ナレーション(永井一郎風)
──力とは、持つ者が使い方を誤れば、災いとなり、
正しく使えば、希望となる。
いま、ジオン公国が差し出したのは、“力そのもの”ではなく、
それを扱うための“智慧”であった。
この供与が導くのは、共闘の未来か、それとも──
新たなる均衡の崩壊か。
サイド3・ズム・シティ 技術省 地球圏支援本部
ギレン・ザビ直轄の特別戦略会議室。
技術省幹部、軍需産業代表、外交官らが並ぶ中、ギレンは静かに立ち上がった。
「物資の支援だけでは、国連側の進化は遅すぎる。時代は待たん。我々は“技術”そのものを供与する」
「……総帥、それは軍事機密の流出に繋がる恐れも──」
「参謀…。恐れは常にある。だが、それを天秤にかけても今は“火力の共有”が必要だ」
「それもただ渡すのではない。“理解させ”“再現させる”ことが条件だ。レシピを渡すだけでは意味がない」
壁面スクリーンに映し出される設計図の数々
・MMP-80 アサルトライフル
・ビーム撹乱幕 散布システム
・超高効率蓄電池ユニット(戦術機搭載用)
・ヒート兵装群(ヒートホーク、ヒートナイフ等)の熱制御構造および戦術機用改修型
・超硬スチール構成データ、製錬・圧延マニュアル付き
「これらを段階的に地球側に供与する。すでに“誠意”は示された。次は“信用の育成”だ」
「技術伝達のため地球側に専門要員を派遣しますか?」
「当然だ。設計図のみならず“技術者の交流”こそが真の連携を育む。香月夕呼とやらにも直接技術者を送り込め」
横浜基地・技術棟 ブリーフィングルーム
香月夕呼が膨大なデータを読み込んでいた。背後では他の研究者たちも忙しく動く。
「この熱制御構造……凄いわね。刃先のプラズマ化にIフィールドってのを使ってる……。
つまり、刃先がプラズマ化して、物理的な接触よりも熱による溶断が主なのね。……あの小さなヒートホークで突撃級の甲殻を貫いた理由、これで説明がつくわ」
「しかも、加熱の立ち上がりが早い。数秒で8000度……」
「従来の高周波振動刀よりも軽く、安価で、威力も上ですよ!」
「このまま戦術機の長刀にも応用できるわね。ヒートカッタータイプとして整備用に転用すれば、プラズマ兵装を“工具”として活かせる。ジオンの技術って、本当に応用性が高いわ」
「MMP-80の構造もわかりやすい。小型高圧縮弾倉とリニア誘導式の安定機構……。命中率と反動制御が段違い。これ、“突撃砲”の代替になるぞ」
「設計図だけじゃなくて、材料選定から加工マニュアルまで細かく書いてある。設備の開発援助までついてるって、普通じゃないですよ……」
「……“技術を共有する気がある”ってことね。軍事力だけじゃなくて、協力体制の“本気”が見えてきた」
国連技術局 特別会議室
ジオンから届いた設計図の数々に、各国の技術責任者たちが遠隔で会議をし、その内容に驚愕していた。
欧州連合 兵器局長
「これが……連中が持っていた火力の“一部”か」
中東代表団員
「設計の構造が我々でも分かりやすく纏めてくれる。一部の部材はこちらでも生産可能。問題はエネルギー供給系の再現性か……」
アフリカ同盟 技術担当
「でも、すでに“ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の開発計画”も示されている。ここまで情報を出すとは……ジオンも腹を括っているな」
香月(国連回線にて通信中)
「ジオン側には、生産支援チームの派遣要請をしています。
技術だけではなく、“作れるようになるまで”がセットです」
事務総長マティス
「……ならば我々も、応えねばなるまい。必要な施設の提供と、信頼できる作業人員の配置を約束しよう」
ナレーション(永井一郎風)
──これは、単なる設計図のやりとりではなかった。
それは“分断された技術”の再統合であり、
“滅びかけた未来”への再投資でもあった。
人類の叡智が、ようやく一本の線に繋がろうとしていた。
その先に待つものが、“勝利”であることを信じて
連邦も途中で転移した方がいいかな?
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一部隊
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一個艦隊
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モブコロニー(生産性向上の為)
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サイド7(天パと親父込み)
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ジュピトリス(若いシロッコ込み)
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連邦なんて腐敗した奴らは要らん!