ナレーション(永井一郎)
宇宙世紀0079年3月11日──
月面での勝利から三ヶ月。
戦果の余韻が消えぬ中、ジオン公国の戦いは、すでに次の局面へと進んでいた。
それは、武力による制圧ではない。
技術によって新たな“チカラ”を手にする、静かな闘争である。
その戦場は、ルナツー地下。
かつて地球連邦の要塞であったその空間は、今やジオン技術陣の誇る実験場と化していた。
ルナツー 地下第3実験区画・複合試験施設
格納庫に据え付けられた試験フィールドを、小型の二足歩行兵器が滑るように走り抜ける。
コンパクトな胴体に、むき出しの関節。片手には試験用の射撃アーム。
──試験機コード:AGS-04 アサルト・グライド・システム
いわゆる“AT(アーマード・トルーパー)”のジオン試作初号機である。
「バランサー、正常作動。前脚旋回反応良好。……このレスポンス、悪くないな」
操縦席でモニターを覗き込むのは、テストパイロットの一人──ジオン軍のMS教導隊出身者だ。
「坑道内の試験ルート、通過。最短記録更新です」
オペレーターの報告に、見守る技術者たちがざわめく。
「いい反応だ。特に狭所旋回と立ち上がりの速度は、ザクの半分以下。見込みあるぞ」
観測室のガラス越しに見下ろしていた技術将校が、満足げに頷いた。
「なにより、“動かしていて楽だ”ってのがいい。MSよりずっと直感的でなじみやすい」
別のパイロットが腕を組んで語る。
「正直、下手な新兵をザクに乗せるより、こっちのほうが生存率は上がると思うぜ」
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同日・別棟ブリーフィングルーム《SIGMA》
大型ホロパネルに映し出されるのは、ザクF型のOSに組み込まれた新機能。
名称は──SLOPES(Semi-Linked Operation Pattern Extension System)。
「これは、OMNIA-AUTOの設計アルゴリズムを応用したOS補助ユニットです。
個々のパイロットの操作履歴を基に、“予測操作テンプレート”を生成し、次の行動を自動補完します」
開発主任が指差す図表には、パイロットの操縦と補正値が複数のラインで重なっていた。
「例えば、ある動きに対して新兵が1.3秒かかっていたものが、SLOPESを使えば0.8秒まで短縮される。
これは、身体反応ではなく“過去の統計”によって導かれる動作予測です」
将校たちが驚きと共にざわめいた。
「つまり、経験の少ない兵士でも……?」
「はい、あと数ヶ月で“新人でもエースの動きができる”機体が揃うでしょう」
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技術局 第2会議室
ルナツー各部門から招集された技術陣が、円卓を囲んでいた。
議題は、OMNIA-AUTOの活用拡大。
「MSだけではありません。AT、無人機、補給ユニット、果ては医療機材の設計まで──」
「かつて数ヶ月、数年を要したプロトタイプ設計が、今や数日から数十日。一ヶ月も掛かりません!パーツ展開から応力計算、実機化までが全自動で処理されている」
設計主任の報告に、拍手が起こる。
一人の若手士官が手を挙げる。
「……このまま技術が進めば、熟練パイロットとほぼ同等の戦力を新兵に持たせられる、ということですか?」
「はい、正確には“戦術上の反応時間差をほぼ消せる”ということです。
これにより、部隊の損耗を大幅に抑え、より柔軟な戦術展開が可能になります」
会議の場に、一種の興奮と同時に、静かな緊張感が満ちていた。
──それは、技術がもたらす“戦力革命”の予兆だった。
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ナレーション(永井一郎)
力とは、単に武器の性能や兵士の腕だけではない。
それを支える“知恵”と“仕組み”こそが、真の力である。
ジオンは今、新たな“チカラ”を手にしつつあった。
それは、心を読む力でも、超常の能力でもない。
積み重ねた技術と、無名の技術者たちの汗が生み出した、もう一つの“革新”だった。
そしてそれは──やがて来る、地球との対話の時代においても、
沈黙を超えるための礎となるだろう。
連邦も途中で転移した方がいいかな?
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一部隊
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一個艦隊
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モブコロニー(生産性向上の為)
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サイド7(天パと親父込み)
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ジュピトリス(若いシロッコ込み)
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連邦なんて腐敗した奴らは要らん!