小さな夢は幻想へ   作:硴里りま

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安否

「お前すごいな、ほんとに15か?」

「えへへ、すごいでしょ」

 

上司に褒められることほど嬉しいことはない。

それに依頼も失敗しなかった。

 

「音ー!」

 

誰かがこちらに走ってきた。

 

「あっ、結!無事?」

「無事も何も…私はクロウのところにしか行ってないから危なくなかったわよ」

「え、そなの?」

 

てっきり戦場に赴いたのかと。

 

「んなわけないでしょ」

「心読んだ?」

 

結はエスパーだったようだ…。

 

「結が門番専用通信機を直してくれてな、それを届けるためにうちに来たんだよ。その時に襲撃のことも教えてくれたよ」

 

つまり結は優秀なのか。

なるほどなるほど、完璧に理解した。

 

「……そういえば今回の襲撃なんだったんだろうね?」

「帝都とかだったりして」

「え」

「ジョーダンよ、ジョーダン」

 

これで帝都だったらさらに守りを固める必要があると思う。

帝都には月の頭脳、八意永琳がいるから、いつここを突破されてもおかしくないからね。

 

「帝都…ねぇ、月詠様がいるところだったか?」

 

カルミアさんが門に戻りながら質問した。

 

「そうだね、帝都は月の民の中心がいる場所だよ」

「ふむ…本当に帝都だったら困るな、守りを固めておくか?」

「それがいいよ!帝都には月の頭脳もいるからね!」

 

私が月の頭脳の存在を伝えると門番2人は「そうだった」と一言言い残し、脱兎の如く水無月正門へと戻って行った。

 

「私達も対策考えないとね」

「そこはもう音の悪戯技術でどうにかしてよ」

「えぇー」

 

私の悪戯は結にしかやらない。

理由は迷惑すぎるから。

最近は自粛しているが、一時期落とし穴やらどでかい罠を大量に作ったりしていた。

ちなみにこれが迷惑だって気が付いたのは結構最近。

それまでは本当に問題児でしかなかった。

 

「たまに踏んだら下が開くやつとか作ってたじゃないの」

「もうやらないよあんなの〜」

「そう?」

 

結は私に過去の悪戯の写真をみせながら歩みを進めた。

 

「ちょ、まだ捨ててないの!?」

 

私が取ろうとすると上手いこと避ける結。

その辺にあった袋に写真を入れて能力で蓋をした。

 

「ねぇずるくない!?」

「いつも悪戯してくるお返しよ、たまには悪戯以外のことにも力入れて欲しいわ、ほんとに」

「なにそのお母さん目線!」

 

そうして、今回の襲撃の意味もわからぬまま、帰路についた。

 

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音の悪戯技術

落とし穴や遠隔操作で行う罠、バレにくい仕掛けがよくある。

普通に建築などに使った方がいいと言われるものもよくある。

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