小さな夢は幻想へ   作:硴里りま

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ゆっかりーん

本日私は珍しく、お手紙を書いております(?)

なんで手紙かって?八意さんに送らないといけないからだYO!近況報告とか色々伝えて、あとついでに小さく世間話を挟む。まぁとくに書くこともないんだけど。とりあえず紫ちゃんのこととかは書いたほうがいいかな。にしてもほんと久しぶりだな、八意さんが連絡をよこすなんて。本当にいつぶりだっけ?

 

「紫ちゃん、そろそろ帰る?」

「帰る…けど、一緒についてきてほしい」

 

月から地上へ?無理無理。流石の結も行くとは言わないでしょ、だって地上に行くのは罪人だけだし。うんうん。

 

「いいわよ」

「結ぃ!?」

「少しくらいいいじゃないの、別に戻らない分けじゃないんだし」

 

まぁ、それもそっか……?じゃあ宵雲屋は一時休止かな?…って、結もう休業の札作ってるし…。どんだけ行きたかったんだ…。

 

「よし、札は扉に下げてきたわ、行きましょうか」

「行く気満々すぎない?」

「でも紫ちゃん、如何やっていくの?」

 

あ、無視ですかそうですか。紫ちゃんも何か言ってやってよ〜。

 

「こうやってスキマを開くんだよ」

 

紫ちゃんも無視ィ!どうして!

 

「あの、手紙だけ完成させていいかな?」

「3分待ってやるわ」

「なにそのム()カ大佐みたいな」

 

まぁいっか…えぇっと…。

 

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八意さんへ

先日はお手紙ありがとうございました

依頼の進捗としては、地上の受け入れ先候補が出来たこと、そして私の相方が身を隠すための術を少し身につけたくらいですかね?そうだ、蓬莱の薬を隠す場所とかも作ります?絶対最後処分に困りますよね。

まぁそんなくらいですね!私達は今から下見として地上に降りますなので次連絡入れられるのはだいぶ先になりそうですすみません!

宵柱音より

 

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「書き終えたよ!」

「3分経った、答えを聞こう」

「結そんなキャラじゃないよね??」

 

未だキャラ崩壊してる結を横目に私は家の何故か真横にあるポストに手紙を投げ入れた。

ポストが近いっていいよね。とても効率がいい。

 

「じゃあ、もう行ける?」

「うん、もういいわよ、手紙も出せたらしいし」

 

紫ちゃんに勝手に報告した結。その報告を聞いた紫ちゃんは懐から扇子を取り出した。かと思うと……。

 

バッ

 

一度扇子を横に振り、空間を()()()

その先に広がるのは、赤色の空間、その中には所々目のような模様?があり、不気味だった。

 

「入って、ここを通り抜けたら地上に行けるよ」

「凄いわね…」

 

結は感嘆の声を漏らし、吸い込まれるように「スキマ」に入って行った。躊躇いもなく入れるの凄いなぁ…それは能力の結界のお陰?だとしたら私にもつけて欲しいな、それ。なんか不死身になれそう。*1

 

「音ー?早くしてー、スキマ閉じちゃうよー?」

「えっ、はーい」

 

仕方ない、私も入ろう。うーん、地上、地上かぁ…嫌だなぁ…。でも2人と離れるのも嫌だなぁ……。心の中で駄々をこねそうになったけど、それじゃ淑女(レディ)として終わりだからね。心の中でも暴れないようにしないと。

 

「結とかってどんなお仕事してるの?」

「私?私は見習い薬剤師やってるよ」

 

たまに雑談を交えながらも真っ赤な境界の中で紫ちゃんを先頭に進んで行く。

結は楽しそうに紫ちゃんと話していて、私は紫ちゃんのスキマを観察している。ちょっと面白くなってきちゃったから、じっと眺めてる。

 

「音はどんな仕事してるの?」

 

急に話を振られて、少しびっくりした。ダサい。

 

「私は今とある人が追放される予定だから受け入れ先を地上で探してる、とかそんな感じかなぁ?」

「へぇ…そんなことやってるんだ…」

 

紫ちゃんに笑顔を返しながら、どんどん先に進んで行った。結構歩いたけど、後どれくらいかな…。なんて思ってたら、少し先に光が見えた。

 

「長かったー」

 

疲れた、もう今日は休憩したい!

 

「ちなみに本当は一歩で行けたんだよね」

「え゛っ、じゃあなんで…?」

 

それなら普通に楽に行きたかった…!!いや能力借りてる分際で何を宣うって感じではあるんだけどさ?

 

「2人と話したかったからだよー」

 

なるほど…好き!紫ちゃん好き!!可愛い!!レモンの汁(?)!!*2

 

「そうだったのね、それでここはどこなの?」

「ここは京都っていう場所だよ、沢山の妖怪が人間のフリをして生きてるの」

 

如何して人間のフリ…?普通に曝け出したほうが良くない?

 

「今なんで?って思ったでしょ」

 

凄い、正解だ。

 

「うん」

「それはね、妖怪が怖がられるからだよ」

 

怖がられるから、それは非現実的だからとか、得体の知れないものは怖いとか…そういうことなのかな?

 

「怖がられる?私達が襲うことなんて殆ど無いじゃない、なのに怖いの?」

「人間はそういう生き物みたい、だから私はそんな妖怪をも受け入れる場所を作りたいの」

 

人間って変なんだね…襲わないって言ってるんだから真の姿くらい受け入れてくれたらいいのに。

 

「ふぅん、まぁそれだけ臆病ってことね」

「臆病、ねぇ…まぁいっか、ゆかりんお家泊めて〜」

「ゆ、ゆかりん…!?い、いいよ…?」

 

やったね、今日はかわいいかわいいゆかりんとお泊まり会だ(?)

 

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音「あー、まいくてすてす、聞こえてますかー」

音「聞こえてる体で話すね、次回予告だよ〜!次回はゆかりんとのお泊まり会の話になるはず!それじゃあまた5日後に〜」

 

────────────────────────────────────────────

 

紫を呼ぶ時

音「ゆかりん」

結「紫ちゃん」

*1
結「なれるわけないじゃない…」

*2
彼女は疲労で頭がおかしくなっています、可哀想ですね、慰めてあげましょu((((((

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