宇宙世紀マブラヴ   作:vault101のアルチョム

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そろそろプロットも書き足さないとな…。まだまだかかるけど無事完結できるかしら?ちょっと不安(汗)


【第55話】工廠の落成

ナレーション(永井一郎)

技術とは、時間に抗う手段であり、

人の叡智が積み重なった“結果”である。

 

わずか二十日という短期間で生み出された工場と戦艦は、

ジオン公国が持つ“戦力構築”という力の真価を示すものだった。

 

そして今、それは地球へと降り立ち、

新たな戦局の形を──築き始めていた。

 

 

 

宇宙空間・資源衛星帯開発域

ジオン宇宙建造ユニット《マシーネ・クヴァルト》

 

外見はまるで宇宙要塞の一部のように見えるが、その正体は“工場そのものがモジュール化された”建造ユニット群──。

《マシーネ・クヴァルト》とは、ジオン技術省とツィマッド社が共同開発した、モビルスーツと艦艇を地球へ迅速に供与するための“移動式総合工廠”である。

 

巨大なコンテナ状のブロックが並び、内部にはMS組立ライン、艦艇整備ドック、補給ユニット、部材製造機構などが搭載されており、ユニット単位でHLVに搭載・地球降下が可能な構造となっている。

 

アームが稼働し、自動化されたラインが次々とモジュールを搬出していく。

 

「艦艇整備ブロック、MS工廠ブロック、補給ユニット群──すべての初期稼働試験、完了。20日でここまでの完成度とはな……連邦の技術様様だな」

 

「“工場で兵器を作る”んじゃない。“兵器を作る工場そのもの”を組み立て式にしたんだ。

あらゆる建設設備をユニット化し、現地で短期間に再構成できる。これが《マシーネ・クヴァルト》の真価だ」

 

ホログラフィック表示装置に、次の地球降下計画が映し出される。

 

《ブロックパッケージ構成》

・地上用兵器組立ユニット(MS/戦術機対応・3ライン構成)

・陸上戦艦 組立パーツ群(HLV分割搬送仕様)

・艦艇整備・再武装ユニット(将来的な配備対応)

・補給・物資倉庫ブロック

 

「……地球に“兵器工廠”を構築する。それが次なる戦略上の要となるんだな…」

 

 

 

宇宙港ドック内 陸上戦艦試作ブロック・チェックエリア

 

無骨な輪郭を持つ巨大な機体部品が、緩やかに接続されていく。まるでレゴのように、パーツ同士が噛み合い、艦の形を形成していく。

 

整備主任

「ブロック接続テスト完了。これで地上に降下した後、三日で戦力化が可能です」

 

主任の後ろには、テスト用に仮組みされた“陸上戦艦”がそびえ立つ。

 

◆ビッグトレー級 陸上戦艦(1隻)

全長:215m

全高:85m

全幅:134m

形式:重火力型 陸上戦艦

推進:ホバーシステム(熱核ジェットエンジン)

用途:拠点砲撃、機動戦術支援、戦術機/MS部隊の指揮中枢

 

搭載兵装:

連装メガ粒子砲(固定式)×1基

└ ホワイトベース級と同型の連装式を改修し、艦首中央部に固定装備であり、射角制限があるので艦体ごと旋回・照準する方式(実体弾の艦首大型砲に換装可)

・406mm三連装砲塔 ×3基(両舷バルジ部/後部)

・76mm高角機関砲 ×12基(近接・対空防御)

・MLRS(多連装ロケット) ×2基(可変式ランチャー)

 

搭載機数:

・モビルスーツ最大4機(搭載・整備ベイ含む)

・地上用AT支援部隊搭載可

 

◆ヘヴィ・フォーク級 陸上戦艦(2隻)

全長:210m

全高:66m

全幅:107m

形式: 重装甲・中火力型 戦線支援戦艦

推進:ホバーシステム(熱核ジェットエンジン)

用途: 前線砲撃、支援射撃、指揮・通信支援

 

搭載兵装:

・356mm三連装主砲塔 ×3基(艦前部・中央)

・127mm三連装副砲 ×6基(対中型BETA)

・76mm二連装機関砲 ×12基(近接防空)

・MLRS(多連装ロケットシステム) ×2基

 

搭載機数:

・モビルスーツ最大2機(簡易整備設備付き)

・地上型戦術機(国連軍機)と共用可能な発着甲板を一部装備

 

共通運用想定(補足:BETA戦における火力投射能力)

 

技術主任(資料をめくりながら)

「ふむ……ヘヴィ・フォークの主砲口径は356mmか…。ビッグトレーの406ミリ砲よりは小口径だが、正面火力は砲塔が前面に3基ある方が面制圧力ではむしろ優れる…」

「火力の絶対量よりも、“どれだけ広い範囲に持続的に撃ち込めるか”を重視した設計だろうな」

 

 

 

構造

HLV(大気圏再突入カプセル)で搬送可能なモジュール式(ブロック単位)設計。

各ブロックは、現地の臨時建造拠点で数日~1週間以内に組み立て可能。これにより内陸のBETA戦域に迅速に戦力を構築・展開できる。

 

戦場運用と内陸火力展開能力

従来の空軍・戦術機部隊では届かないBETA後方圏──たとえば山岳地帯や森林地帯、遮蔽物の多い市街地奥部においても、陸上艦の自走能力を活かし自ら侵攻。

大型の火力を直接内陸に持ち込み、戦術機の後方支援・拠点制圧砲撃・BETA波の縦深撃破を行える。

 

砲撃安定化機構

戦闘時は後部から展開式の大型スタビライザー脚(油圧式)を地面に突き立て、車体の反動制御と砲撃精度を確保。

これにより車体ごと旋回が必要な固定メガ粒子砲でも、精密な照準・火力投射が可能。

 

補給と整備

艦内に簡易整備ベイと自走式補給機材を備え、戦術機・MS・ATの前線補給・軽整備にも対応。

長距離砲撃後の再展開にも迅速に応じる機動性を持つため、持続的な内陸戦支援が可能。

 

地形適応

無限軌道と補助ホバーの組み合わせにより、軟弱地盤・瓦礫地帯・未舗装区域にも対応可能。

これにより、従来なら航空投射しか届かなかった内陸ハイブ周辺への接近・火力圧力が実現する。

 

通信機能

ミノフスキー粒子の影響下でも使用可能な有線・レーザー通信機能を併用した統合戦術通信システムを搭載。

戦術機・支援航空機・地上部隊とのデータリンクにより、リアルタイムで最適射角と弾道計算を共有可能。

 

このように、ジオン(地球連邦軍製)の陸上戦艦群は「前線の手前で砲撃する兵器」ではなく、内陸奥深くまで自ら進出し、重火力を展開・支援・維持できる“戦場構造体”として機能する設計です。

従来の航空投射や戦術機による殴り合いに頼らず、BETAの密集波やハイブ周辺制圧戦において砲兵戦術の有効性を再構築する存在となります。

 

艦体構造設計官の言によると

「重要なのは、“戦力の運搬”じゃない。“工場ごと投下して生産する”思想だ」

 

 

 

国連本部 技術連絡会議室

国連本部の会議室には、各国代表と軍事参謀が勢揃いしていた。

そのスクリーンには、ジオンから送られた提案書が映し出されていた。

 

《ジオンより供与提案された技術群(抜粋)》

 

・MMP-80アサルトライフル(設計図・素材・生産工程付き)

・ビーム撹乱幕 散布装置・粒子構造

・超高効率蓄電池ユニット

・ヒート系兵装(Iフィールド拘束プラズマ刃)+戦術機用応用図面

・超硬スチール製造ノウハウ(製錬法、応用加工)

・上記の工業用製品製造モジュールユニット(地上用簡易構成)

 

加えて、ジオンからは各分野ごとの“技術者派遣プログラム”まで提案されていたのを見て流石の香月博士も動揺を隠せない。

 

「一度にここまでの技術供与を提示するなんて…あのギレン・ザビが、何を考えてるのかしら……」

 

欧州軍事代表(動揺)

「これではまるで、“我々の軍備再建”を肩代わりするようなものだ」

 

中華代表(眉をひそめる)

「短期間でここまでの物資・人員を準備するとは……この国家、まるで“準備していた”としか思えん」

 

アメリカ代表(警戒)

「……本気でこれを受け入れれば、我々は技術的にジオンに“依存”することになるぞ?」

 

しかし、マティス事務総長は静かに口を開いた。

 

「依存ではありません。“協力”です。受け入れるか否かは自由ですが……我々人類にそれを選ぶ猶予はあまり長くはありませんよ」

 

 

 

サイド3・ズム・シティ 技術省本部

ギレンは静かに立ち、地球圏のMAPを背に独り言のように呟いた。

 

「……いずれ地球は、“作り方”を理解するだろう。だが、常に我らは“その先”を歩んでいなければならん」

 

「力とは、“与えたこと”に意味があるのではない。“差を保ち続けること”にこそ、価値があるのだ」

 

部屋には、ミノフスキー粒子散布装置の試作機と、地球降下予定のブロックパーツの設計図が置かれていた。

 

 

 

ナレーション(永井一郎)

工場が降り立ち、艦が地に根を張る。

それは“征服”ではなく、“共闘”の証。

 

だがその裏には、明確な“主導権の掌握”という意志があった。

 

供与された技術、投下された戦力、導かれる連携。

それは新たな秩序の胎動でもあり──

地球における“ジオンの影”が、確実に濃くなり始めていた。

連邦も途中で転移した方がいいかな?

  • 一部隊
  • 一個艦隊
  • モブコロニー(生産性向上の為)
  • サイド7(天パと親父込み)
  • ジュピトリス(若いシロッコ込み)
  • 連邦なんて腐敗した奴らは要らん!
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