えーとですね。神野区の後全寮制に移行する事が決まったらしく、今家に先生とオールマイトが来てます*1
「それで、親御さんは?」*2
「生きてるとは思いますよ。どこにいるのか知らんっすけど」
「詳しく聞いていいか?」
「俺、捨て子なんすよ。*3拾った爺さんは寿命で死んだから今親戚と呼べる相手は皆無。そもそも育った山は血の繋がりとか関係ない所でしたしね」
「公安と面識があったような記憶があるが間違いか?」*4
「いえ、合ってますよ。ヒーローに言うのもアレですが俺の育った山は人を殺すための集団です。元を辿れば個性発現よりかなり古いとある教団から繋がってますからね。当然俺もその指導を受けて成長したって訳です」
「つまり・・・」
「ええ。俺達の役目は【ヒーローでは殺さない相手を殺す】役目。本来なら公安の暗部とかが担当するべき仕事を
「そうか。それじゃ本題に入るぞ。全寮制になるにあたって質問などはあるか?」
「いや、ないっすね。特に必要なものがあるわけでもないし。外出は公安の依頼程度だし」
「そうか。すんなり終わったな」*7
「俺が何か暴れると思ったんです?」
「いや、それは思わなかった」*8
「そうだ、私から質問いいかな?」
「なんですオールマイト。俺は貴方が動けなくなるの知ってたからAFOを速攻で討伐したんですよ」
「驚かなかったよね?*9公安から聞いてたのかな?」
「いえ、だって俺も同じですし。・・・そうだな。信頼の証に少し個性見せますね。まぁ片鱗ですけど」
そう言って庭に出て、俺の霊基を組み替える。変更先はメリュジーヌ。正確にはアルビオン。
「なっ!?異形型・・・!?」*10
「まぁ似たようなものですね。異形にもなれます。魔術は副産物です。まぁこれやるのかなりめんどくさいので普段は武器出したりするので収めてますけど」
っと、公安が来やがった
「あ、ども」
「どーも、・・・っと、イレイザーとオールマイトもいるんですか。全寮制の説明で回ってる感じっすね?」
「そうですね。貴方は何故?」
「彼に免許を交付することが決まりまして。彼はその立場上本来のプロヒーロー免許や仮免ですら交付出来ませんが、彼らなどの特殊な立場の人達にのみ交付してる免許があるんですよ。『人災対策専門特殊免許』*11って言うんですけど。これまでは仮交付だったんですが先日の神野の件で本交付が決定しまして。渡しに来たって感じっすね」
「あ、そっすか。オケです」
「てことは無疆は仮免試験は受けないのか」
「その分アイツら鍛えますよ・・・ところでオールマイト。この後残って貰っても?貴方の個性関係で伝えなくちゃいけないことがあります」
「うん、分かった。・・・相澤君、先に車で待っててくれるかな?」
「はぁ・・・わかりました」
んで、相澤先生が車に入ったのを確認してからオールマイトに向き合って
「貴方の個性、緑谷に引き継ぎましたね?いえ、それは確定してるので話を続けます。緑谷は過去のOFAの個性を発現しようしています。まぁ、本人も自覚のない片鱗なので俺しか気がついてないんですけど。このまま覚醒させていいですか?」
「・・・え、そうなの?」
「あんたも気付いてなかったのかよ!?」
「そうだね、ハハハ・・・うん。お願いするよ。どうやら私と緑谷少年では相性が悪いらしいからね・・・」
「だって貴方感覚で100%出してるじゃないですか。そんな人は緑谷と相性悪くて当然っすよ。んじゃ話は終わりです。さっさと行った行った」
「それじゃあ、今後もよろしく」
「ええ」
その後、荷物を纏めた。後日、寮に引っ越しをしたが・・・デカいな、ここ。ただなぁ・・・魔術工房としては0点。どうしたものか・・・
「あのさ、部屋王しない!?」
「いいが俺の部屋は未完成だぞ」
「ならリューセイの部屋はまた後日!」
「んじゃいってらっしゃい。俺はまた部屋に戻る」
んー・・・そもそも狭いんだよな・・・回路詰め込めるか・・・?
「とりあえず仮組みしてみるか・・・」
「我望む、我在りならば我は偏在する。それは神と同質であり神は我と同質である。詰め込み、矛盾せず、羅刹は重なる。・・・ふぅ───」
「魔術回路、フル稼働。連結詠唱開始。事象は発生せず回路のみとする為事象分の魔力はカット」
鐘が鳴る。それは晩鐘を示す鐘の音。多分雄英生とか教師とか近隣住民とか全員聞いてるだろうな。*12
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
────許しはここに 受肉した私が誓う。
────
───三節目。告げる。我此処に在りしは絶対なる
「・・・っと。うまくいったな」
・・・どうやって誤魔化そうかなぁ・・・