ズム・シティ。
サイド3の首都として機能するこのコロニーは、普段は秩序に満ちた政治と軍事の中心地である。しかし今、その整然とした街並みに怒声が響き渡っていた。
「どうして守れなかったんだ!」
「子供もいたんだぞ、あのマハルに!」
「ジオン軍は何をしていたんだ!」
市街地に集う群衆は、怒りに震えていた。数日前に起こったマハルコロニー壊滅の報が、ついに都市中に広がったのである。報道は抑制されていたが、帰還兵や避難者の証言、そして各所の通信傍受により、全貌は隠しきれなかった。
空気は重く、怒りと悲しみが街を包む。
広場のあちこちで即席の追悼が行われ、ロウソクの火が風に揺れていた。その中で、「ジオン政府は、ジオン軍は何をしていたのか!」という怒声だけが、強まっていく。
「我々は戦争をしている最中だというのに、何も分からない『怪物』に民間人を殺された……このままで済まない!家族や同胞の仇を!!」
怒りはやがて、議会への請願へと発展する。デギン公王の姿勢をなじる声も少なくなかった。だが民衆の視線が本当に向けていたのは、ギレン・ザビ率いる軍部と、彼に協力的な議会内の強硬派であった。
その日、ズム・シティ各地で小規模な抗議デモが断続的に発生し、ついには議事堂前にも数万人規模の群衆が押し寄せた。
「BETAに報復しろ!」
「ハイブを潰せ!」
「奴らの正体を暴け!」
声は統一されていなかった。だが、総じてひとつの意思を形作っていた──『ジオンが、このままやられ損であってはならない』。
議会内部。
「……民衆の不満は爆発寸前だ」
「当然ですな。彼らの家族が殺された。軍部も議会も落着ユニットの接近に気付かず、無策と見られている」
「ギレン閣下は動かれるのか?」
「それを決める前段階は我々ジオン議会の役目だ」
政務次官たちが密やかに会話を交わしていた。ザビ家を崇拝する者、反感を抱く者。だがこの時ばかりは、皆が口を揃えて『このままでは内部から崩れる』と認識していた。
「……それにしても、ハイブとは一体何なのか」
「今のところ、軍の分析班でも判断がついていない。だが、生体構造でありながら金属に近い外殻を持つ。しかもBETAは蟻や蜂の様な集団行動を取り、目的は人間の捕食と見られる」
「我々がこのまま何もせず、第二第三のマハルを出すのか? それとも──」
「ガス抜きとしての“月面掃討作戦”だな」
その言葉に、会議室は静まり返る。
やがて、一人が立ち上がる。
「ならば、我々は軍に提案しよう。ハイブに、いやBETAに対する一大報復作戦を。
それがある程度の犠牲を払おうと、民衆の怒りを抑えるには“敵を叩いた”という実績が必要だ」
「同意する。ギレン閣下も……反対はなさらぬだろう」
その夜、ギレン・ザビの執務室にも報告が届く。
『議会が“月面進攻作戦”を正式に議題として提出。明朝には承認される見込みです』
「……ようやく、動き出すか」
ギレンは静かに目を閉じた。
「この機を逃せば、ジオンは国として腐る。感情に乗じることもまた、統治の一手段だ」
ナレーション(永井一郎)
月面に潜むBETA。
地球全土を脅かすその“何か”に対し、ジオンがようやくその牙を向ける時が来た。
連邦も途中で転移した方がいいかな?
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一部隊
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一個艦隊
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モブコロニー(生産性向上の為)
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サイド7(天パと親父込み)
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ジュピトリス(若いシロッコ込み)
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連邦なんて腐敗した奴らは要らん!