宇宙世紀マブラヴ   作:vault101のアルチョム

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【第38話】ララァ、覚醒す

ナレーション(永井一郎)

宇宙世紀0079年6月22日。

ジオン公国・サイド3、フラナガン機関

 

かつては“ニュータイプ”という言葉すら信じられていなかったその研究所で、今、確かに“扉”が開かれようとしていた。

 

それは、知覚を超えた“意識”の領域。

それは、肉体を離れた“魂”の共鳴。

そしてそれは──彼女の“覚醒”の始まりだった。

 

 

 

サイド3・フラナガン機関

 

ララァ・スンは、薄黄色のワンピース姿で椅子に座っていた。

周囲には複数のバイタルセンサー、脳波計、そして最新型のサイコミュ波形干渉装置が並んでいる。

 

「ララァ、リラックスして……。今回のテストは、君の“感じる力”に任せるテストだ。いいね?」

フラナガン博士が、やさしく声をかける。

 

彼女は軽く頷き、目を閉じた。

 

直後──

 

光が、内面から溢れ出す。

 

 

 

精神世界・光の深層

 

果てのない虚無。

だが、その中心に、あの“青白い光”が浮かんでいた。

 

「……また、来たのね」

かすかな声が、霧の中から響く。

 

マリオン・ウェルチ。

フラナガン機関の過去の被験者にして、未だ目覚めぬ少女。

彼女の意識の残滓が、ララァの“感応”に呼応して再び現れる。

 

ララァは静かに言った。

 

「……あの人はまだ、揺れています。自分の中にある“何か”に気づきかけているのに、戸惑っている……」

 

マリオンが不安げに目を伏せる。

 

「……あの、赤い仮面の……人?」

 

「ええ。でも……きっと、辿り着けるわ。シャアなら」

 

マリオンは笑う。

「……きっと、あなたには“壁”がないのね……私は、まだ……怖いのに……」

 

その時、精神の深層に、まったく異なる“存在”が差し込んできた。

 

 

 

横浜基地・地下施設 第1隔離区画(00ユニット収容区画)

 

「脳波が乱れてる……! ノイズじゃないわ、これは……強制的な干渉波!?」

 

香月夕呼博士が、モニターの前で鋭く声を上げた。

 

その隣、社霞が息を飲む。「……今、純夏さんが“誰かに話しかけた”気がます」

 

その瞬間、室内の空気が凍りつく。

 

鑑純夏──元横浜ハイヴ唯一の“生存者”。

その肉体から、まるで“因果”そのものを漏出させるように、何かが膨れ上がっていた。

 

そして次の瞬間、精神世界が、繋がる。

 

 

 

精神世界・接触の場

 

ララァの周囲が、光と共に変容する。

気づけば、彼女の横には──フラナガン博士。

そしてその反対側には、霞、そして香月の姿があった。

 

「ここは……!?」香月が戸惑う。

 

「これは……精神が、“場”そのものを通じて繋がった……? いや、それだけじゃない……」

 

霞は、ゆっくりと純夏の元に歩み寄る。

だが、純夏の“存在”はぼやけていた。

まるで、この現実と夢の境界を漂うような、不確かな存在として。

 

「ねえ……あなたは、どうしたいの?」

 

それは、ララァの問いだった。

静かな、だが真剣なまなざしで、彼女は問いかけた。

 

鑑純夏の中に、かすかに揺れる意識。

 

(──たすけて。こわい。でも、武ちゃんのために……)

 

それは、決して言葉では返らない。

だが、確かに“意志”が、存在していた。

 

ララァが、そっとその光に手を伸ばした。

 

「あなたの心は……私に届いてる。大丈夫、もうひとりじゃない。もうすぐ、あなたにとって大切な人が……きっと、ここに ──」

 

 

 

フラナガン機関・観測室(現実世界)

 

「接続解除! 被験者の脳波が限界だ!」

 

緊急停止の指示が飛ぶ中、ララァはゆっくりと目を開けた。

頬にはうっすらと涙が伝っている。

 

その様子を見ていたフラナガン博士は、目を見開いた。

 

「……今のは……あの子の能力は……」

博士は震えるように呟いた。

 

「……空間だけじゃない。彼女は“因果”というものにすら触れている。ララァは……“未来”にも関わりかねん……」

 

フラナガン博士は黙ってララァを見つめる。

 

その眼差しには、“畏れ”すら混じっていた。

 

 

 

ナレーション(永井一郎)

 

これは、奇跡ではない。

 

人類が、その可能性を自らの手で切り拓こうとする瞬間。

 

ララァ・スン──その存在はもはや、“一人の少女”ではなかった。

 

それは、新たな時代を告げる鐘の音。

 

人類が変わろうとしている。

戦いの果てに、ではなく、“意識”の深層で──

 

そしてその先にあるのは、希望か、破滅か。

まだ、それを知る者はいない。

連邦も途中で転移した方がいいかな?

  • 一部隊
  • 一個艦隊
  • モブコロニー(生産性向上の為)
  • サイド7(天パと親父込み)
  • ジュピトリス(若いシロッコ込み)
  • 連邦なんて腐敗した奴らは要らん!
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