――宇宙世紀0079年1月8日/ソロモン要塞・第3発進ドック
艦内警報が三度鳴り響き、指揮系統が強化されたムサイ級軽巡洋艦〈ファルメル〉の格納庫では最終点検が進められていた。
ドズル・ザビ中将はその中央に立ち、軍装の襟を正しながら艦橋へと歩を進めていた。鉄骨むき出しの艦内通路を進むその背には、決意が宿っていた。
ドズルの妻ゼナと娘ミネバが、乗艦直前のドズルを見送っていた。
「必ず戻ってください……ミネバも、ずっと待っていますから」
ゼナは凛とした声でそう言い、ミネバは幼いながらも小さく手を振る。
ドズルは無骨な手でそっとミネバの頭を撫でた。
「大丈夫だ。パパは一番強いんだからな」
そう言い残すと、ドズルは〈ファルメル〉のハッチへと消えていった。
――整備ドック
ザクIIの整備を担当する整備兵たちは、普段よりも張り詰めた表情で作業に打ち込んでいた。
「C型の核装備、点検済み! バズーカ装填確認よし!」
「流体パルス、圧力異常なし!」
「冷却系統、異常なし!」
「最終動作チェック、オールグリーン!」
年若い整備兵が、隣のベテランに呟く。
「なあ……俺たちの整備した機体が、ジオンを守るんだよな」
「……違ぇよ」
「え?」
「“人類”を守るんだ。わかるか、ボウズ。これはもう、ただの戦争じゃねえんだ」
その一言に、若者は無言でうなずき、次の作業へと向かった。
――旗艦ファルメル・艦橋
通信兵が緊張した声で報告を上げた。
「全艦、発進シークエンス完了。ドズル中将の指示を待っています」
ドズルは頷き、端末を通じて艦隊に告げる。
「こちらファルメル。全艦、順次発進せよ」
その号令と共に、ソロモン外縁部の発進ゲートがゆっくりと開き、チベ級重巡洋艦、ムサイ級軽巡洋艦が次々に宇宙空間へと進出していく。
艦隊の緑と赤の船体が、まるでクリスマスの電飾のように連なっていた。
――同時刻・ズム・シティ
ジオン国営放送は、特別編成に切り替わっていた。
ギレン・ザビ総帥が演説の壇上に立ち、その表情には決意と誇りが宿っていた。
「ジオンの民よ、聞け!
今こそ立ち上がる時が来た!
これは我々ジオンの、否!人類の存亡をかけた戦いである!
BETAという異形の存在は、人類という種そのものを滅ぼす脅威である!
しかし、我らジオンは怯まぬ。
未来を奪われてはならぬ。希望を、次代を、我々の子らを守るために!
ジオンの軍勢は今、月へと進撃する!
この戦いに勝利した時、我々は初めて“人類の守護者”としてその名を刻むだろう!
ジーク・ジオン!」
その演説に、ズム・シティ各地で拍手と歓声が巻き起こった。
画面の向こうでは、志願兵の列が伸び、整備ドックでは兵士たちがそれぞれの戦いに備えていた。
――宇宙空間・ソロモン周辺
全艦隊60隻がフォーメーションを維持しながら進行を続けていた。
艦隊の進行先は、ルナツー近傍の宙域。
そこから月面降下作戦が展開される。
各艦内では、パイロットたちが出撃準備を終え、無言でモニターに映る月の輝きを見つめていた。
その時、ある艦内通信士が微弱な信号を捉える。
「……ドズル閣下、これは……地球軌道上からの観測波? ジオン艦隊の動きを捉えた可能性があります」
ドズルが静かに頷く。
「……見ているか、地球よ。これがジオンの“覚悟”だ」
――ナレーション(永井一郎)
U.C.0079年1月8日──
ジオン公国軍は、総勢60隻、MS192機による“人類史上初の異星生命体BETAに対する月面での大規模反撃”の出撃を完了した。
正史ではジオンが独立を掲げ、地球連邦に戦いを挑んだ0079年1月。
今、ジオンはその力を“ジオンの敵”ではなく、“人類の敵”に向ける。
これは、人類という歴史の終わりを早めるのか?永遠に語り継がれるのか?
それは未だ誰にも分からない。だがしかし、確かな希望への進軍ではあった──。
連邦も途中で転移した方がいいかな?
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一部隊
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一個艦隊
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モブコロニー(生産性向上の為)
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サイド7(天パと親父込み)
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ジュピトリス(若いシロッコ込み)
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連邦なんて腐敗した奴らは要らん!