宇宙世紀0079年1月5日/月面軌道上
ジオン公国軍偵察艦〈エンデミオン〉は、極軌道上から月面の偵察任務を続けていた。
その艦橋では、オペレーターが緊迫した表情で解析結果を報告する。
「赤道付近のクレーター地帯、座標R-19、そこに……巨大な構造物があります。中央に楕円状の開口部……おそらく、BETAのハイブと思われます」
艦長が画面に表示された衛星画像を睨みつける。ぼやけた熱源の塊が、月面上に異様な密集を描いていた。
「……サイズは? 構造の深さは分かるか」
「断層スキャンによる推定深度、最低でも5km。直径は約2.4km。複数階層にわたって内部空間が確認されます」
「……フェイズ5規模か」
別の士官が、通信傍受データを参照して補足した。
「はい。地球側の通信記録から『フェイズ5』というコード名称が一致。迎撃衛星の軌道記録、戦術機の発進データも併せ、これが地球での最大規模のハイブであると推定されます。しかし、月では標準規模である様です!」
艦長は無言で頷いた。
「上に報告を。これで、ようやく偵察は終了だ!ソロモンに帰るぞ!」
――ズム・シティ・中央司令部会議室
「……フェイズ5、か」
ギレン・ザビは送られてきた映像と報告書に目を通し、ゆっくりと椅子に背を預けた。
「この規模……ミノフスキー粒子を全域に散布し、MS部隊を核兵器で集中運用せねば、破壊は困難だな」
「ミノフスキー粒子の散布とは?」
「はい。目標地点周辺にて粒子濃度を上げることで、敵の集団行動に必要な感知器官や連携能力に干渉できるという実験結果が取れました!一糸乱れぬBETAの動きも封じ込められるでしょう」
キシリアはわずかに口元を引き締めた。
「つまり核を打ち込んだ後、BETAの特性である射線上や突進して行った先に仲間が居たら攻撃できないという状況で乱戦に持ち込めるということか」
「はい。こちらのモビルスーツによる強襲が通じる可能性があり、既にミノフスキー粒子散布機の準備は各艦艇に装備しております」
キシリア・ザビが即答する。「作戦はシンプルかつ迅速に行う。核搭載ザクⅡC型小隊による一斉射撃で、外周のBETA群を一掃。直後に通常兵装部隊が突入し、中央ハイブを制圧する」
ドズルが腕を組んで唸る。
「……ザクに核を撃たせるのか。連邦相手に使う戦術ではあったが、いざやるとなるとな…。」
ギレンが静かに答えた。
「これは戦争ではない。種の存亡を賭けた殲滅戦だ。情は不要だ」
――月面降下直前/強襲揚陸艦〈イーヴァルディ〉艦内・ブリーフィングルーム
パイロットたちは沈黙していた。
ザクⅡC型の機体配置図、核バズーカの整備状態、ミノフスキー粒子散布予測……全てが淡々と説明されたあと、最後に一言。
「各機、出撃は0600時。ミノフスキー粒子濃度安定後、核投射座標に移動、順次発射。遅滞なく」
ブリーフィングが終わると、一人の若いパイロットが声を上げた。
「本当に……撃つんですか? 核は禁止されてたのに……」
年長のパイロットが応じる。
「ここは地球じゃない。月だ。しかも敵は人間じゃない」
別の兵士がポツリと呟く。
「でも、核を撃つってのは……やっぱ、怖いな」
その時、一人の女性士官が立ち上がる。
シーマ・ガラハウ大尉。
「怖くて当たり前さ。でも、あたしたちはそれでもやらなきゃいけない。マハルで何が起きたか、忘れたのかい? あたしは……あんなこと、もう二度と繰り返させたくない」
その言葉に、全員が沈黙した。
ナレーション(永井一郎)
U.C.0079年1月6日。
ジオン公国軍は、月面フェイズ5ハイブに対し、全面攻撃を決断。
主力MS部隊による“核集中砲撃”を中核とする戦術、それは人類が未知の脅威に挑む、決意と犠牲の始まりだった。
連邦も途中で転移した方がいいかな?
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一部隊
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一個艦隊
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モブコロニー(生産性向上の為)
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サイド7(天パと親父込み)
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ジュピトリス(若いシロッコ込み)
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連邦なんて腐敗した奴らは要らん!