てことで色々試してみた結果だが
「コレ俺アレでは?どのタイミングで変装すりゃいいのか分からんな」*1
「確かに・・・ならばどうする?」
「ふむ・・・なら最初は俺がソロで出るか」
「行けるのか?」
「もち。一応持ち歌にマリア・カデンツァヴナ・イヴがあるし。*2それ歌ってから翼が壇上に上がって不死鳥のフランメ合わせたら俺が衣装チェンジ、フリューゲルでどうよ」
「しかしその場合私はどのように衣装を変えれば・・・」
『そこは魔術にお任せ下さい!いやぁ、柳星さんがこんなにアイドルにハマるとは思わなかったので割と私からしても楽しいんですよね!神秘の隠匿なんざこの世界では建前にもならんですよ!』*3
「てことで衣装関連はとりあえず完成したら改めて調整だな。BBの腕前は信用出来るがそれと同じくらい何かやらかす可能性もあるからな」
『いやですねぇ、貴方一人を対象に取るならともかく、翼さんも巻き込むわけにはいかないですよぉ?』
「そうなのか?なら良いが・・・」
と言うか何気に俺は衣装三着、翼が二着の計五着をあと2日*4で完成させなくちゃならんとか言う超ハードスケジュールなのは笑うしか無いか
「此方にいましたか、翼さん」
「緒川さん。どうしてここに?」
「先程から連絡してたのですが繋がらなかったので、探してたんですよ」
「あ、良い所に来た。ちょいと事後承諾気味に宣告しておくけどさ」
「嫌な言い方しますね・・・なんですか?」
「Zwei Wingの新曲作っちゃった☆」*5
「何してんですか!?と言うか何があったらそうなるんですか!?」*6
「ほら、学園祭で勝ち越しリレー的なのあるじゃん?」
「確かにプログラムにはありますね」
「それにサプライズ枠で誘われるじゃん?」
「まぁそこは理解出来ます」
「んで俺一人ってつまらんじゃん?」
「えぇ・・・それがどう繋がるんですか?」
「なら翼も巻き込むじゃん?」
「確かに言ってしまえば素人のイベントにプロは普通参加出来ませんからね。サプライズ枠でなら巻き込めると考えたわけですか」*7
「そゆこと。んで、じゃあ何歌おうってなるわけじゃん?」
「まぁそうですよね。それが新曲になる理由はわかりませんが・・・」
「ほら、俺が天羽奏として歌ったあの歌、アレはこの世界のパラレルに実在する曲だからさ。なら同じ世界から持ってくれば良くね?って思ったのよ」
『事前に頼まれてたので持ってきたのが新曲たる【逆光のフリューゲルVer.双翼のシリウス】です!』
「そゆこと」
「えぇ・・・」
「よし伝えた。却下されなかったから勝ちって事で」
翼は良いよな、新たに覚える必要がある振り付けはフリューゲルだけでフランメは微調整で済むもん。俺なんかフリューゲルを新規で覚えるのとフランメの振り付けも覚える必要・・・覚えてたからこっちは微調整で済んでるの楽だけど問題はダクオよ。アレは覚えてなかったから今高速で覚えてる最中。いやぁ、こう言う時にグリッチコールのクロノスは楽だよな。他より10〜15倍くらいの速度で動けるからそのぶん詰め込める。
「なんなんですかあの速い動き・・・」
『アレは今大体15倍速くらいの世界に居ますね。余りにも時間がないので後先考えずに魔力使ってるからコレあとで何があっても知らないですよ私は』
「だから必要なのはインパクト。つまり・・・」
てことでそんなこんなで時間は飛び、学園祭当日。これまで翼とは合わせてきたし衣装チェンジもオッケー。グリッチコールは予備も合わせて二桁回は使えるようにしてある。よし問題ないな
「にしてもこっちに来たのは初めてだな、そういえば」*8
「なんだ、もう来たのか。出番はまだまだ先だろう?」
「いや俺ってば学園祭は好きなのよね。そもそも祭りは楽しめる。そう言う人間性は取り戻せたのよ」
「それじゃあ私が案内しようか?これでも三年目だからな。それなりに案内は出来ると自負してるぞ」
「そうか、ならお願いしようかな。直感に頼るのもいいがたまにはエスコートされるのも面白そうだ」
学園祭だから割と生徒の往来は多く、割と普通の客も居る。雄英の学園祭は直前のゴタゴタで生徒しか参加出来なかったからな・・・
「ところで天羽々斬はこれ以上強くなれると思うか?」
「んー、ロックシステムの解除に成功すればどのシンフォギアも強く出来る。現にルナアタックのタイミングでのエクスドライブが起因となってVer.Gが完成したんだしな」*9
「そう考えると柳星は割と忙しいんだな。聖遺物を・・・三つか?同時併用してるもの」
「そうだな。なんならネフシュタンも使えるから四つ。グリッチコール込みなら天羽々斬もイチイバルも使えるし今解析中だが今の諸々が終わる頃にはザババの刃・・・あのガキ二人のシンフォギアも、アガートラームも全て使えるようになってみせる」
「ザババの刃・・・確か私達に隠してアジトに潜入した時に判明したのだったか」
「だな。イガリマとシュルシャガナ。まぁ性能は知ってると思うが割と神話の再現はしてないから余裕だろ、とは思ってる。本人がLiNKER使ってるのもあって絶唱使ってこない事が確定してるのもデカいな」
「それでも使ってくるならどうする?」*10
「S2CAで吹き飛ばす。ユニゾンの感覚はあるから俺も出来るだろ。まぁ負担は響以上だろうがな」
「今私の話しました!?」*11
「おっ、響じゃん。やっほー」
「学園祭に来てたんですね!」
「まぁ祭りに襲撃重ねてくるような敵じゃないのは理解してるからな。羽伸ばせるって訳よ」
「あ、相談があるんですけど今いいですか?ちょっと湿っぽくなりそうなのでもしアレなら後日でもいいんですけど・・・」
んー、時間的に余裕はあるか。なら行けるか
「問題ないが・・・そこの焼きそば買ってからでいいか?好きなんだよ、祭りの焼きそば」
「あ、それは分かります!なんか特別って感じするんですよね」
てことで焼きそば買ってあまり人が居ない中庭のテーブルに座る俺たち。なお道中で翼はたこ焼きを買ってた。響にも分け与えてた*12
「それで、相談ってなんだ?」
「あのフィーネを名乗った人たち、本当にフィーネなのかなって・・・」
「その件は既に答えが出てる。アイツらはフィーネという組織名を名乗ってるだけだ。まぁほら、了子の奴は元々F.I.Sに居たからフィーネの名前を知っててもおかしくないしな。その上でちょっと詰め寄ってみたらなんか色々やらかしてるしアイツ・・・」
神獣鏡発掘の件*13とかネフィリムの件とか・・・お、近くにザババのガキ居るじゃん。なら今の内に不和の種撒いとくか
「それに了子の奴の中からフィーネの魂は無くなってない。それはリィンカーネーションシステムを修正した俺が確認済みだ。次に作動するのは速くても七十年後にしてあるしな。だからまぁお前らが現役のタイミングではフィーネが櫻井了子以外を名乗ることはねぇよ」*14
「そ、そうですか・・・それはよかった、のかな・・・?」
「よかった、でいいだろ。なにせフィーネとは分かり合えたんだからさ、もう一度分かりあう必要が消えたのは随分楽になるだろ。『もしかしたら今度は分かり合えないかもしれない』なんて不安は無くなるんだぞ?」
「・・・それも、それもそうですね!じゃあ今度からはフィーネさんとではなくマリアさんと分かり合えるようにすればいいってことですね!」
「だな。まぁそれは時間がかかりそうだからとりあえずF.I.Sの目論見を探って止める必要があるんだが・・・そっちはそっちで少しずつ見えてきたんだよな」
「そうなんですか?」
「それについてはまた今度な。確証が無さすぎる」
「分かりました!じゃあ私見に行きたい所あるのでこの辺で!」
「おう、楽しんでこいよー」
ガキどもは放っておくか。その方が面白そうだ
「さて、翼。あともうちょっと軽く見て回ったら俺は準備に入る」
「まぁそれは私もなんだがな」
もしかしたら歌に入るかな、とか思ってたら入らなかった。