「ふぅ、とりあえずここら辺のノイズは粗方滅ぼしたぞ」*1
『お疲れ様です』
「そういや立花響はどうだ?」
『ええ、最近は最後まで息切れする事はありませんよ』
「そりゃあよかった。あとは殴り方蹴り方だが・・・まぁそれは聞かれたらでいいだろ」
っと、誰だ?
「失礼、少々良いだろうか?」
「・・・天羽々斬か。*2何の用だ?」
「どうしても私には貴方が防人には見えない。立花のような度を越したお人好しでもない。ならば貴方は何故ノイズと争う?」
ふーん、こいつはこいつで中々に拗れてるな・・・
「俺は・・・俺はただ争うだけだ。防人になるつもりはないさ。ただこの世界の人類と争う理由がない。ただの一般人を相手にするほど俺は落ちてない。だからノイズと争う。俺は護国にあらず、ただ只管に覇を為すだけだからな。それが不純だと思うならそれでいいさ」
「それでは・・・」
っと刀?*3
「一戦、お相手願おう」
───クハ、クハハ、ハーッハッハッ!!
「いいぜ、そんな気概があるたぁ思ってもいなかった!」
俺の構えは基本的にバラバラ。それは俺が一つの型にハマってないって事実と俺が何か一つを定められない弱点によるものだ。今回の俺は【牙突】をメインにしたい気分。最近は槍使う事が多いからな。
それに対して天羽々斬───風鳴翼は正中線に構えるスタンダードな剣道だな。剣術かは不明だが・・・自身を防人を定め、そうあるべしと育てられてるなら剣術だろうな・・・
「ハァッ!」
「シィッ!」
初手側面。*4弾いて即後ろ回し蹴り。驚いたな?*5それがお前の甘さだよ
「シィハッ!」
刀投擲、当然弾くが既に判定内。
「フッ!」
無寸頸。これで終わりだな。
「んー、なんだこの違和感?」
とりあえずコイツは俺が運ぶとして。なんだろうなこの違和感。
「考えろ・・・今の俺なら分かるはず」
そう、これアレだ。思い詰めてる人の戦い方だ。他の全てを信じる事ができてないんだ。その呪縛を俺は取り除く事はできないからなぁ・・・そういうのは立香の方が向いてる。ただ───経験則だが。他に頼れる人が生まれれば大分マシになるだろうな。立花響とかはその良い役割になりそうだが。
「あの、何があったんですか?」*6
「ちょっと模擬戦でやりすぎた。だがお陰で彼女について理解することも出来た。トントンだなぁ」
とりあえず休ませろ、とだけ伝言残して俺は適当に街を彷徨く事にした。
にしても大分この世界も歪だよな。個性世界では人類に新たなDNAの羅列が生まれたから発生した歪みだがこの世界はどうして歪になったんだ?だがそれを知る為には俺はこの世界に詳しくない。んー、どうするべきか。
『それでは次のニュースです。ついに明後日、噂の流星群*7が見れる予報です。それでは当日の天気予報をどうぞ』
流星群ねぇ・・・宇宙から落ちるのは彗星だと思うだけど。
それから2日後。朝に立花と遭遇して「夜は未来と一緒に流星群を見る予定なんです!」なんて笑顔で報告して来たが・・・*8
「いや、ガッツリノイズが現れてやがる。これはあいつも可哀想だな」
なんて思いながらとりあえず殲滅はしていくが・・・ん?一瞬ガングニールの波形が崩れた?オルタ化みたいな感覚を感じたが・・・今はそんな感じもしないしな。
「んー、最近は別に起動しなくても良くなって来たが・・・」*9
「テメェ、ナニモンだ?ノイズをそんな武器一つで倒すたぁ普通の武器じゃあねぇな?」
おっと、新手?敵だな?
「んー、お前って感じはしねぇな。主犯じゃない。共謀犯って感じか」
「うるせぇ!テメェに何が分かる!?」
っと、そのよく分からん聖遺物からノイズを出してるのか
「すまない、遅れた・・・っ!?ネフシュタンの鎧・・・!?」*10*11*12
「そう!さらにこいつはソロモンの杖!ここからバビロニアのっ!?」*13
落ち着け、落ち着け。ここは元の世界じゃない。落ち着け───!
「いいや落ち着いてられるか!テメェ如きがバビロニアの蔵に触れるんじゃねぇ!」
幾千幾万幾億の命削って生まれた奇跡を!テメェ如きが汚すんじゃあねぇよ!
「所詮雑種が!
縮地で近づき、魔力をシンフォニックゲインと定め、鎧に向けて放つ。これはあまり使う余地の無い技。しかしさっき俺は見てしまったのだ。【鎧が肉体を侵食していく】様を。ならばこれは通じるだろうよ
「な、何が起きた!?なぜ鎧が・・・!?チッ、覚えておけ!」
そう言って奴は去っていった。対して向こうが攻撃してこないから何も分かれなかったが・・・どこかネガティブな感情ありきで動いてるのか?
「そういや目的とかなんも聞いてなかったな」