初めてですがセルフコラボのようなものを書いてみようかと思います。
コラボ相手は我がブルアカ二次創作の金字塔(笑)、『HENTAIの野望( https://syosetu.org/novel/311789/ )』です!!
『黎毬神社の巫女』のミレニアムライブから数週間後。
私は、トリニティ自治区でゲリラライブを行っていた。
これは、ミレニアムサイエンススクールとシャーレの許可のもと行っているもので、私がやりたいとダメ元でワガママを言った結果できたものだ。
かつては、誰かに歌う姿すら見せたくなかった。
けれど、音楽も歌も、東方ボーカルも大好きなのは、誤魔化せなくって。
今では、身バレがものすごく恥ずかしいけど、顔を隠し、身元がバレる危険性さえなければステージに立つ勇気を持てるようにはなった。
そんな中で歌っているのは―――『Mami Mami Zone』。
自然の雄大さと、それが失われていく寂しさを添えて、狸の盛大でおかしな宴を歌った東方ボーカルだ。
えいやっさ、えいやっさ……そう歌い上げるたびに、周囲は花が咲き乱れ、狸たちが踊る。
その光景に浮かれたかのように、オーディエンスも熱狂の渦に飲まれていく。
疾走感あふれる高速のハードコアビートに乗せて、私はさらに煽るように声を張り上げる。
この曲が持つどこか妖しくも底抜けに愉快なテンポが、トリニティのどこか澄ました街の雰囲気を塗り替えていくのが分かった。
かつて人間を化かしてきた狸が繰り広げる宴のように、私の解き放つ音は、集まった生徒たちの理性を心地よく奪い取っていく。
マイクを握り締め、体を弾ませながら視線を上げる。
マントを羽織ったような大きな狸の幻影が、私の背後で気ままにパイプをくゆらせているのが見えた気がした。
『佐渡の二ッ岩』の持つ大化け狸の威厳と、都会の星も見えない虚無感、そしてそれを吹き飛ばす圧倒的な祭りのお祭り騒ぎ。
今の私の姿は、佐渡の団三郎狸の化かしの力を宿した『二ツ岩のすがた』とでも言うべきだろうか。自分の髪がふんわりと色づき、背後に大きな尻尾の重みを感じながら、私はこの狂乱の空間を全力で楽しんでいた。
「さあ! 過去の嫌なことも悲しいことも、全部化かして笑い飛ばしちゃいなさい!!」
合いの手の声を全身で叫ぶたび、ステージの周囲には色鮮やかな花々が咲き誇っては散り、幻影の狸たちが観客の足元で踊り狂う。
トリニティの生徒たちも、最初は何事かと遠巻きに見ていたはずなのに、今ではペンライトや手を振り上げ、お祭りの狂騒に身を委ねて歓声を上げていた。
誰かを傷つけるためじゃない。恐れられるためでもない。
ただこの手で、この声で、この「化かしの宴」に全員を巻き込んで笑顔にするために。
最後の音が響き終わるとともに、拍手が巻き起こる。
これで最後の楽曲だ。あとはアンコールコールに答えてでもう一曲やって、帰るだけ。
最後の曲がうまく行ったこともあってこそだろう、私はアンコールをする皆に答えてこんなことを言ったのだ。
「さぁ、最後に聞きたい曲はなんだー!?」
聴衆たちのざわめき。
まぁ私の……いや、東方ボーカルなんて知る人はいるはずないし、すぐに答えがでるはずもない。
なので、このあとの曲は決まっていた。
ミレニアムサイエンススクールでのライブ以降、私の代名詞にもなっている『Resonance~私たらしめるもの~』もしくは『プロト・プロローグ』。
どっちかを流して終わらせようと思った、その時だ。
「ヘルプミー、えーりーーん!!!!」
「え」
返事が、聞こえた。
聴衆から、相手を探す。
やがて、困惑した聴衆の中から目を輝かせている一人の女の子を見つけた。
聴衆の―――後方。金髪に黒いメッシュが入った、紫色の翼が目立つ女の子。
彼女は確かに、あの月の姫が叫ぶ“あの救助コール”を口にしたのだ。
―――知っているの?
まさか、そんなことが。このキヴォトスで?
絶対に起こるはずのない奇跡のような偶然。
頭が真っ白になり、思考が完全にフリーズしかける。けれど―――。
熱狂の冷めやらぬ目の前のオーディエンスを、ここで置いてけぼりにするわけにはいかない。
なら、やることは一つだけだ!
「―――こんなことは1度きりよ! 聞いていきなさい!」
ギターをかき鳴らし始める。
それと同時に、どこからともなく子気味の良いドラムの音がリズミカルに鳴り始める。
私が「ワン、ツー、ワンツースリー」の掛け声とともに、音楽が加速する。
この場で奏でるのは、私の脳裏に今もなお焼き付いて離れない、同人音楽界を揺るがせた伝説の電波ソング。
月夜の永遠亭で繰り広げられる、わがままな姫様とそれに付き従う薬師のドタバタ劇を表現した超高速のパーティチューンだ。
ヘイローから溢れ出た光が頭上に大きな三日月を描き出し、私の姿はまるで月夜の竹林に舞い降りた蓬莱の姫のような、雅でいてどこか悪戯っぽい雰囲気を纏っていく。
腕を高く振り上げ、上下に大きく振る動作を客席に見せつける。
あの曲の代名詞とも言える、腕を何度も振り下ろして助けを求める、あの有名なポーズだ!
「みんな! 腕を上げて! 私の動きに合わせて叫んで!!」
マイク越しに叫ぶと、先ほど曲名を叫んだ金髪の女の子が真っ先に「待ってました!」とばかりに腕を突き上げ、大音量でコールの声を上げた。
「えーりん!えーりん!」
「えーりん!えーりん!」
1回目のコール。
金髪の女の子だけがコールに答えた。
「えーりん!えーりん!」
「「「えーりん!えーりん!」」」
2回目のコール。
その周りの子も手を挙げてコールに答える。
「えーりん!えーりん!」
「「「「「えーりん!えーりん!」」」」」
3回、4回、5回、6回……
繰り返していくたびに、コールの声が大きくなる。
コールの声を、みんなであげていく。
それに引きずられるように、周囲のトリニティの生徒たちも、腕を高く振り上げた。
きっと、ここにいる皆には、意味なんて分からないだろう。
“えーりん”の意味も、歌詞に出てくる「鈴仙」「てゐ」「永遠亭」の意味も。もしかしたら、私しか意味が分かっていないのかもしれない。
それでも今は、この場の全員が、拍車がかかったような熱気の中でコールを重ね始める。
高まる演奏。跳ね上がるテンポ。
うさぎたちの狂噪を乗せたメロディが、圧倒的な快楽となって広場全体を侵食していく。
誰かが助けを呼ぶたびに、ステージからはキラキラとした月の光の粒子が弾け飛び、集まった観客全員のテンションを天井知らずに跳ね上げていった。
ただのライブじゃない。
これは、ここにいる全員で作り上げる狂騒の宴だ!
私は弾けるような笑顔でギターを奏でながら、かつてないほどの一体感の中に身を投じていた。
―――楽しい。
こんなに楽しいライブは、初めてなんじゃないか!?
やがて、歌も佳境、最後のサビをあっという間に歌いきり、ジャン!と最後の音を叩きつける。
月の光の粒子がブワッと弾けて消え、一瞬の静寂のあと、割れんばかりの歓声。
息を荒らげながら「ありがとうございましたー!」と叫び、ふと見ると、あの金髪の女の子が満足そうに親指を立てている。
私もその笑顔に思わずニッと笑い返した。そして―――ステージ袖へ下がり、胸を躍らせるのだ。
「(…………あとで、絶対に見つけて話を聞かなきゃ)」
ちなみに。
後で振り返った時、こう思った私についてだけど……はっきり言って、早まったと言わざるを得ない。
その事を理解するのは、あの名曲をリクエストした、金髪メッシュ+紫の片翼の生徒の正体を知ってからになる。
◇◇◇◇◇
「なーレイカ」
「何よスバル」
「俺がリクエストしたあの時、おっぱいコールしなかったね」
「おっ……!? さ、流石にあんな恥ずかしいコール出来ないわよ!!」
「なんの話ー?」
金髪メッシュのトリニティ生―――間島スバルの事を知って以降は、私は彼女とはシャーレでたまに会話する仲になっていった。
嬉しいことはあった。彼女は、私しか知らない東方プロジェクトの話についてきてくれるのだから。
でも正直、知り合った事を後悔してる方が多い。なぜかと言うと。
「モモイじゃあないか。聞いてくれ、実は『Help me,ERINNNNN!!』にはな、おっぱいコールがあるんだよ」
「え、それレイカの持ち歌じゃなかった…?」
「やってないわよ!聞いたことないでしょ!!?」
「えぇ……レイカってば、ゲーム開発部で一番おっぱいでかい癖に……」
「ほらぁ!モモイ引いちゃったじゃない!!」
「確かにレイカの胸、あるよな。絶対先生の先生挟めるだろ」
「あんた何言ってんのよ!!?」
ことある毎にセクハラかましてくるし。
スキあれば先生と私をくっつけさせようとしてくるし。
ちなみに似たような事を他の子にもやってるらしく、追及したら『先生にはハーレム先生になってもらうんだZE!!』などと言っていた。頭イカれてんじゃないの!?
ちなみに止めようとしたけど無理だった。言葉での説得は通じないどころかこっちが言いくるめられちゃったし、力づくでやろうとしたら強過ぎて勝てなかった。ネル先輩レベルの強さとか聞いてないから泣いたよね。
「“レイカ、スバル、モモイ、お菓子買ってきたから……あれ、なにこの空気”」
「あ、ハーレム先生丁度いいところに」
「“いきなり何言ってるの!? あとハーレム先生じゃないって何度も言ってるよね!!?”」
………こんなのに振り回されてる先生に同情するわ、本当に。
白峰レイカ
スバルがいた世界線だったら、えーりん歌ってる。ちなみにおっぱいコールはないから残念だったな。
「同郷のキヴォトス人が狂ってるわ…」
間島スバル
同郷がいてテンションが上がってる。レイカも当然(先生の)ハーレム対象。
「今度spring dreamsとかサディスティックラブ歌ってくんね?」
レイカ(二ツ岩のすがた)
『Mami Mami Zone』を歌っているときのすがた。マミゾウっぽい見た目になる。限定的な『化けさせる程度の能力』を使える。
レイカ(蓬莱山のすがた)
ぐーや状態のレイカ。蓬莱人の体質をちょびっと再現できる他、魅力が上がるので強火ファンはまず死ぬ。
音瀬コタマ
本編には出てないが、ライブの音楽を盗聴しているので預かり知らぬところで尊死している。
この作品をどこで知った?
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HENTAIの野望から
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東方×青響フルスペクトラムを見つけて
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ブルア界樹の迷宮から
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ブルアカ×P3から
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きらファン八賢者から
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たまたま見つけた
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その他