「それじゃあ依頼の内容は達成してくれたわけだし、ちゃんと案内することにするよ!」
鈴瑚さんが団子を頬張りながらそう言った。ようやく移動することが出来る。
ちなみに開発した逆みたらしは案外色々な人にウケて、人気急上昇中だ。他のものでもいろいろ試してみているそうで、しばらくしたら鈴瑚さんのライバルもマネし始めることだろう。兎に角、早めにできてよかった。
「本当ですか!」
「勿論だよ!でも今日はしっかり休んでおきなよ、案外遠いから明日の早朝に出発するよ」
「わかりました!」
そうして、案内してもらうことになった。明日まではその辺を散策して暇つぶしをした。
散策しながら、先日私宛に届いた謎の手紙。あれのことを思い出していた。
「…なんのために呼んだのかなぁ」
依頼人は何故か私を1人で来させようとしていた。それに、水無月村までの移動ができない…そんなに大切な役職を担っているのだろうか?だとしたら少し急いだ方が良い気もする。
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拝啓宵雲屋の宵柱音
少し暑くなってきた今日この頃、宵雲屋ではどうお過ごしでしょうか
そんな中申し訳ないのですが、一度私の住む場所に来てはくれませんか?
こちらの都合上、水無月村までの移動が出来ず、このような形になってしまいました。
出来るのなら、1人で来てください。
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手紙を読み返して、誰か当てようとしたけど、達筆で見知らぬ人ということしか分からなかった。
「…うーん」
1人で悩み続けても何も分からないので、今日は鈴瑚さんの家に戻って泊まらせてもらうことにした。
戻る道中(散策し尽くしたせいで)そこまで面白いものはないので何かに目移りすることなく普通に戻ってきた。
「鈴瑚さん戻りましたよー」
私が戻ると鈴瑚さんはいつも通り(?)団子をくれた。なんというか、オオサカノオバチャンが「アメチャンアゲルネ」って言って渡してくれるのと同じノリで渡してきた。美味しいからいいんだけど、赤字にならないかな、大丈夫かな…?
「団子ありがとうございます!それじゃあおやすみなさい」
「うん、また明日ね!しっかり休むんだよー」
「はい!」
そうして移動前夜はしっかりと休み、帝都の中心へと向かう準備を始めた。
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オオサカノオバチャン…実はちゃんと存在しますw