宇宙世紀マブラヴ   作:vault101のアルチョム

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【第5話】憤怒の都市

ズム・シティ。

サイド3の首都として機能するこのコロニーは、普段は秩序に満ちた政治と軍事の中心地である。しかし今、その整然とした街並みに怒声が響き渡っていた。

 

「どうして守れなかったんだ!」

「子供もいたんだぞ、あのマハルに!」

「ジオン軍は何をしていたんだ!」

 

市街地に集う群衆は、怒りに震えていた。数日前に起こったマハルコロニー壊滅の報が、ついに都市中に広がったのである。報道は抑制されていたが、帰還兵や避難者の証言、そして各所の通信傍受により、全貌は隠しきれなかった。

 

空気は重く、怒りと悲しみが街を包む。

広場のあちこちで即席の追悼が行われ、ロウソクの火が風に揺れていた。その中で、「ジオン政府は、ジオン軍は何をしていたのか!」という怒声だけが、強まっていく。

 

「我々は戦争をしている最中だというのに、何も分からない『怪物』に民間人を殺された……このままで済まない!家族や同胞の仇を!!」

 

怒りはやがて、議会への請願へと発展する。デギン公王の姿勢をなじる声も少なくなかった。だが民衆の視線が本当に向けていたのは、ギレン・ザビ率いる軍部と、彼に協力的な議会内の強硬派であった。

 

その日、ズム・シティ各地で小規模な抗議デモが断続的に発生し、ついには議事堂前にも数万人規模の群衆が押し寄せた。

 

「BETAに報復しろ!」

「ハイブを潰せ!」

「奴らの正体を暴け!」

 

声は統一されていなかった。だが、総じてひとつの意思を形作っていた──『ジオンが、このままやられ損であってはならない』。

 

議会内部。

 

「……民衆の不満は爆発寸前だ」

「当然ですな。彼らの家族が殺された。軍部も議会も落着ユニットの接近に気付かず、無策と見られている」

「ギレン閣下は動かれるのか?」

「それを決める前段階は我々ジオン議会の役目だ」

 

政務次官たちが密やかに会話を交わしていた。ザビ家を崇拝する者、反感を抱く者。だがこの時ばかりは、皆が口を揃えて『このままでは内部から崩れる』と認識していた。

 

「……それにしても、ハイブとは一体何なのか」

 

「今のところ、軍の分析班でも判断がついていない。だが、生体構造でありながら金属に近い外殻を持つ。しかもBETAは蟻や蜂の様な集団行動を取り、目的は人間の捕食と見られる」

 

「我々がこのまま何もせず、第二第三のマハルを出すのか? それとも──」

 

「ガス抜きとしての“月面掃討作戦”だな」

 

その言葉に、会議室は静まり返る。

やがて、一人が立ち上がる。

 

「ならば、我々は軍に提案しよう。ハイブに、いやBETAに対する一大報復作戦を。

それがある程度の犠牲を払おうと、民衆の怒りを抑えるには“敵を叩いた”という実績が必要だ」

 

「同意する。ギレン閣下も……反対はなさらぬだろう」

 

その夜、ギレン・ザビの執務室にも報告が届く。

 

『議会が“月面進攻作戦”を正式に議題として提出。明朝には承認される見込みです』

 

「……ようやく、動き出すか」

ギレンは静かに目を閉じた。

 

「この機を逃せば、ジオンは国として腐る。感情に乗じることもまた、統治の一手段だ」

 

 

 

ナレーション(永井一郎)

月面に潜むBETA。

地球全土を脅かすその“何か”に対し、ジオンがようやくその牙を向ける時が来た。

連邦も途中で転移した方がいいかな?

  • 一部隊
  • 一個艦隊
  • モブコロニー(生産性向上の為)
  • サイド7(天パと親父込み)
  • ジュピトリス(若いシロッコ込み)
  • 連邦なんて腐敗した奴らは要らん!
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