宇宙世紀マブラヴ   作:vault101のアルチョム

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難産だった…。しばらくは次章を考えるので少々お待ちを!


【幕間】束の間の平穏

ナレーション(永井一郎)

U.C.0079年1月12日、ハイブ攻略作戦の翌日。

ジオン公国軍は、初の大規模なBETA掃討およびハイブ反応炉破壊に成功するも、甚大な犠牲を払った。

 

その勝利は、単なる通過点に過ぎない。

人類が生き延びるためには、“学び”と“改良”が求められる。

 

その日、ルナツーでは静かに、そして熱く、未来を決める会議が始まっていた。

 

 

 

技術会議(ルナツー 技術本部ブリーフィングルーム)

 

ルナツーの中央区画。かつての連邦軍宇宙艦隊司令部だった広間には、今やジオンの技術者たちがずらりと顔を揃えていた。

 

ジオニック、ツィマッド、MIP、他数社の民間企業から派遣された技術達。

その中央には、アルベルト・シャハト技術少将の姿もある。

 

スクリーンには、V作戦試作機――RX-78-1 ガンダムの解析データが表示されていた。

 

「まずは、この『学習型コンピュータ』だ」

 

クラフト中佐が資料を示す。そこには、AIが戦闘データをリアルタイムで解析・蓄積し、パイロットの癖に合わせてフィードバックするアルゴリズムの解析結果が映し出されていた。

 

「パイロットが動くたびに、機体が“学習”していく。……つまり、これをエースパイロットの乗る機体に搭載すると、新兵でも熟練者の動きを“再現”できるというわけだ」

 

「しかもこれ、制御コアはMSに搭載されたままで単体学習を繰り返してるんだ。複数機によるネットワーク制御はないが……恐ろしい精度だよ、まったく連邦め、たんまり金を使って開発したんだろうよ!」

 

ツィマッド技術顧問がため息混じりに言う。

 

「だが、OS単体だけで解決できる問題ではない。我々のMSは“足が遅い”。突撃級に追いつかれたザクの損耗率は80%に達した」

 

「だったら“走らせる”しかない。ホバー移動の出来るユニットの搭載だ」

 

ジオニック側の若手が前に出て、ホログラムを展開した。

 

そこに映し出されたのは、ザクⅡF型をベースに腰部と脚部にアタッチメント式のホバーユニットを装着した新型機の図面。

 

「コードネームはAPS-06“仮称ホバーザク”。通常の地表走行では時速200kmを維持可能。突撃級の突進を躱しながら火力を叩き込める。少しの改修で現用機がホバー走行できる様にするつもりだ」

 

「さらに、現地換装を前提とした“モジュラー装甲”を提案する。関節部を守るセラミックパッドを各環境に合わせて取り替え可能。防寒、防塵、防水、それぞれに対応できるようにする」

 

次々と投影される機体案。技術者たちの目が輝いていた。

 

「そしてもうひとつ……これだ」

 

クラフト中佐が示したのは、倉庫の奥に保管されてた試作小型MS。

 

「ザクが構想段階の時に試作した機体だが、ブラッシュアップしザクの部品で賄える所は流用し、歩兵的運用を想定としたサブMSを開発する。サイズは全高4.5m前後、名称は――」

 

「アーマード・トルーパー(AT)」

 

「装甲歩兵の再定義だ。大部隊で投入すれば、ハイブの坑道で戦車級の津波にも対応できる。これが我々の次の“量産型”になる」

 

誰かが小さく呟いた。

 

「……勝てる兵器を作る。死なせない為の兵器をな」

 

その時、軍部側の戦術幕僚の一人が手を挙げ、重い口を開いた。

 

「皆、意見が出て大変よろしいのですが――」

 

「軍部として1番の問題はミノフスキー粒子散布下でのMS部隊と艦隊の連携が取れない事です!

艦砲射撃をしようにも現地部隊から途切れ途切れの通信では下手に援護射撃も出来ません!BETAの連携が下がるのはよろしいのですが、メガ粒子砲の大火力を活かせないのであればやる意味がありません!まずは現段階で用意できる中継機なり無人機なりを用意し、それからはミノフスキー粒子散布下でも十分に通信が出来る技術を開発して頂きたい!」

 

 

 

ソロモン モビルスーツハンガー

 

喧騒が去り、静まり返った補給区画にカーキとパープルカラーのザクⅡS型――シーマ・ガラハウ機。

 

その機体の整備を終え、油と血にまみれた作業服を着た若い整備兵が、機体に手を添えながら佇んでいた。

 

「お前…よく……無事に帰ってきたな…」

 

そう呟いた瞬間、背後から足音がした。

 

「無事じゃないさ。中身はボロボロだよ。MSも、乗ってるこっちもね」

 

声の主は、当のシーマ本人だった。

 

整備兵が思わず立ち上がる。

 

「し、シーマ大尉! すみません、勝手に……」

 

「いいさ」

 

彼女は整備兵の手に視線を落とす。油で汚れた手。焦げ跡の残る工具。

 

「……あんたの仕事がなきゃ、わたしらは今ここに居なかったかもしれない。ありがとよ。」

 

静かに、だが確かに。シーマは言葉をかけた。

 

整備兵が目を見開く。

 

「……俺なんて、大尉みたいな立派な人間じゃない。俺がもっと早く整備できてたら、不完全な整備で出撃させなければ、あいつは…親友は……」

 

「バカ言うんじゃないよ。あの時はみんな必死だったのさ。整備が不完全と知りながらあんたの親友は出たんだろ?それでもなりふり構わず出たんだよ。仲間を守るためにね。誰も…何も間違っちゃいないさ……」

 

彼女は、整備兵の肩を軽く叩いた。

 

「これからも、頼むよ。あたしたちは、あんた達に生かされてる」

 

整備兵は黙って、深く頭を下げた。

 

 

 

ソロモン シャアの私室

 

静謐な空間。ソロモンの士官区画の一室にて、シャア・アズナブルは静かに瞑想していた。

 

ノーマルスーツを脱ぎ、目を閉じ、呼吸を整える。

 

頭の中には、月面戦闘の映像が次々と浮かび上がる。

 

――敵が、来る。

 

――左側から、3体。次に、真上。

 

「なぜ、分かった……?」

 

彼は呟いた。

 

あの時、確かに“見えた”。いや、感じた。

ミノフスキー粒子で視界も悪く通信も短距離のみで閉ざされていたのに…。誰よりも先に、敵の動きを読めた。

 

「直感…ではない。これは……」

 

脳裏に浮かぶ、焦げた砂の匂い。爆発の光。仲間の絶叫。

 

その中に、確かにあった。

 

“音のない囁き”のようなもの。

 

「……まさか、な」

 

その時、思考が閃いたような錯覚を覚える。

 

彼の意識に、何かが触れている。そう感じた。

 

「次は……どう動く?」

 

自分の中に生まれつつある、“理解できない力”。

 

シャアは目を開けた。

 

その瞳には、“未来”という名の光が、ごく微かに灯っていた

 

 

 

ナレーション(永井一郎)

 

こうして、ジオンはまた一歩、BETAという“超常”に対抗するための歩みを進めた。

 

その裏で、“人”もまた変わり始めていたのかもしれない。人類の核心という名の兆しを。

 

戦いはまだ――序章に過ぎない。

 

連邦も途中で転移した方がいいかな?

  • 一部隊
  • 一個艦隊
  • モブコロニー(生産性向上の為)
  • サイド7(天パと親父込み)
  • ジュピトリス(若いシロッコ込み)
  • 連邦なんて腐敗した奴らは要らん!
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