいて灯花とねむに二人で報告を行った。
報告を終えた後もマミの心には懸念が残っていた。
だからこそマミは一人でねむと灯花の部屋を訪れていた。
マミ「これから七海さん達との戦いが避けられないと思うわ。だから私に例の実験を施して欲しいの」
ねむ「良いのかい?まだ誰も成功していなくて机上の空論みたいな物だけど」
灯花「マミみたいにアリナを怖がらない幹部は貴重なんだけどにゃー」
マミ「それでも・・・・・。今のままでは七海やちよや和泉十七夜と言ったベテランを相手にするには力不足だと思うわ」
マミは既に一度、マギウスの使命を果たそうとした際に和泉十七夜と遭遇して戦闘していた。
灯花「分かったにゃー。ねむ。こんなにマミが頼んで来たんだしやってみよう」
ねむ「そうだね。幸い失敗しても後遺症は無いだろうから明日から始める事にするよ。それでどうかな?」
マミ「お願いするわ。私は・・・・・。解放の為にも強くならなきゃいけないんだから・・・・・・」
マミの瞳は強い決意が現れていた。
そのマミの様子を灯花は少し愉快そうに、ねむは少し申し訳なさそうに見ていた。
次の日のホテルフェントホープのエントランスにおいて。
織莉子とキリカはエントランスで白羽根5と情報交換を行っていた。
白羽根5「と言う事が昨日は起こったんだよ」
織莉子「私達が見滝原に帰っている間にそんな事が起こっていたなんて・・・・・」
キリカ「タイミングが悪かったね」
白羽根5「気に病む事は無いよ。魔女は殆ど巴さん達が回収したしみふゆさん達がアリナさんの暴走を抑えてくれたからね」
織莉子「そうですか・・・・・。ところで巴さんは?」
白羽根5「巴さんは例の実験に志願したんだ」
織莉子「えっ!?」
キリカ「例の実験ってウワサと魔法少女を融合するってアレ?」
白羽根5「そうだよ。観鳥さん。じゃなくて私の部下も志願したけど駄目だったからね。上手く行けば良いんだけどね」
マミ「その心配は無用よ」
織莉子、キリカ、白羽根5「!?」
その声と共にエントランスに姿を現したマミは以前とは違う雰囲気を纏っていた。
織莉子「巴さん。その・・・・・」
キリカ「大丈夫なのかい?」
マミ「ええ。実験は成功よ。マギウスのお陰で私は新たな力を手に入れたわ」
白羽根5「それは朗報だね。魔法少女の解放の為に戦う私達には相手がどんな相手でも勝つ力が必要だからね」
マミ「今の私なら七海やちよや和泉十七夜が相手でも十分に戦えるわ」
白羽根5「心強いね。巴さんが来てから解放までの道のりが短くなった気がするよ」
マミ「これ以上、解放を遠のかせる訳には行かないわ。だからこそマギウスは説明会をするそうよ」
織莉子「説明会?」
マミ「七海やちよと共に戦う魔法少女、環いろは、由比鶴乃、深月フェリシア、二葉さな。彼女達4人に魔法少女の真実を伝えるのよ。私や美国さん、呉さんが見た様に」
織莉子(そう言う事ね・・・・・)
キリカ(大抵の魔法少女はマギウス入りするだろうね)
マミ「全ては解放と救済の為に・・・・・。私達は魔法少女の救済の為に戦い続けているのよ」
まるで自らの発言に陶酔する様な様子を見せるマミに織莉子とキリカ、白羽根5は驚きを隠せなかった。