えー、ステイン戦を経て俺に何か変化があるわけではなく*1。ただ飯田の復讐の邪魔はしてしまったな、と言う罪悪感*2から少しばかり模擬戦して鬱憤を晴らしてもらって。緑谷の【フルカウル】とかも受けてみて。いいなアレ。やってる事が俺の身体強化とあまり変わらん点とかグッド。アレなら他の個性も使えるようになるだろ。何から目覚めるかなぁ、なんて考えつつ。*3期末試験とやらが近づいてるらしく。俺はテストなんぞ【カルデアバカテスト】くらいしか受けたことないぞ。*4まぁ授業には追いつけてるし。*5だから問題はないんだけど。
「実技試験?」*6
「そうそう。柳星は何が来ると思う?」
「知らん。*7興味もない。まぁプロヒーローの実力は未だ測れずじまいだから手合わせしてみたいな。ほら、オールマイトとか強そうじゃん?」*8
「そこでオールマイトを一番手に出すあたり柳星ってバトルジャンキーなのか?」
「んー違うかな。俺はただ最強でありたいだけ。数多くの
「最強ね・・・一体それはどんな景色なんだ?」
「そうだな・・・世界が俺のモノになるんだ。全てが思い通りになる感覚。明確に、鮮明に、天上天下唯我独尊と言える状態*11になれる。*12気持ちいいぞ?ま、ヒーローが目指すステージではないがな」
「じゃあなんで目指してるんだよ」
「あ?俺は
「そ、そんな適当な理由なのかよ!?」
「いやまぁそんなもんだろ。目立ちたい、認められたい、上に立ちたい。そんな奴らが現代日本のヒーローだろ?*14エンデヴァーですら【オールマイトに勝ちたい】からあんな体たらくになってるんだし」*15
「否定出来ねぇ・・・」
「だろ?カッカッカッ」
「んじゃ話戻すけどよ、俺って実技試験どうにかなるかな?」
「コスチュームとやらが有りならそれを改造したら行けるんじゃないか?ほら、ポインターに一極集中するようにする、とか」
「それありだな!ちょっくらサポート科に行ってくる!」*16
・・・そういや俺、コスチュームはないんだよな。礼装は作ったけど本来の性能じゃないハリボテだし*17
んで実技試験。なんか教師陣多くね?てことは───
「2VS1で試験を行う」
ほらな、やっぱり。ただそうなると1人余るが
「ただそうなると1人余る。まぁ先に言っておくと余るのは無疆なんだが、お前には1VS4をやって貰う」
並ぶのは羽の生えた男、なんか忍者っぽいやつ、紫色の髪の女、*18肉球付けた男
「へぇ、割と面白そうじゃん?重り無し、捕縛のみ、気絶あり、脱出無し・・・かな?」*19
「そうだな。よく分かった」
「見りゃあ分かる。ただ・・・最後にしてくれない?クラスメイトの活躍見てから挑みたい」
「驚いた、お前にそんな感性があるとはな。だが許さん。お前は一番最初だ」
「オケオケ、それでもいいよ」
「それじゃあ10分後に開始だ。用意しておけ」
俺は緑谷からヒーローの名前だけ聞いた。ホークス、エッジショット、レディ・ナガン、虎・・・1人だけ1文字なの驚いたよね。個性は聞かなかった。そんで俺も見てない。その方が面白そうだ*20
「さてさて、中央に立たせていただきまして・・・っと」
『それじゃ、開始だよ!』
最初だれかなぁ・・・上でホークスが位置確認してるな、厄介ではあるが面倒ではない。放置。レディ・ナガン・・・ナガンでいいや。ナガンの位置は見えない。遠距離型か。エッジショットと虎は近くにいるな。近づいたらもう片方から奇襲、あり得るな
「んー、個性は使いたくないし・・・とは言ってられないかな」
さっきからやけに細長くなる時あるよな、エッジショット。*21んじゃそっちから処理するか
「やぁっ」
「っ!?」*22
顎擦っての脳震盪。気絶だとこれが最適解だよね。んじゃカフス付けて・・・っと。これで1人。虎は放置。ナガンも放置。んじゃホークスの番だな
「消えた!?」
「あれ、聞いてないの?」
「え、・・・ガッ!?」*23
無寸頸。やっぱ効くよな。そりゃそうだもの、誰が心臓を鍛えるんだかね?もっと命の危機に立ち会おうぜ!
虎は放置。何かできるわけではなさそう。んじゃナガン・・・はどうやって仕留めようかなぁ・・・殺すなら楽だけど出来るだけ触れずに行きたい。個性が分からないからね
「しょうがない。虚数転移の裏技見せてやるか」
ナガンの位置は把握してる。さてどうするか。まずは虚数転移の出口をナガンの片方の手首に設定します。もう片方の手首と手元のカフスを入り口として出口に飛ばします。さてどうなるか?
「うん、カフス付いた。*24割と博打だったけど成功したし良かった良かった。暴力振るっちゃうと殺しかねないしね!」
「どの口で言ってるんだどの口で」
「やぁ、えーと・・・そうだ、虎だっけ?ラストにした理由を教えてあげよう」
「・・・意図的に見逃されていた、と言うわけか」
「そゆことっ!まぁ一つは脅威では無かったから。もう一つはクラスメイト達に対個人戦に於ける俺個人的な好みの終わらせ方を見せたかったから、だね。付いてこいよ?平和ボケした
ムシュフシュ、乱王塵殺・・・どれにしよう?基本殺す技だし・・・対個性を考えるとこれかな!
上、避ける。んじゃ下。何その避け方ウケる。それだと真ん中当たるよ?ほら当たった───って、個性因子を一時的に止めたからだけどさ、それで気絶するってどうなの?
「これで全員カフス付けたぞ」
『そこまで!試験クリア!』
よしよし、終わった終わった。まぁ余裕だったな
「うぃーただいまお前らー」
「お、おいらとんでもない技術を目にしたんじゃないか?プロヒーロー4人相手に完封って化物かよ柳星よぉ・・・」
「まぁ人かと聞かれたら悩むくらいには人から外れてるし?殺意の持てない相手に負けるわけないよな」
「んじゃ誰が一番めんどくさかった?」
「えーと・・・そうだ。レディ・ナガンだっけ?あの紫色の。あの人が一番めんどくさかった」
「なんでだよ、あんな遠距離でカフス付けて余裕そうだったろ」
「もし転移に気付かれてたらカブスは付けれなかった。そしたら俺はあの人を気絶させるしかない。だがあの人だけ俺に明確な敵意を持って挑んできてた。他のヒーローは驕り高ぶってなのか上から目線だったけどな。だから俺はあの人を最も危険視した。だから博打に出た。結果は成功だったから助かった。俺は手加減できる訳じゃないからな。手加減のやり方を学べてまぁ良かった」
「転移に気づく・・・ってそんなこと可能なの?」
「可能だぞ緑谷。なにせ空気中の個性因子*25が揺らぐんだから認識できれば避けれて当然だろ」
と、なんか周りに驚かれたんだけどどうして?
「空気中に個性因子がある・・・?だって個性因子って人体の中にしか存在してない因子な訳でどうやって・・・」
「んー、知らん!でも俺はそれを見て使ってるし多分誰でも見れるだろ!」
その後は特に見所もなく期末試験は進行していった。緑谷&爆豪VSオールマイトはつまらんかったな。どこか手を抜いてない?オールマイトの全力って確かマッハ29*26疑惑あるよな?あの程度なのか?俺が今全力出せば・・・どれくらいだろ?要はブースター付けて音速超えたとして、多分マッハ20〜30くらいが限界だろ。光速には程遠いだろうな。だってマッハ6桁とかだろ?なら俺は越えれねぇよその壁はな
そんで、なんか林間合宿?とやらに行くことになった
なお試験中クラスメイトはドン引きしてた模様。あとB組も実技試験は対プロだったけど心操がいる分は一組だけ三人に。その分重りが軽くなって対応した模様。