小さな夢は幻想へ   作:硴里りま

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私達の理想
ずんだ餅と謎の手紙


「結〜ずんだ餅いる〜?」

「いいの?」

「もちろーん」

 

結にずんだ餅を渡した。

 

「やっぱ美味しい、アンタほんとにこれどうやって作ってるの?」

「企業秘密だよ〜」

 

私はよくずんだ餅を作る。

楽しいし、みんなにあげたら喜んでくれるから。

 

「そういえば音、貴方に手紙が来てたわよ」

「手紙ぃ?」

 

結が私に手紙を渡した。

 

「中身は見たの?」

「見てないわよ」

「ふぅん…」

 

封を開けて、中を見てみると、ものすごく達筆な文字が書かれている手紙が入っていた。

 

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拝啓宵雲屋の宵柱音

少し暑くなってきた今日この頃、宵雲屋ではどうお過ごしでしょうか

そんな中申し訳ないのですが、一度私の住む場所に来てはくれませんか?

こちらの都合上、水無月村までの移動が出来ず、このような形になってしまいました。

出来るのなら、1人で来てください。

 

×××-×××-×××-×(帝都中心部の住所)

 

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「どんな内容だったの?」

「なんか帝都まで来て欲しいってさ」

 

差出人は不明で、私に1人で来いという手紙。

結には頼めないことなのか?

 

「へぇ、音1人に行かせろと…いい度胸してるわね」

 

いつのまにか私の持っていた手紙を読んだ結。

 

「わーお…結がご乱心だ」

「当たり前でしょ」

「いやどこが??」

 

結は私に1人で来いと言っている相手に対して腹立つーとごねごね言いながら私のずんだ餅を食べていた。

 

「話すか食べるか怒るか、どれか一つにしぼって?」

「嫌よ」

「嫌ァ!?」

 

結はマルチタスクが好きらしい(?)

私は嫌がる結を宥めながら明日には出発することを伝えた。

 

「出来るだけいっぱいずんだ餅作って」

「はいはい…1日そこらしか出かけないのに、なんでこうなるかねぇ」

「音がいいの」

 

いまだに駄々をこねる結は15歳とは思えなかった。

 

「とりあえず、明日の準備してくるね」

「…わかったわよ」

 

お、レアリティ★★★★☆『いじけた結』だ。

これは仕事が捗りそうだ。

 

「えーと…とりあえず手土産ずんだ餅と…」

 

ある程度の用意を済ませ、指定された住所への行き方の確認をした。

ここを出る時間は、早朝。

そうでもしないと、帝都に着く自信がない。

 

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音の中での結のレアリティ

 

★☆☆☆☆ ノーマル結

★★☆☆☆ 照れた結

★★★☆☆ 涙目結

★★★★☆ いじけた結

★★★★★ 取り乱した結

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