ナレーション(永井一郎)
──それは偶然か、必然か。
交わらぬはずの意志が、時を超えて重なり始める。
未来を繋ぐ糸は、既に誰かの手によって編まれ始めていた。
だがそれは、まだ誰の目にも“運命”とは映っていなかった。
ルナツー内 シャア 私室
シャア・アズナブルは、静かに瞑想していた。
仄暗い照明、誰もいない空間。だが、耳には確かに聞こえていた。
ララァの声
「……シャア……シャア…アズナブル……」
「見える? 私のこと……今は、はっきりと?」
シャアの意識が、徐々に意識の奥へと沈んでいく。
そこは、深淵とも光ともつかぬ空間──精神世界。
ララァの姿が、白い光に包まれて浮かんでいた。
「……ララァ……また、君なのか……」
「ええ。私は今、“フラナガン博士”のもとにいるの。
ここで、自分の力を見つめ直している…あなたも……来てくれる?」
シャアが返事をしようとした瞬間、意識は現実へと引き戻された。
「フラナガン……博士……キシリアと繋がっているという噂の……」
「……問題は、どうキシリアに接触するか。だな」
ルナツー司令部会議室 デラーズ准将
「──総帥、ご報告を。先の重力戦線において、国連軍は我々の支援に明確に“謝意”を示しました。
彼らは、我々ジオンの“誠意”に、正面から応じたのです。そのリストがこちらになります。」
報告を聞き満足げに頷くギレン
「……そうか。それを聞いて安心したよ、准将」
「ふむ、後ほど確認しよう。ならば次に示すべきは、彼ら自身が“BETAに抗う力”を持つ時だ。我らは地球に降り立った…。だが我々らただの異邦人でしかない。
未来を共にするには双方自立し、同志として振る舞う必要がある」
デラーズは深く頷いた。
「その覚悟は、既に兵たちの間に根を張っております」
「総帥──混沌の地上にこそ、我らが理念を示す時。
私は再び地上に降り立ち、兵たちと共に“義の矛”を掲げてまいります。
それが、未来を共に歩むための証明となりましょう」
ギレンは映像の向こうで微かに笑みを浮かべ頷いた。
サイド3 ダーク・コロニー フラナガン機関研究所
ララァ・スンが精神世界へと没入する実験が続く中、観測機器のひとつが異常を示していた。
波形モニターには、従来の感応波とは異なる“共鳴反応”が現れていた。
「博士……この波形、どう見ても相手からの“発信”です。しかも、最近はララァの方が受信している波形が多い様にも確認できます」
フラナガン博士が眉をひそめ、即座に観測ログを呼び出す。
「……まさか……これは、双方向の精神共鳴か?」
波形は極めて安定しており、しかも“同調”していた。
それは、まるで遠く離れた誰かと意図的に交信しているかのような……
「──誰だ。ララァ、君は“誰”と話している……?」
ログを遡ると、応答波形の出現は極めて突発的だった。
そしてその波形域──それは過去に記録された数値に酷似していた。既知のニュータイプ候補の中でも、突出した高い数値をでも無くあくまで候補者だったが…。
「……この波長特性……まさか、あの男か。シャア・アズナブル……?」
博士は即座に、閉鎖環境内での精神感応波動制御ログを抽出し始める。
これが偶然ではなく、意図的な意思による交信であるとすれば──それはとてつもない意味を持つ。
「“見えて”いるのか……?互いに、姿を……」
「ならば、今こそ“彼”にも接触を……」
──この刹那。ララァの精神波形が再び変調した。
観測機は、微弱ながらもはっきりとした“第三の干渉信号”を記録していた。
「……まだ他にも、誰かが……?」
「まて!この波形……微弱ではあるが、発信源は──この研究所内だと!?」
「……まさか……我々の中に、既に目覚めかけている者が……?」
「君!ただちに現在の被験者リストを再精査しろ。隔離施設にいる者達もだ!──」
「はい博士!すぐに確認致します!」
静まり返った実験室に、微かな機器音と博士の息づかいだけが残った。
その空気の中、ララァの脳波には確かに──“もうひとつの意識”と共鳴していた。
ソロモン シャアの私室
シャアは軍の正式ルートを用いず、キシリア・ザビに個人的な通信を要請した。
表向きは報告業務だが、シャアには明確な目的があった。
「珍しいな。貴官から直接私に話があるとは……」
「聞こうか、キャスバル・レム・ダイクン…いや、今は無粋か“赤い彗星…シャア・アズナブル少佐”」
「貴様が頭角を現した時、私の調査機関が経歴を調べていたのよ。キャスバル坊や…地球に行って2度も名前を変えたみたいね。」
シャアは一瞬動揺したが瞳を逸らさず語った。
「閣下、からかわないで頂きたい。私はただの一兵士である、シャア・アズナブルです。」
「ふふっ…。まぁいいわ。それで?わざわざ正規ルートを用いずに通信をしてきた話とやらを聞きましょうか。」
「……私には、説明のつかない“力”があります。
直感では済まない、戦場で未来を感じ取るような感覚……
──そして、“声”が聞こえる」
キシリアの目が鋭く細まった。
「……フラナガン博士に診せよう」
「彼の手によって、貴方が“何者”であるか見極めるべきね」
「感謝します。……(ララァ…)」
■ ナレーション(永井一郎)
交わるはずのなかった線が、重なり始める。
“意志”とは、時空を超えて干渉し得る波動である。
それは科学でも、偶然でもない。──魂の応答なのだ。
ララァとシャア。
シャアとフラナガン。
そして、地球と宇宙。
それぞれの想いが、ついに同じ未来を指し示し始めていた。
だがそれは、やがて来る“運命の対話”の、ほんの序章に過ぎなかった──。
連邦も途中で転移した方がいいかな?
-
一部隊
-
一個艦隊
-
モブコロニー(生産性向上の為)
-
サイド7(天パと親父込み)
-
ジュピトリス(若いシロッコ込み)
-
連邦なんて腐敗した奴らは要らん!