マギアレコード A world rewound 巻き戻された世界   作:ジャックノルテ

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□10 神浜市内 北養区 ホテルフェントホープ

 

 

(アニメマギアレコードセカンドシーズン2話~6話)

 黒羽根の黒江がねむから密命を受けて環いろはを探しに向かった事を切っ掛けにマギウスの計画は加速する。

 黒江がホテルフェントホープを出て暫く後に灯花とねむは織莉子とキリカを呼び出していた。

 

ねむ「すまないね。急に呼び出して」

 

織莉子「いえ。大丈夫です」

 

灯花「見滝原でも魔女を捕まえてくるなんて結実な働きぶりだよー」

 

織莉子「いえ。羽根として当然の活動にございます」

 

キリカ(これが羽根としての仕事なのは確かだけど織莉子に頭を下げさせ過ぎだよ。この子供たち)

 

灯花「マミも高く評価していた二人にわたくしからも特別な仕事をお願いしたんだよねー」

 

織莉子「どんな仕事でしょう?」

 

灯花「ズバリ!ワルプルギスの夜を観測して欲しいだにゃー」

 

織莉子「えっ!?」

 

キリカ「!?」

 

ねむ「その反応は二人もワルプルギスの夜を知っているんだね?」

 

織莉子「はい。最大最強の魔女だと聞き及んでいます・・・・・」

 

灯花「わたくしの計算によるとこれからそのワルプルギスの夜が見滝原市の周辺に現れるんだにゃー」

 

織莉子(それは私も予知している・・・・・・)

 

ねむ「僕らの計画通りに進むならウワサの力と灯花の技術力を合わせてワルプルギスの夜と半径200キロ圏内の魔女を全てを神浜市に呼び寄せてエンブリオ・イブに吸収させて計画を完遂するつもりだよ」

 

織莉子「エンブリオ・イブに吸収・・・・・・」

 

 ホテルフェントホープの地下に存在するドッペルシステムの要とも言えるエンブリオ・イブ。成長の為に多数の魔女を捕食させているのは白羽根である織莉子も知っていた。

 

織莉子(まさかワルプルギスの夜を食べさせるつもりなんて・・・・・)

 

灯花「それで二人には一足先に南凪区の海岸に行って貰ってワルプルギスの夜が神浜市に来るのを観測して欲しいんだにゃー。灯花ちゃん特製の装置を持って貰って」

 

織莉子「成程。近い距離から観測する事でより正確なデータを収集する役割と言う事ですね」

 

灯花「そうだにゃー。つまりは台風の中継をするレポーターみたいなモノだよー」

 

キリカ(これってかなり危険じゃ)

 

ねむ「危険が伴うのは分かっていると思う。だから二人は灯花の装置を設置してワルプルギスの夜を確認したらその場から離れて構わない」

 

織莉子「その後はホテルフェントホープに帰還すればよろしいのですか?」

 

灯花「うーん。たぶんだけどワルプルギスの夜が神浜市に来たら魔女や使い魔も活性化すると思うから無理に帰還しなくてもいいよー」

 

ねむ「うん。ワルプルギスの夜を確認したら神浜市から離れても構わないよ。君達には危ない橋を渡らせるんだからね」

 

織莉子「・・・・・・。分かりました。その役目。承りました」

 

灯花「そう言ってくれると思ったにゃー。じゃあこれがその装置だから」

 

 灯花はそう言ってノートパソコンの様な物をテーブルの上に置いた。

 

灯花「灯花ちゃん特製の改造を施した観測装置だから安心して使ってね。使い方は電源を入れると読める様にしておいたから」

 

織莉子「ありがとうございます。では私達は直ぐに出発します」

 

ねむ「君達は見滝原市から戻ったばかりだろう?出発は明朝で構わないよ」

 

灯花「仕事の為に英気を養う事も重要だと思うからにゃー」

 

織莉子「分かりました。では明朝に出発致します」

 

織莉子(試す為に直ぐに出発と言ったけど明朝で良いと言った。これは計画に余裕があると言う事なのね)

 

 

 明朝に織莉子とキリカは南凪区の海岸に向かい灯花特製の観測装置を手にワルプルギスの夜を待っていた。

 それから暫くしてホテルフェントホープに侵入者が入ったと報告が回った時、ねむはマギウスの親衛隊である黄羽根の待機所に顔を出していた。

 ねむの前には三人いる黄羽根の内二人が待機している。

 親衛隊と言っても待機している二人は特殊な魔法の使い手であるが故に一般の羽根と分ける為に黄羽根に認定したねむのお気に入りと言える魔法少女達だった。

 一人は愛生まばゆであり、もう一人はマギウスの装備制作を担当する黄羽根I・Eだった。

 親衛隊としての責務を果たせる黄羽根はここにはいない黄羽根7しかいない。

 

ねむ「これから計画の最終段階が始まるから君達にここを出て貰うよ」

 

黄羽根I・E「えっ?」

 

まばゆ「出るってどう言う!?」

 

 ねむが黄羽根の待機している部屋の開いたドアから中にいるまばゆともう一人の黄羽根に話しかける。

 

まばゆ「ねむ様。何を言って」

 

ねむ「君達は親衛隊とは言え戦闘向きの魔法を持っている訳じゃない。ここから先の状況は危険過ぎるから強引に避難させて貰うよ」

 

 ねむの手に出現した本に手を翳すと開いたドアの前に透明な壁が出現した。

 慌てて部屋を出ようとしたまばゆは部屋から出れない事に気が付く。

 

まばゆ「ねむ様!!」

 

ねむ「すまない。これは巴マミとの約束なんだ。計画が成就するまで君を安全な場所に移すと言う。ついでに僕のお気に入りである具現化系の魔法を使う君も脱出させるよ」

 

黄羽根I・E「!?」

 

ねむ「恨むなら僕を恨んで構わないよ」

 

 ねむが手にした本に手を翳し魔力を込めた瞬間に黄羽根の部屋はホテルフェントホープから飛び出して行った。

 方角は神浜市大東区より先にある隣町の緑地。

 例え計画が上手く行かなかったとしても何の影響も起きない場所。

 

ねむ「全てが上手く行くなら後で迎えに行くよ」

 

 

ここから先の状況を危惧したからこそ、ねむは戦闘能力の低い黄羽根2名を戦場となる神浜市とホテルフェントホープから逃がしたのだった。

 

 




あとがき

黄羽根I・Eは私が執筆している別作品マギアレコード偽書e/s memorysに登場するオリジナルキャラクター越馬一夜なのは確かです。
彼女はマギウスの翼が使用するローブや魔力を溜める宝石と言った装備の開発と量産を担当していると言う設定でした。
今回はあくまでマギアレコードのキャラオンリーのストーリーなので黄羽根が登場しても敢えてイニシャルだけの扱いにしました。

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