水無月村は帝都から1番遠い村。
故に支配されていない。
帝都とは月詠という名の神がいる場所だ。
神の発言で帝都の動きが全て変わる。
そんな場所のことを言う。
「支配してこい」
そんな一言で私達は支配されるための戦争を始める。
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「結、今から門の方見てくるね」
「分かった、私はこれを修理しておくわ」
結は引き出しから門番用の通信機を取り出して、修理を始めた。
「…ん?これ周波数ズレてる…?音ちょっとまって」
「んぇ、どしたの?」
「見てこれ」
そこには水無月村の親衛隊というか自警団というか…まぁ私の所属する場所の通信の周波数が示されていた。
「え、私のところ?」
周波数をいじろうと結が手を伸ばした。
瞬間。
「「敵襲だ!」」
水無月村自警団の団長の声が門番専用通信機から、私の耳についたインカムから。
そう聞こえてきた。
「……!」
「え、これって…」
結が驚いたような顔でこちらを見た。
「結…通信機は任せたよ!!」
「えっ、音!?」
宵雲屋を飛び出して、走った。
村長を守らないと、依頼を完遂させなきゃ。
クロウさんに渡された百万。
あれが思い出された。
もしかしてクロウさんは今回の襲撃のことを言っていたのではないか。
そうして私が走って着いた場所は水無月村入り口『水無月正門』。
そこにはカルミアさんが相手の攻撃を避けながら戦っている様子が伺えた。
「カルミアさん!援護するよ!」
「タヨ!?どうしてここに居るんだ!」
「クロウさんが私に依頼したの!『妖怪や侵入者を2週間ほど絶対に入れないようにして』って!」
能力の音圧で軍をできるだけ遠くに飛ばした。
「クロウがか!?」
「そう!だから来た!」
カルミアさんはクロウという人の名前を聞き、一瞬だけ攻撃の手を緩めた。
「手を緩めないで!」
「あ、すまん!」
そう言いながら刀から弓に持ち替えて、遠方を攻撃し始めた。
さすがは門番と言ったところだろう。
すぐに切り替えができてしまうらしい。
私がカルミアさんに近付いた敵を軽く武術で吹き飛ばした。
でもそんなんだけじゃ減らないし死なない、勢いも減らない。
少しの時間稼ぎしかできない。
だから応援を呼ぶしかない。
「団長!水無月正門前に帝都の軍と思わしき軍が来ています!応援お願いします!」
[了解!]
そもそも団長たちはどこに居るんだ?
レーダーを確認する限りみんな散り散りになっている気がするが。
「タヨ!ここからどうする!?」
「私が相手の鼓膜をブチ破る!だからその間に何かアクションを起こして!」
私の能力は音を伝える程度の能力だ。
それ以上でも、それ以下でもない。
「お前に鼓膜が破られるわけがないだろう!」
大声で会話していたせいで私たちの話が聞こえていたらしい。
鼓膜を破るという言葉に講義してくる一般兵。
私はそんな兵達に向かって、大声をだして一つのセリフを言った。
「あんまり私の声に耳を傾けないほうがいいよ?」
私が伝えるこの音は、頑張れば相手の耳を貫く武器となる。
「何言ってるんだ!」
もちろん兵の反応は疑問を浮かべるものばかりだった。
カルミアさんは何をするか察したようで、耳を塞いだ。
私も人の耳があるあたりに手を当てて、能力を発動した。
「私の声や音が!脳を貫くからね!!!」
私の声と、能力で出された煩い音が水無月正門前に木霊した。
兵は吹き飛んだ。
中には耳から血が出ている者もいる。
「カルミアさん!今のうちに倒して!」
「分かった!」
私達の連携プレイにより、団からの応援や午後の門番、クロウが援護しに門に到着した時には門前の軍は滅んでいた。
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「ここを、こう…よし!」
門番専用通信機、それの修理を急いで進めた。
それが完了したので門の近くにあるクロウの家に走った。
「クロウ!」
勢いよく扉を開けて、名前を呼んだ。
「結!?」
「敵襲よ!あとこれ直したから急いで水無月正門に向かって!」
「な、何かあったのか?」
「敵襲よ!」
急いで準備を始めたクロウは私が玄関に戻るより先に家を飛び出して行った。
「…流石ね」
クロウと私が到着した頃には、もう軍は壊滅していた。
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水無月正門
ここからしか水無月村には入れないようになっている。
水無月自警団
村を守る1番大きな集団。