さて、Queen of Musicまで後30分。とりあえずライブ会場に移動するか。
「BB、開始まで後30分だが用意できてるな?」
『ちょっと待ってくださいね*1・・・はい。これでいつでもシャットアウトできます』
「パーフェクトだBB。さて、これで心置きなく楽しめるな!」
『ところでどこから観るつもりなんですか?席取ってないですよね?』*2
「ん?翼が用意してくれたぞ。他の学友とかとも同じだから少し浮くけどまぁそこはしょうがないだろ」
にしても物品コーナーとか充実してるよな。こりゃもうちょい早く来ても楽しめた*3な。次があったら覚えておくか
『割と貴方ってこの世界は楽しんでますよね』
「ん?そりゃあな。だってこの世界には歌が満ちている。ノイズという対処不可の事象に対して決して潰れなかった。それだけの力がある上にソレを常に身近に感じる事が出来んだからそりゃ楽しいに決まってんだろうがよ」
アレなんだよな。個性世界ってのは常にヒーローがーってのでヒーローを舞台俳優か何かだと勘違いしてる節があった。なのに完璧を求めたり少しでも到着が遅れると非難したりそりゃしんどいよな・・・
てことでペンライト買ったりして案内されたのは2階?の特等席。他とは違ってテーブルがあったり割と上質なソファがあったりと割と高待遇受けてるな
「ん?未来じゃないか。お前さんも来たのか」
「そりゃあもちろん来ますよ。なにせ招待されたんですもの」
「そうか。ところで一つ聞きたいのだが」
「なんですか?」
「アイドルのライブをリアルタイムで、こうやって現場で楽しんだ経験がない。故にどう楽しめばいいのか分からない」
「んー、単純に曲に盛り上がるとか・・・ですかね?やっぱり最初はそういうところからだと思いますよ?」
「そうか。ソレならば問題は無さそうだ」
「ところで響達が来てない理由って分かりますか?」
「ん?アイツらなら間に合わないぞ」
「え!?何があったんですか!?」
「ソロモンの杖移送時にノイズ襲撃、撃退の後無事に移送完了の報告を受けたほぼ直後に再度ノイズの襲撃。この時に米兵及びドクター・ウェルが消失。ソロモンの杖も行方不明となってはその検証もあるからな。二曲目に間に合うかどうかじゃないか?」
さて、時間か
「Huu・・・」
「Cold moon・・・」
「Blue shine・・・」
「強い」
「強い」
「負けない」
「この手から零れ去った
「欠けたムーンライトその光は
「刃に」
「ジャスティスの名の下」
「魂の種火をさあ」
「人に」
「過去を」
「アツく」
「響き伝う」
「涙」
「全部」
「「いま不死なる夢を羽に
なるほど・・・これがアイドルか・・・!*4
「いやはや、データとして聴く*5のと生で聴くのとでここまで違うとは・・・偶像崇拝とはよく言ったものだな・・・」
『ありがとう、皆!』
そんな呼び掛けに観客は全力で応えている。翼の全力の魂の喝采に全力で応えているのだ。つまりこれも一つの愛だな。恐らく。*6
『私は、いつも皆から勇気を貰っている。だからこそ・・・だからこそだ!今日はライブに来てくれた皆へ少しでも勇気を分けられたらと!私はそう願っている』
へぇ、どっかで吹っ切れたのかね?ソレとも覚悟を決めた?卒業迄後少しだもんな。
『私の【歌】を全部!世界中にくれてあげる!』
『振り返らない!全力疾走だ!着いて来れる奴だけ着いて来い!』
かなり強気・・・いや、それすらも演技か?*7
『今日のライブに参加できた事に感謝している。そして日本のトップアーティストたる風鳴翼とユニットを組み、歌えた事も』
『私も、素晴らしいアーティストに巡り逢えた事を光栄に思う』
聖遺物の反応!?
(BB、応答しろ!)
(はいはい、なんでしょう?この反応ですか?十中八九ソロモンの杖でしょうね。ライブ放送はカウント1でシャットアウト出来ますからいつでもどうぞ)
(了解)
「ちっ・・・やってくれたな・・・!」
次の瞬間、マリア・カデンツァヴナ・イヴが腕を振るうとノイズが複数現れた。まるでSPかのように、ステージに沿うように。
当然観客は逃げようとする。それは当然である。誰しも死にたくは無いのだから。*8
「お前らも逃げろ。今ならまだ逃げれるはずだ」*9
「でも貴方は・・・!」
「俺はほら、シンフォギアあるし?新ネタ引っ提げてるから問題無いんだよね」
そう言って首に掛けてたギア・ペンダントを見せる。*10いやぁ、持ってきて正解だったな
しかし、その時である
『狼狽えるな!!』
観客の動きが止まる。
そう、マリア・カデンツァヴナ・イヴは世界的トップアーティスト。それも2ヶ月でトップへと登り詰めた本物の
「それが自らをも縛るんだから・・・」
後に【フロンティア事変】と呼ばれる一連の事件が今始まった
黒いガングニールの少女と言っておきながら裂槍ガングニールは出て来ないという。何というタイトル詐欺