宇宙世紀マブラヴ   作:vault101のアルチョム

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ちょっと仕事が忙しくなった(納品物のリテイクの嵐!もう3Dモデリングも全部AIでやってくれんかな?まぁ骨入れとかのリグはまだAIには難しいか…。)ので投稿速度は下がります。ごめんなさい…泣
んじゃ、投稿したので泊まり込みで仕事行ってきます。泣


【第49話】希望と証明

ナレーション(永井一郎)

──それは、終わりなき戦場に刻まれた、ひとつの“帰還”の物語。

 

その歩みは、ただ生き延びた者たちが未来を繋いだ証明である。

 

 

 

鉄原戦域 臨時指令本部/早朝

BETAの大規模地下侵攻が、衛星軌道上からの砲撃により沈静化してから数時間。

前線の臨時司令部には、安堵と静けさが戻りつつあった。

 

国連地上軍 統合作戦本部司令官(アルフレッド・シュナイダー中将)

「……作戦終了時点での生存率、最終報告を確認した」

 

部屋の空気が一瞬、緊張する。

 

「当初の予測では、鉄原ハイブ間引き作戦における地上部隊の生存率は──42%と見積もられていた。

だが、結果は……」

 

彼は報告書をゆっくりと机に置いた。

 

「84%。──これは、ジオン公国軍の参加による恩恵と断言できる」

 

司令室内がざわつく。

隣席の幕僚たちが、互いに顔を見合わせる。

 

「この戦果は、連携の妙技によるものと"異なる旗"が、同じ敵を見据えた結果だ。」

 

 

 

朝鮮半島南端 演説会場(国連・ジオン合同式典)

 

日が昇り始めた鉄原の荒野。

 

鉄原の荒野には戦いの痕跡、BETAの死骸や焦土が今も残る。

だが演説会場はそこから距離を取り、朝鮮半島南端の後方地域に設けられていた。

 

前に立ったのは、エギーユ・デラーズ大佐。

ジオン軍において“忠義の男”と称される男だった。

 

「……本作戦において、我がジオン軍の兵士たちは、その命を賭して戦った。

だがそれは、ジオンの覇権を求めたからではない。ましてや、我らの栄光のためでもない」

 

一呼吸置いて、デラーズは前線に並ぶ戦術機やMS、そして疲れた顔をした兵士たちを見渡す。

 

「我々は、“人として当たり前の事”によって剣を振るった。それは、苦しみの中にある者を見捨てぬという心で、剣を振るったのだ。

──“ジオンは、義によって人を救う国家”であると、この地で示したのだ!」

 

拍手はなかった。ただ兵士たちの目が揺れた。

それは一人の大佐にではなく、その言葉に応えるまなざしだった。

 

 

 

 

間引き参戦後のとある光景ーー

降下した兵士たちは、各自の部隊へと戻りつつあった。

しかし、ある場所では自然発生的に、奇妙な光景が起きていた。

 

それは、一人のジオン軍MSパイロットが、F-15戦術機のパイロットに向かって、ヘルメットを取って一礼する姿だった。

 

ジオン兵

「……助かった。ガンタンクは鈍重だからな。正直、援護はありがたかった」

 

F-15パイロット

「こっちこそ、支援砲撃がなかったら吹き飛ばされてたよ。感謝する」

 

互いの言語は違えど、通訳を介さずに心が通った。

気づけば周囲の兵士たちも、互いに視線を交わし、無言の敬礼を交わし始めていた。

 

それは、戦友としての、確かな証だった。

 

不知火パイロット

「……これが、“モビルスーツ”の力か…」

 

 

 

ルナツー港湾セクター

静かに着艦していく多数の揚陸艦。

薄汚れた塗装、焦げた外装、そして無数の弾痕──。

だが、機体は確かに帰ってきた。

 

ハンス・ミューレンベルク少佐は、整備区画の見下ろしデッキからその様子を静かに見守っていた。

 

「……損耗率、わずか12%。月面戦では46%に達した。それに比べれば──今回は、部下全員を守れたな…」

 

視線の先で、整備兵たちが次々に機体を迎え入れている。

中には、損壊したザクの装甲にそっと手を添え、声をかける整備兵の姿もあった。

 

「よし……おかえり。ちゃんと帰ってきたな、お前も」

 

作戦終了後の静寂。

だが、そこにあるのは確かな“戦いの成果”だった。

 

「……悪くない」

 

 

 

ルナツー 多目的ホール

その日、大画面にはギレン・ザビ総帥の姿があった。

 

「今回の作戦──鉄原方面間引きにおいて、ジオン公国軍は顕著なる成果を挙げた」

 

参謀たちが並ぶ中、デラーズ大佐が姿勢を正す。

その表情に、驕りはない。ただ静かなる忠誠心と覚悟のみ。

 

「エギーユ・デラーズ大佐、よくやった。君にはこの戦果を讃え、准将の階級を授ける」

 

「ハッ!謹んで拝命つかまつります」

 

「……加えて、地球側指導部へ“共闘の成果に対する謝意”を伝えるとしよう。

だが、同時に言っておく──『油断はするな』とな。近頃国連に肩入れするにつれて彼の国がきな臭くなってきている…言わずとも分かると思うが防諜対策もしっかりな」

 

一瞬、空気が張り詰める。

だが、デラーズは頷くだけで応じた。

 

「承知いたしました。我がジオンは、まだ道半ばにございますので…」

 

 

 

横浜基地 香月夕呼 私室

薄暗い照明の中、夕呼はデータ端末を閉じ、間引き作戦の報告書を見て物思いに耽る…。

 

「……成功例は得られた。異世界起源の軍事技術と、我々の戦術との相乗効果──

とりわけ決定打となったのは、大気圏外からの大出力ビーム兵器による砲撃ね。

BETAの認識範囲外からのアウトレンジ……あの一点に尽きる」

 

「本当はアメリカのXG-70を接収するつもりだったけど……この威力なら、その必要もないかもしれないわ」

 

「ただし──佐渡島でも通用するとは限らない。BETAに“学習性”がないとは言い切れないし……万が一、対策された時のリスクヘッジも考えておく必要があるわね」

 

 

 

ナレーション(永井一郎)

──戦いの中で得られるものは、栄光ではない。

生き延びた者たちが何を選ぶか──その積み重ねが、次の未来を創る。

 

帰還は終わりではない。

それは、次の戦いへの“余燼”──まだ消えぬ熱なのだ。

 

ジオンの兵士たちは、再び立ち上がる。

それは、誰かを殺すためでなく。誰かを“救うため”に──。

連邦も途中で転移した方がいいかな?

  • 一部隊
  • 一個艦隊
  • モブコロニー(生産性向上の為)
  • サイド7(天パと親父込み)
  • ジュピトリス(若いシロッコ込み)
  • 連邦なんて腐敗した奴らは要らん!
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