戻って来たら大体が重症を負ってたわけで。なんならミッドナイトが死んだと聞かされ。流石に笑い事では無かったが*1俺にはどうでもよかった。*2それしか残らなかった。誰が為の復讐とか、今の俺にはどうでもいい事*3だからな。でも、緑谷は心配だった。*4アイツはまだ何かやらかす、この確信だけがあった。だから───
「うん。全部用意出来た。コレで何が起こっても問題無い」
俺は既に雄英を離れている。内通者の存在は確定させてた*5し、俺は何より神秘側だからな。ここから先は、一般向けではない。
『いいんですか?彼らの元を離れて』
声を掛けて来たのはBBだ。どうやら元々おれのスマホの中に居たらしく。*6
「いいんだ。どうせ最終作戦には参加する。それまでアイツらはアイツらなりに覚悟を決める時間が必要だろ」
『学徒動員ってどうかと思いますけどねぇ?』*7
「クハハ、言うな。それはこの社会が悪い。引いては俺の責任でもある」
『貴方に責任ですか?』*8
「元々殺しておくべき相手を殺し損ねた。それは確かに俺の責任だ。ソレによって引き起こされる全ては俺が原因だ。・・・なに。立香程ではないが、俺も世界を背負ってきたんだ。この程度では折れないさ」*9
っと、根城にしてたここにもダツゴクが来たのか。誰かは分からんが・・・どうしようかねぇ・・・
『あ、でも近くにクラスメイトの方々が来てますよ』
「そうか。隠れるかぁ・・・」
『隠れるんですか?』
「だって巻き込まれるし・・・」*10
おっと、緑谷も来た。あまりにも闇落ちしてんな。アヴェンジャーって感じがするぜ。ほら、ジャンヌオルタとか景清とかに近い感じがする。*11
「そんなになるようなナニカがあったのか、緑谷よ」*12
どうやら緑谷はクラスメイトを巻き込みたくないようだ。だけどクラスメイト的には「そんなのどうだっていい」ってか。*13辛いな、こりゃ
「んー・・・」
「どうだっていいだろ。さてお前ら、下がってろ。緑谷は俺が止める。個性全部解放したんだろ?楽しませろや」
魔術回路、フル稼働。
緑谷の初手は煙幕か。姿を隠しても俺からは見えるんだけどなぁ・・・
「つまらなくなったぞ緑谷」
「グッ!?」
おっと掠っただけ?あー、危機察知か
「んー、精度が甘いな」
黒鞭?当たると思ってるのか?いや、遠ざけようとしてるのか。だとしたらなんで?
「OFA・フルカウル75%*16+発勁・・・!」
「そう来たか緑谷」
0点だな。
「乱王塵殺」
「ガッ・・・ハッ・・・!?」*17
制圧、完了。
「焦りすぎなんだよ。それに雄英は狙われない。大丈夫」
「なんで、そう、言えるんだよ・・・」
「んー、話すと長くなるしこれは俺達独自の感覚だから一言には纏められないけど・・・これはそう言うルールの元で動いてるから。*18んじゃ、俺はまたどこかに行くわ」
「ちゃんと雄英に戻ってくるよね!?」*19
「んー、多分ソレはないかな?*20俺は元々雄英で過ごすつもりはなかったしなぁ・・・まぁ楽しかったのは嘘ではないかな」
『いいんですか?合流しなくて』
「コレに関しては元々だよ。それにアメリカから増援が来るんだ。俺が出迎えなくて誰が出迎えるんだよ」
『あ、そういえばそうでしたね。ところで、明日ですよ。増援が来るの』
「そうなんだよな。来るのは確か【スター】って呼ばれてたか」
きっと強いんだろうな。強くなくちゃあ困るぜ?
『それにしても、随分と歪に進化しましたよねこの世界は』
「そうだな。どうやら個性は病ではなく新人類として扱ったのが原因らしいぞ。アーキタイプじゃないのにな」
『人類の次のアーキタイプは未だ生まれる事はないんですけどねぇ』
そんなこんなで翌日。海上で待ってた時のこと。
「あ?なんでテメェが来るんだよAFO」
「そんなんスターとOFAが手を組んだら最悪だからだよ」
「それもそうだな。んじゃ・・・」
「「殺し合おうか!」」
初手右ストレート。避けられたがその位置は地雷だぜ?
「くっ!?」
「今回は魔術もフルで使わせて貰うぜ!?」
「やっぱり厄介だねぇ?」
「その余裕も消してやるよ!」
さて、大魔術一発目。行ってみようか!
「火よ、炎よ、焱よ、我が意思は天にある。我が情けは秤の上にある。傾き、嘲り、全てを
さぁ、どれだけ燃えた?
「いやぁ、効いたよ。まさか反射の個性が通用しないとは」
「当たり前だろ。これは絶対の裁定だぜ?個性である限り有罪*21なんだよ」
っと、アメリカも来たな?・・・邪魔だな・・・
「どうする?君の魔術は彼等のいるところでは邪魔にしかならない」*22
「そうなんだよなぁ・・・さて、どうしようか・・・」
よし、帰るか。別にここで殺す必要はないしな。*23
「アンタがスターだな?とりあえずどれだけ出来るか確かめさせて貰おうか。所詮ヒーローに収まってるだけなのか、ソレとも本物なのか」
「OK!なら情け遠慮なくアンタの予想を超えさせて貰うよ!行くよBros!」
なお、この後ビームの集光屈折とか大気の消滅とかやってる事の規模は凄いのにやっぱり使い方が荒い上に大陸間巡行ミサイルまで持ち出しておいて死にやがった。*24
「はーつまらんつまらん。幾ら負け=死だとしても簡単に死にやがって」
「テメェ・・・!」
「だってそうだろ?俺があの個性を使ったらそれこそ初手で勝った。*25どれだけ苦戦しても負ける事はなかった。個性に慣れてない俺ですらそうなのに何故スターは負けた?ソレは当然、アメリカという最大国のNo.1。その絶対的な地位が原因だ。どれだけ過去に努力したとしても、No.1になってからも研鑽を積もうとも、結局どこかに慢心があったんだ。しかもその慢心は自分で気が付かないタイプの慢心だ。俺があの時海でスターにバトンを渡したのは『俺は死なない』と言う絶対の確信があったからだ。そんでもって『流石に勝てずとも死にはしないだろう』というアメリカへの信頼があったからだ。なのに死んだ。俺は悲しいよ。この程度でNo.1を名乗っていたんだから」*26
「さ、流石に言い過ぎでは・・・?」
「そうか?そうだな。確かに死んだ直後にコレは言い過ぎだな。だが覚えておけ。俺は最初から増援は不要だと言ってた*27事を。なのに俺を信頼せずに勝手に増援を頼んだ事を。・・・AFOとの決戦、俺はもう何も抑えないぞ?これはアンタらが始めた物語なんだからな」