宇宙世紀マブラヴ   作:vault101のアルチョム

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【第21話】独白

ナレーション(永井一郎)

宇宙世紀0079年2月26日──

 

ジオン公国がBETAとの戦争に明け暮れる中、忘れ去られた男がひとり、静かに思索を続けていた。

 

その名は、クルスト・モーゼス。

かつてフラナガン機関に籍を置き、人の精神と機械の境界に挑んだ研究者。

今や彼は、ダーク・コロニーの一角で“過去”と“未来”を睨みつけていた。

 

 

 

ダーク・コロニー 第3研究棟・個人研究室(特別許可区画)

 

静まり返った研究室に、ひとりの男がいた。

痩せた身体に白衣を纏い、目の奥に宿るのは、狂気に近い情熱。

──クルスト・モーゼス博士。フラナガン機関から追われるように姿を消した科学者である。

 

眼前のモニターには、連邦軍の試作機「RX-78-1」に搭載されていた、学習型コンピュータのログが映し出されていた。

クラフト中佐が搭乗した戦闘ログ。月面での実戦記録だ。

 

「……ふむ、ここだ。ターン動作時の補完処理──AIではない。ただの記憶と再構成だ」

 

クルストは何度もホログラムを指でなぞる。

 

「これは“予測”ではない……“学習”だ。過去の行動を蓄積し、同じ状況における反応を最適化する……それだけ。だが、それだけでこれほどの精度が出せるとは」

 

モニターを切り替える。

映るのは、連邦軍の設計データの一部──再生された表示には、試作段階のOS構造図が浮かぶ。

 

「……反応速度の補完、操縦誤差の修正、行動パターンの統計処理。これらが一定条件下で連動するとなれば……」

 

沈黙のなか、クルストはゆっくりと椅子にもたれた。

 

「──これを使えば、NTの感応能力を模倣できる……いや、模倣“したことにできる”」

 

言葉にしてから、すぐにかぶりを振る。

 

「違う、感応じゃない。これは“再現”だ。あくまでオールドタイプ向けの“補完機構”……感応ではなく、“反応の代行”……そう、それなら可能だ」

 

再びモニターが切り替わる。

 

今度は、電子化された一枚の設計資料。

ファイル名は──《EXAM計画 試案No.1》

「精神波補完型OS連携機構」と記された旧式文書だ。

 

クルストの表情が、わずかに変わった。

 

「まだ、間に合うかもしれん……」

 

目線を机の脇にある小さな写真に向ける。

そこには柔らかな笑みを浮かべる一人の少女──マリオン・ウェルチの姿。

 

意識不明のまま眠り続ける、かつての被験者であり、唯一の希望でもあった少女。

 

「君で……どう思うのかな…マリオン……」

 

照明の落ちた研究室に、彼の独り言だけが残された。

 

 

 

ナレーション(永井一郎)

才能とは、生まれ持つものではなく──適応するもの。

 

もしも、機械が人の限界を補い、思考と反応を再構築することができたなら──

それはニュータイプではない。だが、ニュータイプの代わりにはなり得る。

 

そして今、ひとりの科学者が手にしたのは、そうした“人為的な模倣”の鍵。

 

名を──EXAM(エグザム)。

 

それは、理解か、狂気か。

未来をつなぐ、もうひとつの戦いの始まりである。

連邦も途中で転移した方がいいかな?

  • 一部隊
  • 一個艦隊
  • モブコロニー(生産性向上の為)
  • サイド7(天パと親父込み)
  • ジュピトリス(若いシロッコ込み)
  • 連邦なんて腐敗した奴らは要らん!
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