宇宙世紀マブラヴ   作:vault101のアルチョム

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18時にアップしたのは消してガンキャノンとガンタンクの下りを修正いたしました。やっぱりストックじゃないので、ゆっくり確認してない分誤字脱字orプロットが変になってた…。

速攻で修正書いてたからまた変なところあったら知らせてくれるとありがたいです!


第五章
【第40話】交差する設計図


ナレーション(永井一郎)

星は滅び、文明は崩れ──

それでもなお、人は歩みを止めない。

 

地上では焦土が風に晒され、空には無数の光の残滓が過ぎ去っていった。

それでも、戦う意思は途切れずに、次なる地平を目指して結ばれ始めている。

 

今、ふたつの知性が交わる。

それは同じ敵に立ち向かうための、ささやかな“第一歩”──

技術と理論、思想と理念がぶつかり、やがて重なる。

 

これは、戦いの設計図ではない。

人類が未来へ進むための、“希望の構造線”なのである。

 

 

 

ズム・シティ技術本部会議室

ザビ家の本拠地たるズム・シティ。ジオン公国の技術本部では、重厚な扉の奥で幾人もの技術士官と企業代表が集い、会議が行われていた。

 

スクリーン投影装置に浮かぶのは、ルナツーから回収された地球連邦軍兵器群──「ガンキャノン」と「ガンタンク」。かつての敵の兵器は、今やジオンの手中にある。

 

「フレーム構造は旧式だが、量産性と整備性は悪くない」

そう語るのは、ジオニック社の主任設計官、ヴァルト・ヘルムート技師だった。

 

「特にガンタンクの主砲、120mm低反動キャノン砲は、遠距離火力支援に最適だ。両腕に搭載された4連ポップミサイルも、群体への広域制圧に有効だな。火砲プラットフォームとしての価値は高い」

 

壁際に控えていたツィマッド社の技術陣も黙ってはいない。

「我々の提案は、こちらだ」

 

表示が切り替わる。──写っているのは先ほどの再設計された「量産型ガンタンク」。

 

「履帯式に拘るなら、砲塔旋回速度と発射間隔の改修は必須だ。さらに、ポップミサイルの炸薬量を調整し、広域殲滅力を強化する方向で再設計している」

 

「そしてこちらがガンキャノンの再設計案だ」

 

別の画面に切り替わった映像には、ジオン仕様に再構築された赤い機体が映し出される。

 

「頭部には60mmバルカン、両肩には240mmキャノン砲。携行火器にはMMP-80を代替装備。さらにクラッカーを標準装備とし、戦術機の近接援護や制圧火力としての機能を強化した。重装歩兵に近い使い方が可能だ」

 

室内の空気がわずかに熱を帯びていく。

技術者同士の議論は、時に意地の張り合いにもなるが、それ以上に“現場の命”を預かる誇りが彼らにはあった。

 

その中心に座る技術本部統括官は、小さく頷いた。

「──では、両機とも弾薬容量を1.5倍に増強。レーザー級のレーザーを1発は耐えれるビームコーティングを施した“地上仕様”として再量産に移行する。設計データは各メーカーと共有」

 

その言葉に場内の空気が引き締まる。

 

「そして……ジオニックからはMMP-80の新型案があると聞いている」

 

ヴァルトが頷く。

「はい。こちらをご覧ください」

 

映し出されたのは、ようやく正式採用が決まったMMP-80の三連弾倉型──“トリプルカァラムマガジン”仕様。そして新たに加えられた“爆裂徹甲弾”の弾頭。

 

「この高速徹甲弾は、対BETA戦に特化した設計です。高初速90mm弾が突撃級や要撃級の外殻を撃ち抜いたあと、内部で炸裂するよう調整されています」

 

「つまり“中で吹き飛ばす”設計だな」

 

「ええ。ただし、火薬量と反動が増すため、制御プログラムに対応OSを追加実装し、反動制御アルゴリズムを新規で書き直す必要があります」

 

ツィマッド技師が横から皮肉交じりに呟く。

「そのためにあの“学習型OS”ってやつが必要になるんだろうな……」

 

「ええ。そのためにも、連邦のモビルスーツに搭載されていたOS設計思想を活かす予定です」

 

その言葉に、一部の技術者の表情が引き締まる──

 

“敵の技術を取り入れ、さらに先へ進む”

 

それはまさに、今のジオンの進化の象徴だった。

 

 

 

横浜基地・作戦管制センター会議室

一方その頃、地球──国連軍横浜基地。

 

ここでもまた、ジオンとの“協調”に向けた技術会議が開かれていた。

 

香月夕呼博士を中心に、数名の技術者と戦術機運用士官が、ジオンから送られてきた設計データを確認していた。

 

「……やっぱりすごいな、ジオンの設計思想は。戦術機サイズで核融合炉を積むなんて…」

 

若い技術者が思わず唸る。だが、香月は眉をひそめる。

 

「構造は優秀だけど、問題は運用思想よ。私たちの戦術機は基本“跳躍戦”主体だけど、彼らのMSは“直立歩行型”が基本。その差は大きいわ」

 

すると、隣に座っていたベテラン技術者が言葉を挟んだ。

 

「でも、香月博士。提供された資料のミノフスキー粒子下での“並列戦術”という考え方は悪くない。MSが前線で壁になり、戦術機が後方支援と機動打撃を担う。構造が違えば、役割も変えればいい」

 

香月は小さく頷いた。

 

「……そうね。違う兵器体系だからこそ、相互補完できる。今回の技術共有で、それが形になればいいけど……」

 

やがて通信管制官が報告を告げた。

 

「ジオンより次期メイン武装の強化型MMP-80の仕様書が届きました。通常弾、徹甲弾、榴弾、爆裂徹甲弾と弾薬換装ありのマシンガンとの事です」

 

「サイズ的にも私たちの戦術機にも装備できそうね」

 

香月は少し目を細めた。

 

“これはただの武器ではない。彼らが、“本気”で手を取り合おうとしている証だ──”

 

 

 

ルナツー・実験観測室

同じ頃、元連邦軍基地ルナツーでは、実験観測が続いていた。

 

改良型モビルスーツ群が、静かにそのエンジンを唸らせていた。

新装備の調整は順調──だが、それはあくまで、これから始まる試練の“前奏曲”に過ぎなかった。

 

 

 

ズム・シティ・ギレン私室

そして──そのすべての動きを俯瞰していたのが、ギレン・ザビだった。

 

彼は報告書を片手に呟く。

 

「これで、地球に派兵するMS部隊の布石は整った」

 

やがて背後の扉が開き、キシリアとドズルが現れる。

 

「兄上、技術共有は順調のようですね」

「量産体制の整備も進んでる。新型兵装も地球仕様に転用可能だ」

 

ギレンは二人を見やり、ゆっくりと椅子から立ち上がった。

 

「ならば次は、“共に抗う力”を示す段階だ。こちらから、戦場に立ってみるか…」

 

三人の視線が、次なる地平──地球の大地へと向けられていた。

 

 

 

ナレーション(永井一郎)

異なる時代に生まれたふたつの兵器体系。

異なる価値観をもつふたつの勢力。

 

それらが重なり合い、やがて融合しようとしている。

その過程にこそ、人類が残された“最後の叡智”が宿るのかもしれない。

 

いまはまだ──設計図の段階。

だが、その青写真に描かれた“意志”は確かに芽吹いていた。

 

そしてそれは、後に語られることとなる。

“共に抗う”という新たな時代の幕開けの、ほんの序章であると──

連邦も途中で転移した方がいいかな?

  • 一部隊
  • 一個艦隊
  • モブコロニー(生産性向上の為)
  • サイド7(天パと親父込み)
  • ジュピトリス(若いシロッコ込み)
  • 連邦なんて腐敗した奴らは要らん!
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