宇宙世紀マブラヴ   作:vault101のアルチョム

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【第34話】横浜基地の妖精

ナレーション(永井一郎)

 

宇宙世紀0079年6月3日。

ジオン公国視察団は、オルタネイティヴ4誇る技術研究拠点──横浜基地内「研究区画」へと足を踏み入れていた。

 

それは、破壊された世界の中に残された、数少ない“創造”の場。

そして、科学という名の孤独な戦いが繰り広げられる“静かなる最前線”だった。

 

だがその奥に、ジオンの未来と一人の男の運命を揺さぶる“視線”が潜んでいた。

 

 

 

横浜基地 研究区画・正面ブリーフィングルーム

 

コンクリートと強化ガラスで覆われた施設

 

「ようこそ、初めましてジオン公国の皆様。こちらが我々の技術研究所です」

 

研究員の案内で、視察団は自動ドアを抜け、静謐な通路を進む。

 

天井には鋼鉄製の吊りレール、壁には汚染対策の中和装置。

そして、ガラス越しに見えるのは、数機のF-4ファントム、F-15イーグル、そして新鋭機「不知火」。

 

リヒャルト准将が一歩近づいて尋ねた。

 

「……これは、すべて地球側の戦術機か?」

 

研究員は頷く。

 

「はい。F-4とF-15は米軍の機体。不知火は日本帝国製のTSF(戦術歩行戦闘機)で、現在の主力です。

 いずれも国連軍への供与を経て、ここでは実戦データと応用技術の解析が行われています」

 

レオノーレが腕を組んだまま、じっと一機の不知火を見つめた。

 

「……いささか芸術的で機能美とは言えないが、これがこの世界の人間が作った“戦う翼”という事ですか…」

 

視察団が足を進めるその背後──

 

モニター越しに、静かにそれを見つめる少女がいた。

 

社 霞(やしろ・かすみ)。

オルタネイティヴ4に深く関与し、ESP能力により人心を読むことができるオルタネイティヴ3の遺児。

 

視察団が霞の方へ一瞥しながら小声でつぶやいた。

 

「彼女の様な少女もいるのか…末期だな…」

 

 

 

研究区画・観察室裏手

 

視察団から少し遅れて別行動を取っていたシャア・アズナブルは、ひとり静かな回廊を歩いていた。

 

どこか閉ざされたような空気。

それでも、彼は特有の研ぎ澄まされた感覚で、何かを“感じて”いた。

 

──誰かが、見ている。

 

(……気のせいか?)

 

ふと足を止めた瞬間、胸の奥に微かな“触感”のようなものが走った。

 

感情の波──戸惑い、焦り、悲しみ。

それらを包み込むような、冷たいまなざし。

 

(……誰だ……?)

 

反射的に後ろを振り返る。だが、そこには誰もいない。

 

空間は静まり返り、ただ空調の音だけが耳に残る。

 

その“気配”は、霧のように消え去っていた。

 

 

 

研究区画・観察室内部

 

社霞は無表情のまま、モニターに映るシャアの姿を見ていた。

 

彼の感情の断片が、まるで壊れた音楽のように、彼女の中に届いてくる。

 

──怒りと使命。

──冷静と情熱。

──そして、深い深い“孤独”。

 

霞は小さく、誰にも聞こえぬ声でつぶやく。

 

「……あなたは何を迷ってるの?」

 

だが、それが何であるかは、彼女には分からなかった。

 

 

ナレーション(永井一郎風)

 

沈黙の観察者が、赤い彗星を“知覚”した。

 

それは共感ではない。導きでもない。

ただ、理論を超えた“感応”だけが、そこにあった。

 

人類の未来にとって、その邂逅が意味するものは──まだ、誰にも解らない。

 

だが、それでも“何か”が確かに動き始めていた。

 

連邦も途中で転移した方がいいかな?

  • 一部隊
  • 一個艦隊
  • モブコロニー(生産性向上の為)
  • サイド7(天パと親父込み)
  • ジュピトリス(若いシロッコ込み)
  • 連邦なんて腐敗した奴らは要らん!
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