地球静止軌道上――
赤道直下の宙域を巡航する観測艦〈ハイランド〉と随伴の〈バイセク〉は、連日の観測任務に従事していた。
艦橋には緊張感が張り詰めていた。先日、地表から放たれた高出力レーザーにより、再突入艦が撃墜される様を目撃して以来、状況は常に臨戦態勢に近かった。
「レーダー反応。再突入中の物体を複数確認。形状は旧世紀のスペースシャトルに酷似。ブースターの作動も確認……間違いなく現地の軍用艦です」
「また来たか……降下コースは、戦闘が発生している地域と一致しています。地上への増援か……」
映像モニターには、12機編成で降下する艦艇の姿があった。機体には焦げ跡や補修痕が見え、すでに何度もこの降下を繰り返していることが伺えた。
「……だが、無事に降下できる保証はないな」
その言葉通り、次の瞬間、地上から放たれた白色の閃光が空を貫いた。レーザーだった。
「命中確認……1機目、撃墜。2機目も直撃……3機目、辛うじて回避。推力バランス崩壊、墜落コースへ移行!」
「あれが“日常”なのか……」
その光景に、誰も言葉を発することができなかった。
「なんだこの戦い方は……」
〈ハイランド〉の通信室で、傍受された現地通信が再生されていた。音声は断片的で、混線も多かったが、何とか解読が進んでいた。
『こちらHQ!第9突入波、全滅!レーザー直撃!再投入を!繰り返す、再投入を要請!』
『……駄目です!第5射線が塞がれました!戦術機、転回不能!……来る、来るッ――!』
「……前世紀の軍用暗号レベルだな。本気で使ってるのか?」
士官の一人が苦笑混じりに呟いた。
「こっちが本気を出せば、暗号も行動パターンも丸裸だ。……ただ、内容は冗談では済まされないな」
通信内容の中には、想像を絶する戦場の描写が含まれていた。戦術機と呼ばれる兵器が数体、降下直後に壊滅。突如現れた無数の異形に囲まれ、“捕食”されたという。
「……映像、来ます」
補足映像に映し出されたのは、巨大な灰色の“群れ”だった。まるで昆虫のような形状を持ち、四肢をバタつかせて戦術機へと飛びかかる。
銃撃も効果は薄く、接触した瞬間に装甲を貫き、中身の兵士ごと引き裂かれていく。
「……これは……化け物だな」
画面の中、最後の戦術機が機体ごと地面に倒れ、装甲を破壊される映像が残されたまま、信号が途絶えた。
サイド3・ズム・シティ。司令室。
ギレン・ザビは映像の記録を再生しながら、冷静な表情で分析を進めていた。
「……あれは、明らかに“兵士”ではない。異形、いや――化け物か」
傍らでドズルが歯噛みする。
「現地勢力も、まともな反撃はできていないな。再突入艦は次々に落とされ、地上では戦術機とやらがあっという間にやられてる。……おい、兄貴!これはもう戦争ってレベルじゃねぇぞ」
ギレンは黙って、映像に映る“群れ”を見据えていた。
「だが、それが何であれ、あれは敵だ。そして、戦場はすでに始まっている」
「我々がすべきは――見極めだ。敵が“何”なのか。味方がどこにいるのか。そして……どう戦うべきかを」
司令室の空気が、わずかに引き締まる。
キシリアはモニターの情報に目を細めながら、低く囁いた。
「敵に“意志”があるのかは分からないが……少なくとも、現地の人類にとっては、殲滅戦だな」
ギレンは頷く。
「その戦場に、我々は踏み込んでしまった。無関係を装うことは、もはや不可能だろう」
ナレーション(永井一郎)
宇宙世紀からの謎の転移。
赤茶けた地表、焼き払われた都市、そして――人類を貪る異形の群れ。
ジオン公国は今、“人類”という種の存亡を賭けた戦場の入り口に立っていた。
連邦も途中で転移した方がいいかな?
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一部隊
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一個艦隊
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モブコロニー(生産性向上の為)
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サイド7(天パと親父込み)
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ジュピトリス(若いシロッコ込み)
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連邦なんて腐敗した奴らは要らん!