宇宙世紀マブラヴ   作:vault101のアルチョム

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いろんなモノがドンドン開発されていきますよー!ジオン驚異のメカニズム(+連邦の技術も)ならすぐ開発終了しそうだw


【第53話】エネルギー革新と陸の王者

ナレーション(永井一郎)

──科学技術とは、人類が自らの限界を超えんとする“意志”の結晶である。

 

時にその力は、絶望に抗う武器となり、

時にそれは、未来を拓く扉となる。

 

いま、戦場に投じられた“電力”と“核融合”という名の叡智が、

新たなる可能性を──照らし始めていた。

 

 

 

横浜基地 第2実験区画

 

通電。

低音で振動する床。赤い警告灯が消え、代わりに青い光が点灯する。

 

「……起動、正常です。稼働電圧、安定域」

 

試験場には、F-15戦術機と、不知火の改修機が並んでいた。

両機に搭載されたのは、ツィマッド社が開発したばかりの「超高効率蓄電池ユニット」。

 

「稼働時間、従来比2.6倍──理論通りの結果ですな。

冷却系統も安定しており、戦術機への実装は十分現実的です」

 

香月夕呼(端末を覗き込みながら)

「……予想以上ね。電圧変動も低く、瞬間最大出力も十分」

 

不知火パイロット

「すげぇ……もう『出撃15分で撤退』とか言わなくて済むのか」

 

F-15パイロット

「俺たちにも“連戦”って概念ができる日が来るとはな……」

 

整備員たちの間に、安堵と驚嘆が混じった声が広がる。

 

「……でも、まだ足りないわ。火力と安定性、次は──動力源」

 

 

 

横浜基地 香月の私室

香月は、ジオンから提供された技術資料を読みふけっていた。それは、“ミノフスキー・イヨネスコ型熱核融合炉”に関する簡略版設計図と出力特性だった。

 

「……これはBETA由来じゃない。まぎれもなく“人類の”手で築いた技術」

 

ページをめくる指が止まる。

彼女の視線は、試製99型電磁投射砲の出力要件と、ジオン製核融合炉の数値を交互に照らしていた。

 

「いける……この開発中のモビルアーマー用核融合炉なら、検討中のXG-70の動力にすら応用できる」

 

即座に通信ラインを開く。

 

「香月よ。ジオン技術省に連絡を。ミノフスキー炉の出力を利用した電磁投射砲の試作案──提案したい。と送って!」

 

 

 

宇宙 サイド3・技術省

ザビ家直属の研究官たちがざわついていた。

 

「ふむ…この試製99型の兵装……本来ならMSにも搭載困難なレベルの出力だぞ?」

 

「だが、確かにこの理論……多少大型になるがミノフスキー・イヨネスコ型熱核融合炉の分配制御を用いれば可能だ」

 

連絡を受けたギレン・ザビは、一言だけ返した。

 

「やってみる価値はある。地球側の“天才”が提案するのだ。結果を期待しよう」

 

 

 

国連本部 科学局会議室

地球各国の代表がオンライン回線越しに繋がる中、国連上層部は難しい決断を迫られていた。

 

メインスクリーンに映るのは、国連事務総長アラン・マティス。

 

マティス事務総長

「人類全体の存続を賭けた戦いにおいて、ジオン公国の貢献はもはや無視できない。

我々国連は、誠意の証として“BETA由来物質の研究資料”および“地球外で産出困難なレアアース資源”の供与を決定する」

「──施しを受けるばかりでは物乞いと変わらん!お互いギブ&テイクでこそ対等な関係になる!これは共闘への第一歩だ」

 

モニターに映し出されるリスト:

・地球でしか採取できないレアアース群(宇宙空間での採掘不可能な希少土塁)

・BETA由来物質の分解構造データ(ジオン未保有だと思われる)

 

その瞬間、ある回線から苛立ちを帯びた声が飛ぶ

 

アメリカ代表

「ちょっと待ってもらおう。ジオンは我々の同盟国ではない。極秘資料の供与など、軽々しく決めることではないはずだ!」

 

ソビエト代表

「我々はまだ、彼らの真意を計りかねている。力ある者が好意を示す時ほど、慎重に事を運ぶべきだ。どこかの大国のようにな!」

 

統一中華代表

「先の作戦で成果を挙げたのは認める。しかし、それだけで機密を渡す理由にはならない。彼らが裏切らないと言う保証があるのか?」

 

だが、マティス事務総長は揺るがなかった。

 

「……あなた方の懸念は理解します。ですが、今この瞬間も前線では命が失われています。我々が“協力の意思”を示さずして、誰がこの地球を守るのですか?BETAに国境はありませんよ!」

 

「加えて──これは軍事技術の譲渡ではなく、あくまで“誠意の提示”です。拒めば、彼らを敵に回す危険さえある」

 

沈黙が会議室を包んだ。

 

──最終的に、採決は通過した。

 

資料は極秘裏に、最も信頼できる中立ルートを通じてジオン側へと送られた。

 

 

 

ズム・シティ 総統府 ギレン・ザビ私室

地球から極秘ルートを通じて送られてきた資料に、ギレン・ザビは目を通していた。

 

じっと沈黙したのち、硬質な声が静かに漏れる。

 

「……ようやく、“対等”という言葉の意味を理解したか。口先の協力など、交渉の場では何の価値もない。実利こそが、誠意の証明だ」

 

長い指が資料をめくる。

レアアースの目録。BETA由来物質の構造解析データ。いずれも今後の研究・兵器開発に資する内容だ。

 

「これだけの代物……地球側も、安易な譲渡ではなかったはずだ。おそらくは、激しい内輪揉めの末に決したのだろう」

 

椅子に深く座り、指先で顎を支える。

 

「結構。我々はその“割れ目”にこそ、手を差し伸べてやる。敵とて、時に利を見せれば味方となる……それが国家というものだ」

 

静かに立ち上がると、モニター越しに補佐官へと命じた。

 

「技術局に通達せよ。BETA組織構造の応用研究に入る。各局の優秀な人材を再編し、数日中に初期応用案を提出させろ」

 

「地球の連中が我らに贈ったのは“信頼”ではない。“試す”ための材料だ。ならば見せてやろう。ジオンの科学力と、我らの意志の強さをな」

 

 

 

サイド3・技術局 設計班

鉄原戦役の戦訓を元に、あるプロジェクトが始動していた。

 

ホログラフィック投影装置が唸りを上げ、戦場データと設計案が重ねて表示されていく。

そこに映し出されたのは、MSでも戦術機でもない、“砲撃のためだけに存在する”新たな兵器だった。

 

「……鉄原での戦訓を受け、我々ツィマッド社は“遠距離支援戦力の再定義”に着手しました」

 

「先行して鹵獲・運用された“ガンタンク”──その戦果は否定できません。長距離砲撃による制圧力は、現場で明確に評価されました」

 

だが、主任はそこから目を逸らさずに続ける。

 

「だが同時に、問題も浮き彫りになった。展開速度が遅い。高出力火器に対するコクピットの耐久性が不足。地形適応能力も低い。」

 

「ガンタンクは“移動する砲台”にはなれても、“前線で支える盾”にはなれなかった」

 

技術者たちが黙して頷く。

BETAの波に晒されながら動けない砲兵──それは餌でしかない。

 

「そこで我々は発想を転換した。“搭載火力は維持したまま、移動能力と防御力を兼ね備える”。その解として、人型を捨て、戦場用“砲戦車”として再設計し直したのです」

 

ホログラムが切り替わる。そこに現れたのは、主砲を中心に設計された重装甲車体、従来の戦車と同じく無限軌道、展開式の安定脚──完全な砲撃特化兵器だった。

 

主任

「コードネーム:“ヒルドルブ”。我々の提案する“モビルタンク”です」

 

「設計目的は三つ──拠点制圧、迅速な移動展開、長距離からの支援砲撃」

 

「防御力は重モビルスーツ“ドム”に匹敵する水準を想定、機動力は不整地でも120km出ます。

そして主砲は、対ハイブ戦を見越した300mmの大口径滑腔砲──通常弾頭のほか、レーザー級対策のビームコート弾や榴散弾も搭載可能です」

 

別の技術官が補足する。

 

「機体構造は完全密閉式。地上だけでなく月面でも運用可能に設計されています。

“戦線を押し上げるための移動拠点”として──間引き作戦のような重圧下でも、部隊の火力中核を担える存在になるでしょう」

 

主任は静かに言い切った。

 

「──“ヒルドルブ”は、ガンタンクの代替ではない。“戦術砲戦”という戦場の穴を埋める、新たな選択肢です」

 

開発室にはしばし沈黙が満ちた。

その設計が、戦場に新たな力となることを誰もが確信していた。

 

 

 

ナレーション(永井一郎風)

──火力、機動力、そして“電力”。

 

そのすべてを統合するための“核融合”という技術は、いまやただの戦力ではなかった。

 

それは、人類の叡智が“絶望”に抗する希望そのもの。

 

限界を超え、未来へと進もうとする意志。

それがまたひとつ、形を成し始めていた──。

連邦も途中で転移した方がいいかな?

  • 一部隊
  • 一個艦隊
  • モブコロニー(生産性向上の為)
  • サイド7(天パと親父込み)
  • ジュピトリス(若いシロッコ込み)
  • 連邦なんて腐敗した奴らは要らん!
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