マギアレコード A world rewound 巻き戻された世界   作:ジャックノルテ

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□9 神浜市内 ホテルフェントホープ ねむの私室

 

 

(アニメマギアレコードセカンドシーズン第1話と同じ頃)

 

 ホテルフェントホープにおいてトップであるマギウスのお三方と幹部であるみふゆやマミ、白羽根、特別な役割を持つ黄羽根には個室が与えられていた。

なお黒羽根は二人から三人の共同部屋が与えられている。

 

 

 ねむの私室においてベッドの上で本を読むねむの脇には黄色いローブを身に纏った愛生まばゆが待機していた。

 

ねむ「どうやら万年桜を怒らせたみたいだね。僕がマミを使ってお姉さんを傷付けた事に怒ってドッペルに取り込まれたお姉さんを連れて行方を晦ましてしまったよ」

 

まばゆ「ねむ様が作ったウワサであるにも関わらずですか?」

 

ねむ「名無しの人工知能の事もあるからね。僕が作ったウワサといえど、一つの明確な個と言う事なんだ。聞きたくない命令を拒絶する事も出来る。特に万年桜は自我が強いし今回はウワサのルールに反したからね」

 

まばゆ「でもこうなる事は分かっていましたよね?」

 

ねむ「そうだね。君の最善を選び出す未來視のお陰だよ。マミの事も助け出せたしね」

 

まばゆ「・・・・・・」

 

ねむ「君がマミの事で僕らに怒っている事は分かっているよ。だけどああしなければ彼女はドッペルに飲み込まれる」

 

まばゆ「でしょうね。マミさんはいつも頑張り過ぎなんですよ。でもだからこそ大切な先輩なんですから・・・・・」

 

ねむ「大切な先輩か・・・・・。確認だけど・・・・。ここから先は見えていないんだよね?」

 

まばゆ「ええ。神浜市に来てからは未來視が上手く行かないんです。マギウスの計画が上手く行くのかどうか私には分かりません」

 

ねむ「けど僕達は計画を止める訳には行かない。君のその未來視の魔法は本当に便利だよ。初めて聞いた時は驚きを隠せなかった」

 

まばゆ「気に入って貰えてなによりです。と言っても私にも未来が見えても正しい形で伝えられているか分かりませんけどね」

 

ねむ「確かに灯花の未来を覗いた時は余り上手く行かなかったようだね」

 

まばゆ「状況が複雑で説明がしづらかったんですよ。その点、ねむ様の未来は説明がしやかったです」

 

ねむ「だからこそ君は僕に見出されて親衛隊の黄羽根になった。マギウスに必要な道具を作る黄羽根。親衛隊として戦闘力の強い黄羽根。そして未来を見る黄羽根。黄羽根はマギウスの翼にとって重要な裏方を担っていると言っても良いよ」

 

まばゆ「そうですね。私もねむ様とみたまさんのお陰で自分の魔法の新たな可能性に気付きました。その事で出会えた彼女の事もありますから」

 

ねむ「うん。魔法少女の存在を世間に広めたいと言う彼女の考えは僕も賛同するよ。でも今、広めたとしてもそれは魔法少女至上主義に基づく魔法少女による一般人への支配になりかねない。そうすればどんな反発が来るか分かった物じゃない」

 

まばゆ「魔法少女の存在を世間に広める・・・・・。正直に言って話が飛躍し過ぎて付いていけないですよ」

 

ねむ「良いんだよ。一度に無理して理解をしないで。今は君が見た範囲の未来に沿って行動する事にしよう」

 

 ねむはそう言ってベッドの近くにあるホテルフェントホープ内部でのみ繋がる黒電話を取った。そして白羽根の待機所へと電話をした。

 

ねむ電話「もしもし。神楽教官はいるかな?いたら変わってくれないかな?」

 

神楽教官電話「神楽です。ねむ様。何か御用でしょうか?」

 

ねむ電話「うん。君は確か宝崎市の出身だったね?」

 

神楽教官電話「はい。そうですが?」

 

ねむ電話「確か宝崎市から来た黒羽根に黒江と言う子がいたと聞いているんだけど」

 

神楽教官電話「彼女が何か?」

 

ねむ電話「彼女に聞きたい事があるから僕の部屋に来る様に伝えてくれないかな?」

 

神楽教官電話「分かりました。直ぐに伝えます」

 

ねむ「これで良しと。まばゆ。君も下がって良いよ」

 

まばゆ「何かあれば呼んで下さい。他の黄羽根と待機していますから」

 

ねむ「うん。そうするよ」

 

 ベッドの上で本を読み始めたねむにそう答えてフードを被ったまばゆは部屋から出て行く。自分の部屋へ戻ろうと廊下を歩いている最中、一人の黒羽根とすれ違った。

 すれ違う時に黒羽根は黄羽根であるまばゆに頭を下げたのでまばゆも頭を下げる。

 

まばゆ(たぶん彼女がねむ様の未来にいた黒羽根・・・・・。上手く行くと良いんですけど)

 

まばゆ(それにしても今まで未来が見えないなんて事は起こらなかったのにどうしてこんな事が?予知していた未来が見えなくなるなんて・・・・・。まるで前に見た映画みたいな状況・・・・・)

 

 まばゆは五里霧中な状況に恐れを抱きながらも少しでも最善の未来へ進む為に進むしかないと理解していた。

 

まばゆ「それにしても・・・・・。マミさん・・・・・。マミさんの方は大丈夫なんでしょうか?」

 

 記憶ミュージアムに行ってから会ってない友の事を思いまばゆは悩んでいた。

 

まばゆ「後輩達もきっと来ちゃいますよね」

 

 恥ずかしがり屋のまばゆはマミに頼んでまだ顔を合わせていないが後輩の魔法少女3人がやがてこの神浜市に来る事は容易に想像出来ていた。

 

 

 




あとがき


 黄羽根と言う役職は自分が書いている別作品マギアレコード偽書e/s memorysにおいて作った設定です。
 マギウスの翼において規格に合わない魔法少女を集めた特別な羽根であり灯花とねむの親衛隊を兼ねていると言う設定です。
 アリナは親衛隊の存在を必要としない為、関与していない。

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