宇宙世紀マブラヴ   作:vault101のアルチョム

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1日2話はイケそうだな。眠いけど…。誤字脱字、アイディア報告ありましたらよろしくお願いします!


【第41話】局地制圧兵装試験報告

ナレーション(永井一郎)

技術とは、戦いの中で磨かれるもの。

設計図に魂を宿らせるのは、戦場という試練を経た“実証”である。

 

今、第二の月の裏側に広がる灰色の実験場に、新たな力が目覚めようとしていた。

それは、地球を目指す者たちの“刃”となるか──それとも、“盾”となるか。

 

 

 

ルナツー実験区画

巨大な試験コースに、三機のモビルスーツが並んでいた。

 

— ザクⅡ新装備型(MMP-80、Sマイン装備、ホバー脚換装)

— 試作グフ(3連装35mm砲+6銃身75mmガトリングシールド装備)

— 試作ドム(MMP-80、ジャイアント・バズ装備、腹部拡散ビーム砲を搭載)

 

それぞれ地上戦を見据えた“局地制圧仕様”だ。

地上の重力に対応した推進装置や、近距離での殲滅を目的とした重火器が搭載されている。

 

見守るのは技術本部の責任者たち、そして遠路はるばる地球からやってきた国連技術顧問団だった。

 

「やはり、ホバー走行は機動性が段違いだな」

 

横浜帰りの技術士官がモニターを見つめながら呟いた。ザクⅡが凍結された灰色の地面を高速で滑走し、急制動からの横滑り射撃へと移行する様は、見事なものだった。

 

ザクの右手に握られているのは、トリプルカァラム型MMP-80。

マガジンは重いが、火力と継戦能力は従来の比ではない。

 

 

 

試験場司令室・観測台

「テスト開始。第1パターン、戦車級想定、胸部Sマイン散布を開始」

 

合図とともに、ザクⅡの胸部から無数のSマインが射出され、周囲に散開する。

 

その直後、地中に埋設された標的群──模擬戦車級BETAのホログラムターゲットが一斉に出現。

 

「起爆!」

 

ドンッ──ッ!!

 

低く地響きを伴った爆音。マイン群が跳ね上がり、広範囲に破片と熱波を撒き散らす。

 

スクリーンには明確に表示される──

 

【標的破壊率:94%】

 

「従来の手榴弾型クラッカーでは、これほどの面制圧力は出せませんでした」

 

ジオニック社の技術官が、やや得意げに解説する、だが視線はすでに次の機体へ。

 

 

 

テストコース・セクションB

試作ドムが滑るように侵入してくる。

 

両手にはジャイアント・バズ、腰部にはMMP-80、そして腹部には目を引く装備――

 

「拡散ビーム砲、発射準備完了」

 

照準が固定されると同時に、腹部ユニットが展開される。二門のビーム砲口が、淡い光を帯びる。

 

「発射!」

 

バシュゥンッ!!

 

2本の扇状に拡がる拡散ビームが正面の広域を一掃する。標的として立っていた戦車級模擬体はまとめて焼き払われ、燃え尽きた影だけが残る。

 

「制圧範囲広いな……これ、突撃級や要撃級にも足止めくらいなら通じる火力じゃないか?」

 

技術者たちがどよめく。

 

「本命は群体への連携攻撃だ。このビームで“遮る”、そしてバズーカで中型、大型を“叩く”」

 

現場に立ち会っていたシャア・アズナブル少佐が、静かに言葉を添えた。

 

「この連携が成立すれば、戦術機との“並列戦”に耐える戦力になる」

 

 

 

観測台・ラストセクション

最後に登場したのは──試作グフ。

 

ブルーの装甲に35mm三連装ガトリング砲が備わり、その上にはガトリング・シールド。

 

その背部には、巨大な円筒型マガジンが接続されている。

 

「弾倉サイズはやや過剰だが、撃ち切る前に戦場が終わる方が多い」

 

技術者の冗談に笑いがこぼれる。だが射撃が始まると、誰も声を出せなかった。

 

グフが姿勢を低く構え、砲門を固定し──連射。

 

ダラララララララララララッ!

 

激しい反動と振動。弾幕は正面の模擬突撃級を細かく切り裂きながら穴だらけの残骸に変えていく。

 

「安定性が段違いだな。モノアイがブレないのが凄い」

 

「ガトリング・シールドにスパイクもついてる……格闘戦にも使えるんじゃないか?」

 

技術士官たちの声が、徐々に賞賛のトーンへと変わっていく。

 

 

 

司令室・シャアと技術者たちの会話

「これらの新装備MSに加え、サブMSとしてのAT(スコープドッグ)群が並列展開されるなら──」

 

シャアはホログラムに映された配置図を指差しながら、続けた。

 

「──対BETAにおける“前面制圧・局所集中・連携機動”の構築が可能となる」

 

技術者が、思わず口を開く。

 

「……なるほど。つまりMSは“装甲の壁”、ATは“足止めと斬り込み”、戦術機は“飛び道具”として後方制圧。三者のすみ分けが明確になる」

 

「ええ。どれか一つでは足りない。だが三つ合わされば、勝機は見える」

 

シャアはそう断言した。

 

その言葉には、戦場を生き延びてきた男の実感と、希望がこもっていた。

 

 

 

ナレーション(永井一郎風)

 

試作機たちは、今まさにその“牙”を試されていた。

そしてその結果は、期待を遥かに超えるものだった。

 

各陣営が持つ異なる思想、異なる技術、異なる兵器。

 

だが、人類という名の旗のもとで、初めて“共に立つ”準備が整いつつあった。

 

これは、融合の序章にして──

やがて訪れる本当の戦いの、確かな予兆だったのである。

連邦も途中で転移した方がいいかな?

  • 一部隊
  • 一個艦隊
  • モブコロニー(生産性向上の為)
  • サイド7(天パと親父込み)
  • ジュピトリス(若いシロッコ込み)
  • 連邦なんて腐敗した奴らは要らん!
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