「出発!」
鈴瑚さんの一言で、私は荷物を背負って移動を始めた。
ところどころ帝都の街並みを案内しながら動いてくれるらしい。
暫く歩いていると、鈴瑚さんが奇妙な声を出した。
「ギャッ」
鈴瑚さんの目線の先には大穴が空いていて、工事中みたいだった。
「別の道使います?」
「そうするしか無いみたい」
残念そうにそう言って、踵を返した。
こんなので本当にたどり着くのだろうか。鈴瑚さんに指定された住所を伝えて向かってもらってるのはいいけど、もう既に不安だ。
「こっちは通れるみたいだよ」
「ほんとですね」
指差された方向へと進むと路地裏のように細い場所が続いた。鈴瑚さんを先頭にして入り組んだ細い道をしっかりと観察しながら進んだ。
暫くするとさっきよりもさらに栄えた場所に出た。目的地へとに近付いているらしい。進んで、進んで、進んで…。そうして指し示された場所に辿り着いた。
「ここだよ」
「案内ありがとうございました!」
鈴瑚さんとは別れて、さらに道を辿った。すると、門前に誰かが佇んでいた。編み込まれた白銀の髪、赤と青の看護服、赤十字の書かれた青色の帽子。どこまでも特徴的な彼女は私を見つけると、ただこちらを見据えていた。
「宵雲屋の宵柱音です!ここは
「えぇ、ここは
私は一瞬だけ疑問に思ってしまった。どうして住所をフルで言って会話しているのか、と。
そんな小さな疑問はすぐに消え、私は現実へと戻った。
「改めて、私は八意××、貴方へ依頼をしました」
彼女はそう言って私を中へと案内した。中には色々な薬が置いてあり、大きなツボに入っているものまであった。
「八意さん、あのツボは?」
「あれは今開発中の薬、触れない方が身のためよ」
そんなに危ないのか、あの薬は。それをみて八意さんが凄いことだけは理解できた。
そうして椅子のある場所まで案内された。案内された場所は話が漏れないように扉や窓は閉められていた。
出されたお茶を少し飲んで、その後に静寂。先に口火を切ったのは八意さんだった。
「さて、まず依頼内容を伝えなかった理由から言いましょう」
お茶をコトリと机に置いて、話し始めた。
「この依頼は誰にもバレてはいけない、バレればきっと私は処刑されるでしょう」
処刑、その言葉に私は瞠目した。
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たまにおもうんですけど、『
ちなみに今回少しだけ書き方変えてみました!読みにくかったら戻します!
あと誤字報告まってます!絶対にやらかしてるので!!日本語おかしかった場合とかもやってくれるととっても嬉しいです!