ナレーション(永井一郎)
宇宙世紀0079年2月26日──
ジオン公国がBETAとの戦争に明け暮れる中、忘れ去られた男がひとり、静かに思索を続けていた。
その名は、クルスト・モーゼス。
かつてフラナガン機関に籍を置き、人の精神と機械の境界に挑んだ研究者。
今や彼は、ダーク・コロニーの一角で“過去”と“未来”を睨みつけていた。
ダーク・コロニー 第3研究棟・個人研究室(特別許可区画)
静まり返った研究室に、ひとりの男がいた。
痩せた身体に白衣を纏い、目の奥に宿るのは、狂気に近い情熱。
──クルスト・モーゼス博士。フラナガン機関から追われるように姿を消した科学者である。
眼前のモニターには、連邦軍の試作機「RX-78-1」に搭載されていた、学習型コンピュータのログが映し出されていた。
クラフト中佐が搭乗した戦闘ログ。月面での実戦記録だ。
「……ふむ、ここだ。ターン動作時の補完処理──AIではない。ただの記憶と再構成だ」
クルストは何度もホログラムを指でなぞる。
「これは“予測”ではない……“学習”だ。過去の行動を蓄積し、同じ状況における反応を最適化する……それだけ。だが、それだけでこれほどの精度が出せるとは」
モニターを切り替える。
映るのは、連邦軍の設計データの一部──再生された表示には、試作段階のOS構造図が浮かぶ。
「……反応速度の補完、操縦誤差の修正、行動パターンの統計処理。これらが一定条件下で連動するとなれば……」
沈黙のなか、クルストはゆっくりと椅子にもたれた。
「──これを使えば、NTの感応能力を模倣できる……いや、模倣“したことにできる”」
言葉にしてから、すぐにかぶりを振る。
「違う、感応じゃない。これは“再現”だ。あくまでオールドタイプ向けの“補完機構”……感応ではなく、“反応の代行”……そう、それなら可能だ」
再びモニターが切り替わる。
今度は、電子化された一枚の設計資料。
ファイル名は──《EXAM計画 試案No.1》
「精神波補完型OS連携機構」と記された旧式文書だ。
クルストの表情が、わずかに変わった。
「まだ、間に合うかもしれん……」
目線を机の脇にある小さな写真に向ける。
そこには柔らかな笑みを浮かべる一人の少女──マリオン・ウェルチの姿。
意識不明のまま眠り続ける、かつての被験者であり、唯一の希望でもあった少女。
「君で……どう思うのかな…マリオン……」
照明の落ちた研究室に、彼の独り言だけが残された。
ナレーション(永井一郎)
才能とは、生まれ持つものではなく──適応するもの。
もしも、機械が人の限界を補い、思考と反応を再構築することができたなら──
それはニュータイプではない。だが、ニュータイプの代わりにはなり得る。
そして今、ひとりの科学者が手にしたのは、そうした“人為的な模倣”の鍵。
名を──EXAM(エグザム)。
それは、理解か、狂気か。
未来をつなぐ、もうひとつの戦いの始まりである。
連邦も途中で転移した方がいいかな?
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一部隊
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一個艦隊
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モブコロニー(生産性向上の為)
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サイド7(天パと親父込み)
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ジュピトリス(若いシロッコ込み)
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連邦なんて腐敗した奴らは要らん!