IF:YAMA育ちが行く他世界攻略シリーズ   作:柳瀬塔矢

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学園祭/双翼のシリウス・前

 

「ちっ、めんどくさい因果律を持ってきやがって・・・」*1

 

「大丈夫か!」

 

「俺は大丈夫だ。シンフォニックゲインの消耗はあるが絶唱は使ってないし大規模な技使用も避けた。だから問題はない」

 

「BB君から映像と音声は聞いていた。まさかフィーネが一つの時代に二人現れるとは・・・」

 

「いえ、ソレはありえないわ」

 

「噂をしてたら本人登場」

 

「そりゃあ私もこの船にいるからね・・・ここからは櫻井了子ではなくフィーネとして語らせて貰うが。まずマリア・カデンツァヴナ・イヴが語ったフィーネは嘘だと断言しよう」

 

「そもそもリィンカーネーションシステムが起動してないからか?」

 

「ソレも一つだ。しかしもう一つある。ソレは【言動がおかしい】と言う所だ。リィンカーネーションシステムが起動し私が転生した場合どれだけ適合率が低くともコンマ秒以下の速度で転生先の肉体の記憶が混ざり、主人格が私になる。*2当然過去の記憶、思考は全て混ざってるのだから転生先の人間の真似事なぞ余裕なのは櫻井了子を知ってる貴様らならば理解出来るだろう?」

 

「・・・なるほど、その櫻井了子時代の記憶を考えると無策で俺に勝とうとしてる事がおかしいのか」

 

「そうだ。カ・ディンギルは月遺跡に向けて作られた物だが貴様が現れて以降貴様対策としても組み上げたトラップだった。ネフシュタンを雪音クリスから取り上げたのも、デュランダルを最終局面において持ち出したのも全て貴様対策が主だった。それほどまでに私は貴様を評価し、同時に恐れていたのだ。それなのに奴が用意したのは成り損ないのネフィリムとLiNKER使用のガングニールのみ。お供にザババの刃を置いたとしてもまだ足りない。貴様の戦力は単独で世界と渡り合えると評価しているのだから当然奴が本当に私だとしたらこんな未熟な戦力では表立っての行動なぞまず最初に避ける。そうしないのは単純に奴がフィーネ・・・私ではないという証左にしかならんさ」*3

 

「確かにそうだよな。というかシンフォギアって魂に由来するだろ?細かい調整は肉体依存だがメインシステムは魂が動かしてる。ならLiNKERを必要としてるのがまず違う理由になるのか」

 

「そうだな。だからまぁフィーネを名乗らざるを得ない理由があるんだろうさ。それが何なのかはどうでもいいがな」

 

「だな。まぁ奴らの最終的な目的は探る必要はあるんだろうが・・・どうせ降らん物に決まってるか」*4

 

 

てことで移動するのめんどいからって理由で船に戻り、翌日の事。

 

 

「ん?翼じゃん。どうした?今は確か学園祭の準備で忙しいんだろ?こんな所に来る余裕あったか?」

 

「先ほど連絡したのだが・・・もしや見てないな?」

 

ん?あー、来てるわ

 

「すまん、気付かなかった。まぁこっちから連絡する事もないし・・・」

 

俺が使ってるのはBBが入ってるスマホでこの世界の携帯端末は持ってるだけで何もいじってないからなぁ・・・*5

 

「んで、何のようだ?」

 

「ちょっと待て。今の私は橋渡し役でな」

 

翼がどこかへ電話を掛け、少し話すとこちらに差し出してきた

 

「はいはい電話代わりました。あなたは誰で何の用です?」

 

『あ、リディアンの謎の用務員さんですか?私はリディアン学院文化祭の実行委員です。貴方にとある要望があって翼さんに橋渡しになってもらいました』

 

俺が謎の用務員さんと呼ばれてるのは知ってる。だから違和感はないんだが・・・

 

「んで、何の用だ?」

 

『貴方に勝ち抜き歌合戦に出て欲しいんです。事前エントリーの人達が歌い終わった後のサプライズで。翼さんが絶賛する程の歌唱力を持ってる貴方なら観客の度肝を抜けるかなって』

 

「ふむ・・・いいが、二つほど条件がある。それが呑めるなら出ようか」

 

『ええ。聞きましょう』

 

「一つ、サプライズは誰にも知らせない事。二つ、サプライズに風鳴翼を巻き込んだ超サプライズにする事」*6

 

『えーと・・・一つ目は分かりました。でも二つ目はどう言う事ですか?』

 

「俺の特技は翼から聞いてるか?」

 

『いえ・・・』

 

「よく知ってる知人になら誰にでも変装できる技術と声帯変化。つまりアレだよ。Zwei Wingの一夜限定復活ライブをしたいんだよな。天羽奏には成れるから問題ない」

 

「なっ・・・!?いや、良いのか!?そんな・・・」

 

『マジですか!?大歓迎ですよ!私もZwei Wingの大ファンなんですよ!3年前の事故はそりゃあ三日三晩泣き続けたくらいにはショックでしたが・・・見れるんですね!?あの伝説のライブが!また!』

 

「まぁ翼が許可出したら、の話だけどな。アイツにも誘われてるんだ。いつか一緒に歌ってくれないか?って。だからそれに応える良い機会かなって思ったのさ」

 

「わ、私は良いが・・・本当に良いのか!?」

 

「おう。歌うのは楽しいしな。翼とのユニゾンは割と楽しみなんだぜ?」

 

『わっかりましたー!では当日は楽しみにしてますね!』*7

 

 

 

その後俺と翼が来たのはトレーニングルーム。ライブの合わせとかも出来るくらいのスペースはあるし。一面は鏡張りでもあるしで割と助かるんだよな

 

「それで、何を歌うんだ?」

 

「まずは俺が1人で現れて逆光のリゾルブか・・・いや、どうだ?」

 

「流石にあの曲はこの世界にはない曲だからな・・・それならもう最初から二人で現れるのはどうだ?」

 

『それでしたら良い曲がありますよ!』

 

「マジ?何?」

 

『逆光のフリューゲルVer.双翼のシリウスです!静かなイントロから始まるのでこれまで以上のザワザワから始められますよ!』

 

「だがそれこそ発表してない曲だ。いけるのか?」

 

『そこはほら、ライブの最後に別バージョンとして発表予定だったがあの事故でそれも無くなって。でもこの機会だから発表する事にした、的な感じで通りません?』*8

 

「そこは緒川さんと相談してみよう。しかし奏の完コピは出来るのか?」

 

「もち。なんならこのバラードチックな曲に合わせてアドリブやろうか?」

 

「それもいいな。それじゃあ死ぬ気でついて来い!アイドル:風鳴翼をその身体に刻み込んでやる!」

 

『あ、衣装はこっちで作っておきますね。これまでのデータからの傾向で作れると思いますのでご心配無く』

 

これは楽しくなってきたぞ・・・!

 

 

*1
浮上してきた船の上で大の字になってる

*2
だから櫻井了子へ転生した時も周囲は違和感を感じなかったんですねー

*3
完全聖遺物三つ用意した上で星の崩壊まで用意してやっと動けたのに用意した聖遺物の範囲狭くね?っていう

*4
実際ドクター・ウェルの目的も、マリア達の目的もくだらないものだったからね。

*5
一応の体裁として持ってる。寝る前と起きた後に連絡が来てないか確認する程度でそれ以外の時は通知すら全てオフにしてるから基本誰からも連絡はこない。まぁ特機部二の船にはBBが居るからそっち経由で連絡取れるしね

*6
ただのサプライズじゃねぇぞ。ド級のサプライズ・・・ドサプライズだ!

*7
この人曰く、「もし周りに人がいたらやばかった。ソレくらい舞い上がってた」だそうです

*8
実際あのライブがツアーの可能性は充分にあって。それならそう言うでかい発表を持っててもおかしくはないかなって




てことでG編で一番やりたかった学祭編。あの場でクリスの歌単品でも良いけど何かしら混ぜたかったからこんなことをしでかす事にしました
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