ナレーション(永井一郎)
宇宙世紀0079年3月20日──
月の裏側にあるサイド3と地球、その距離、約44万9000キロメートル。
だが、両者を隔てていたものは、距離だけではなかった。
それは、長きにわたる“沈黙”と“無理解”。
しかし今、ついにその距離が、ひとつの言葉で繋がれようとしていた──。
ルナツー 戦略情報局 第2解析室
青白い光が照らす室内では、十数名の技術士官たちが端末とにらめっこしていた。
ホロパネルには、解析中の音声信号と電磁波形が踊っている。
「……第3波、コンパイル完了。文字列変換、進行中です」
「英語、ロシア語、日本語、その他不明言語を検出──多国間からの発信と推定されます」
主任解析官のヴァン・アルツァー中尉が、呼吸を整えて報告した。
「交信内容に共通するフレーズを確認。いずれも、敵意の有無、対話の意思を問うものです」
彼の言葉に、室内の空気が変わる。
「音声、再生します」
ノイズ混じりに、断片的な声がスピーカーから漏れ出す。
≪This is United States Central Command. Are you hostile or friendly? We are open to negotiation.≫
≪Her Majesty’s Government requests identification. We acknowledge non-hostile contact.≫
≪日本国臨時通信局より通達──本信号を以て、対話の意思を示します≫
≪Это Москва. Связь необходима. Установите контакт немедленно.≫
複数の言語、異なる口調。
だが、全てに共通していたのは――“沈黙”を破ろうとする意思だった。
ルナツー 第1会議室
音声が止んだ後も、しばし沈黙が支配した。
「……ついに、来たか」
静かに口を開いたのは、ギレン・ザビその人であった。
脇にはドズル・ザビ、キシリア・ザビも控える。
「敵意なき通信……だが、その真意は読めん」とキシリア。
「裏がある可能性もあるが、無視すれば“敵性存在”と見なされるだろう」とドズルが続ける。
ギレンはゆっくりと立ち上がり、前方ホロマップを見据えた。
地球の夜側に、複数の座標が点滅している。
「アメリカ、イギリス、日本、ソ連……か。連邦とは異なる、旧世紀の多極化した組織構造のようだな」
「それぞれが独自に動いている。こちらが下手に応じれば、国際的な対立に巻き込まれるかもしれません」
キシリアが冷静に分析する。
だがドズルは違った視点を持っていた。
「だとしても、放っておけばBETAへの対応で孤立する。むしろ“人類”として手を結ぶ機会と見るべきじゃないか?」
ギレンは黙したまま、ホログラムを見つめ続けていた。
そして、やがて静かに口を開いた。
「……ついに、“対話”の時代が始まるのか」
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ナレーション(永井一郎)
戦争とは、銃声で始まり、沈黙で終わるものだという。
だが、この戦争は違っていた。
ジオン公国が手に入れた“声”。
それは、破壊ではなく、共存への可能性を紡ぐ力でもある。
地球という、未だ見ぬ広大なフロンティア。
44万9000キロの先にあるその意思と向き合うことで、ジオンは新たな選択を迫られることになるだろう。
その選択が、和解なのか、再びの闘争なのか──
それは、まだ誰にもわからない。
連邦も途中で転移した方がいいかな?
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一部隊
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一個艦隊
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モブコロニー(生産性向上の為)
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サイド7(天パと親父込み)
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ジュピトリス(若いシロッコ込み)
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連邦なんて腐敗した奴らは要らん!