ナレーション(永井一郎)
月の裏側にいた者たちが、母なる大地へと舞い降りた。
だがそこに広がるのは、緑でも水でもなく──
灰に包まれた傷跡と、祈りすら忘れた焦土だった。
それでも人は歩みを止めない。
なぜなら、それこそが“生きる”という行為の、本質なのだから──
横浜基地・迎賓ロビー
地球に降下した《ザンジバル》が、専用の誘導路を経て着陸してから数時間。
ジオン視察団は整列し、代表であるエギーユ・デラーズ大佐を先頭に、
厳かな面持ちで横浜基地の迎賓区画へと足を踏み入れた。
出迎えたのは、香月夕呼博士を筆頭に、国連軍幹部ら数名。
「ようこそ、地球へ。横浜基地副司令、香月夕呼です」
「我が名はエギーユ・デラーズ。ジオン公国より、貴殿らの招きに応じ、我々は“共闘”の意思を携え、ここに来た」
デラーズは毅然とした口調でそう告げると、
静かに腕を上げ敬礼を送った。
香月も短く頷き、後方の案内役に視線を送る。
「まずは早速ですが会談室へ。技術協力と共同戦線についての確認を」
「承知した。地球に何が必要で、何と戦ってきたのか、その“真実”をこの目で確かめたい」
横浜基地・戦術会議室
白を基調とした簡素な会議室に、両陣営の幹部が並ぶ。
壁面スクリーンには、地球での対BETA戦の映像資料や、
戦術機の運用記録、失われた都市の衛星写真が映し出されていた。
デラーズはしばし黙したまま、それらを見つめた後、ゆっくりと口を開いた。
「……貴国が失ったものの多さに、言葉もない」
「我々は、時空を越えて生き延びたが……地上の者たちは、“正面から”この怪物と戦い続けてきたのだな」
香月が表情を崩さぬまま応じる。
「ええ。私たちは、もはや勝ちを求めていません。
ただ“負け切らないための戦い”を、ずっと続けてきたんです」
沈黙が落ちる。だが、その静けさの中で、デラーズは静かに頷いた。
「我らジオンもまた、隷属を強いられ、正義の名を掲げて戦おうとしていた。
だが正義とは、犠牲の上にあってはならない。それが、今回この地を踏んだ我々の誓いでもある」
彼は立ち上がり、正面の技術将校らを見回す。
「ジオンは、力を持つ者としての責任を果たす。
地球の人々と共に歩み、共に抗う。
この戦いにおいて、我々は“正義ある力の行使”を誓おう」
その言葉に、会議室内の空気が静かに揺れた。
香月はわずかに目を細め──そして、口角を上げた。
「……その言葉、受け取らせてもらいます。デラーズ大佐」
視察区域・BETA戦跡地帯
午後。視察団は横浜郊外に残された戦跡へと案内される。
そこはかつての市街地だったが、今では砲撃とG弾による焦土に覆われ、
ただ瓦礫と、焼け焦げた鉄骨だけが風に晒されていた。
「あれは……かつて病院だった建物です」
現地案内を務める軍人が、崩れた建造物を指差して説明する。
「避難が間に合わず、数百人が巻き込まれました。
BETAの侵入を防ぐため、避難する時間もないままG弾が使われ……生存者は、ごくわずかです」
その言葉に、後方のジオン軍技術官のひとりが、誰にともなく呟いた。
「……地球は、アメリカは生き残るために、ここまで……したのか。まるで地球連邦の様に弱者を切り捨てるのだな…」
その声は、風に乗って、視察団の皆の耳にも届いていた。
デラーズは、黙ってその焦土を見つめていた。
その眼差しの奥には、怒りとも悲しみともつかない、深い感情があった。
「これが、この地の戦いの代償か。……ならば我々は、二度とこのような犠牲を繰り返さぬために、この地に降りたのだ」
ナレーション(永井一郎)
かつて“敵”と呼ばれた者たちが、今は“共に歩む者”として、地を踏む。
互いの正義が重なり合い、痛みを知り、尊厳を理解しようとした時──
そこに初めて、人類という種の“可能性”が見え始める。
戦いの跡を越えて、誓いは生まれた。
それはまだ脆い、だが確かな礎である。
そしてこの日、歴史の歯車が──静かに、確かに、回り始めたのである。
連邦も途中で転移した方がいいかな?
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一部隊
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一個艦隊
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モブコロニー(生産性向上の為)
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サイド7(天パと親父込み)
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ジュピトリス(若いシロッコ込み)
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連邦なんて腐敗した奴らは要らん!