「なんだ、アイツら俺らに宣戦布告とかしないのか」*1
「しかし、どうする?立花は気づいてないみたいだぞ」*2
「なら俺が行く。なに、お前らは学祭楽しんでおけよ。俺は十分に楽しんだからさ。まぁ戦闘する気は余りないから問題ないだろ」
てことでスニーク作戦開始。どこに向かうのかと追って居たが・・・
「ここは・・・」
『カ・ディンギル跡地ですね。柳星さんが壊したせいで地中に戻せなくなったって聞いてますよ』*3
「そうなんだよね。まぁそれ抜きでもいつ上昇するか分からん物の上に建物立てれなくね?ってのでそのままになってるんだが・・・」
『!聖遺物【神獣鏡】の波形確認しました!*4F.I.S・・・来ます』
ふむ、ここをランデブーポイントにしてたか。
「てことで邪魔立てしに行くか」
簡単な火球*5を、ホイッと
「何者!」
「やぁ、ちょいと追跡させて貰ったよ。F.I.S諸君」
「何の用かしら?」
「いや、そこのザババの刃がリディアンの学祭に来てたから追跡したんだよね。俺らの目的はアンタらの阻止が今最優先だから探る理由は無いし?そしたら何を目的に来てたのかなーって。何を狙ってた?」*6
「なるほど、なるほど。ならばこちらはこう答えるしか無いでしょう。『そのギア・ペンダントを寄越せ』ってね」*7
「・・・あぁ、ネフィリムの成長の為か?」
「話が早くて助かる。それで、渡してくれるかな?」
「いや俺は問題ないんだが・・・俺にメリット無くね?なら渡さないのは道理だよな?」
「ふむ・・・そう言われるとこちらも何も言えませんねぇ・・・」*8
「そうだ、お前らの目的を言えよ。なんだかんだで知らんのよね。何を企んでんの?」
ん?車椅子・・・あぁ、こいつがナスターシャか
「・・・良いでしょう。私達は人類の救済を目標にして居ます」
「救済?の割には余りそう感じない・・・いや、待て。
「貴方は知らないでしょうが、先のルナアタック原因たる月の一部破壊により軌道が狂ったのです。それにより月が地球に落ちるという計算がでました」
「成程・・・BB、アメリカのデータをだせ。そんなん出てたら多分どこかにあるはずだ」
『言われずとも既にサーチ済み*10ですよ・・・これですね。表に出てる資料だと問題ないってなってますがコレは黒ですね』
「見せろ。・・・あー、こりゃ確かに落ちるな」
「おや、データを見てすぐに理解出来るのですか」
「そりゃあな。月はある程度俺も関係性あるし。一時期月に住んでたし。*11だから月のデータはある程度頭の中に突っ込んであるんだよ。それと比べて、この計算元のデータは・・・一部破壊されてたとしてもズレてる。ズレてるこのデータだから問題ないだけでこれを正しい値に戻したらほぼ確実に堕ちるな」
「なので私達は新たな大地を作り上げ、そこに人を集め地球から独立するのです」
・・・獅子王みたいな事言うね?人類史滅ぶならせめて槍の中に匿おうとした獅子王と地球滅ぶなら独立すれば良いじゃないっていうこいつら。うーん、ここだけ聞くとそこまで悪くはないんだが・・・
「ならその手段はどうするつもりだ?」
「神獣鏡とネフィリムを使い【フロンティア】を浮上させます。先史文明のあの土地ならば地球からの独立も容易でしょう」
「その為の神獣鏡か・・・でもネフィリムは要らなくね?先史文明遺産を動かすには聖遺物が有れば接続出来るんだからネフィリムじゃなくともマリア・カデンツァヴナ・イヴの持つアガートラームかガングニール、ザババの刃たるシュルシャガナかイガリマを用いれば動かせると思うんだが・・・」
「それがギア・ペンダントでは動かない可能性があるのですよ、だから生体完全聖遺物たるネフィリムを成長させる必要があるのですよ!」
「ふむ・・・」
フロンティア・・・先史文明ならフィーネ*12に聞けば分かるか?分かるな。ならそれは後回し。確かあの聖遺物は祓魔に長けてたはずだ。ならそれで何を為す?結界でも貼ってあるのか?ありそうだな。位相の固定に結界は楽だからな
「なら食べるか?俺の腕」
「どう言う事ですかねぇ?ただの人の腕を食べたところで成長量はたかが知れてますが・・・」
「俺の肉体は大地母神ティアマトの肉体を使い、遺伝子的には死告天使アズライール、北欧の武神スカサハ、神の泥たるエルキドゥ、そのほか諸々混ざってる*13から・・・まぁ下手な聖遺物よりかは十分な情報量になると思うぞ?魔力回路も一般人とは比べ物にはならない程度には多いし・・・失えば生やせばいいから俺は一時的に疲れるだけだし・・・月の落下は防ぎたいがそれが出来無かった時の保険は欲しいからね」
やはり会話って大事だね。何を為したいか分からない相手よりも分かる相手の方が理解が早くなる。てことで左腕を・・・っと。まぁ痛いのはあるんだけどこの程度で痛がってたら立香に悪い。なんなんだよアイツは。一般人だったろうが。なんで鬼に内臓掻き回されておきながら気絶もしないの?精神力化け物か?*14
「てことで素直にここを去って欲しいなって。そしたらお互い損耗しなくてもいいじゃん?」
まぁ会話中にカ・ディンギルにハック掛けて動かせるようにしたから不意打ち行けるんだよね
「・・・いいでしょう。ここは素直に去りましょうか」
よかった。てことで腕を生やして・・・
「!?そんな簡単に腕が生やせる人類が・・・何故人を名乗ってるのですか?」
「ん?主観的に人だから、で何が悪い?そもそも人の形なんざ世界によるだろ。なに常識に囚われてるんだ?」
そんなんロシア異聞帯で人とは何か、を考えたからな。なら俺も人なんだろうさ。
「あ、そうだマリア・カデンツァヴナ・イヴ。お前さんに言いたいことあったんだ」
「何よ」
「また翼とライブしてくれよ。割とQueen of Music楽しかったからさ。あと曲のレパートリー増やしたいし。翼と踊るのも楽しいし。俺のエゴで埋まってるけど楽しみにしてるから」
「どういうことよ!?」
「あ、そうデス!言わなくても良いかと思ってましたが、折角ですしお礼言いたいデス!」
「ん?なんだよ緑のガキ」
「暁切歌デス!ちなみにこっちは月読調デス!*15さっきのライブ、楽しかったデス!マリアがあそこまで心の底から楽しそうに歌ってる姿は見たことなかったデスから、新鮮でした!」
「どう言うことよ切歌!?」
「だってマリア、ずっと責任感と戦ってたデス。それでもファンの為に必死に隠してたのを横から見てましたから」
「まぁわかる。マリアは隠してるのがすぐに分かるんだよな。観客に言ってるようでその実、自分自身に言い聞かせてるのが分かりやすいんだよ」
「なんで貴方にさえもそんなに理解されてるのかしら!?」*16
「偏に愛、かな」
「何故そこで愛!?」*17
「歌が好きだ。人々を沸かせ、心を震わせるあの空間が好きだ。普段は独りだからこそ一体となれるあの時間が好きだ。*18ならそんな世界について理解しようとするのは当然だろう?さ、帰った帰った」
てことでアイツらはちゃんと帰って行った。いやぁ、助かった助かった
『これ独断専行ですからいつから怒られそうですけどね・・・』
そんな声は聞かない事にした