遊戯王Force   作:天羽々矢

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今回も少し短めです。


第15話 追撃の末

敗北を感知したフェイトのヴィルキスは前カウルが開きそこから白い煙を吹きながら強制停止する。

それを確認したトーマと遊星はそれぞれのエースを引き連れながらその場を後にする。

 

 

 

 

 

その頃、クロウとアキは・・・

 

「【ブラックフェザー・ドラゴン】で【サンダー・ユニコーン】を攻撃!喰らいやがれ!ノーブル・ストリーム!!」

 

黒い羽に黒身体のドラゴンが口から黒螺旋の入った赤い光線を放ち、それが青い毛並みの馬に似たモンスターに直撃し悲鳴に似た嘶きを上げながら破壊される。

 

「があぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

アルフ ライフ600→0

 

敗北したアルフのブラストファングは煙を吹きながら停止する。それを見た後にクロウとアキはその場を後にする。

 

 

 

 

 

噴水広場前、そこにトーマと遊星の姿はあった。

 

「あ、クロウ!アキ!」

 

そこにクロウとアキが来た。無傷な状態から無事だという事が分かる。

 

「無事だったんだな!」

 

「あったりめぇよ!あんな奴、俺の足元にも及ばねぇぜ!」

 

「そっちこそ、無事でよかったわ」

 

2人は何事もなく勝利できたようだ。ふと時計を見たトーマは何かを思い出したような顔をする。

 

「そうだった!俺お使いで来てたんだった!もう帰らないと・・・」

 

「そうだったな。引きとめて悪かった。もし時間が取れたら今度は俺達から遊びに行くよ」

 

「おう!そうだな!今度はこっちから行くぜ!待ってろよ!」

 

「そうね。私も行くわ。もちろん、みんなでね」

 

「いつでも来いよ!歓迎するぜ!じゃあな!」

 

遊星達に別れの言葉を告げ、トーマはストライカーを発進させた。

 

 

 

 

 

 

 

ハイウェイの一角、そこにフェイト、アイリス、エアトスの姿があった。そこにアルフのブラストファングが停車する。アルフ本人は酷く落ち込んでいた。

 

「アルフ・・・」

 

「ごめんよフェイト。負けちまった・・・」

 

アルフは申し訳なさそうに言う。

 

「気にしてないよ・・・私も・・・」

 

「!!また負けたのかい!?」

 

「・・・うん・・・」

 

今度はフェイトが謝るように言う番だった。

 

「ごめんね。心配してくれてたのに・・・」

 

「フェイトは悪くないよ!全部あいつらが・・・」

 

「ううん。私たちの力が足りなかったんだ」

 

「フェイト・・・」

 

フェイトはあくまで自分たちが弱かったからだと言う。

 

「(でも、諦めるわけにはいかない・・・!)次は絶対に勝つよ。勝って、母さんを助ける」

 

「アタシもやるよフェイト。アンタの為だからね!」

 

「私も!フェイトちゃんの力になるよ!」

 

「私もです!」

 

「みんな・・・ありがとう!」

 

フェイト達は新たな決意を胸に再び宿敵との戦いに向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルトセイム カフェ・シュガル内

 

トーマはネオドミノシティであった出来事をリリィとアイシスに話していた。

遊星、クロウ、アキとあった事、遊星とデュエルした事、遊星と共にデュエルした事、また会う約束をした事全て。

 

「え!?あの不動 遊星に会えたの!?」

 

「ああ、間違いなく本人だったよ」

 

「いいなぁ~。それならあたしも行きたかった~!!」

 

「仕方ないだろ。俺はお使いで行ったんだから」

 

アイシスは酷くトーマを羨んでいる。リリィは楽しそうに話しているトーマを微笑ましく見ている。

 

「トーマ。嬉しそうだね」

 

「当たり前だよ。会えたどころか、友達になれたんだから」

 

「ほぉ・・・あの遊星とダチにか・・・」

 

「うわぁ!高木さん、いつの間に!!」

 

「そんな驚かなくてもいいじゃねぇかよ。しかし羨ましいねぇあの遊星と・・・」

 

「店長!ホットケーキがまだですよ!!」

 

「おっといけね。じゃあな!」

 

高木は笑いながら厨房に戻る。

 

「それよりも、さっきの話!もっと聞かせてよ!!」

 

「もちろん!!」

 

トーマはそれからもリリィ達に自分が遭った出来事について話した。

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇねぇ!そっから先は!?」

 

「あぁ、あの後は・・・」

 

トーマはまだ2人に話している途中だった。するとそこに・・・

 

「あぁ。助かった、ありがとよ!」

 

高木が仕事を1通り終え、厨房から出てきた。右手には携帯端末を持っている。

そう、彼は1カフェのオーナーであると同時に、情報屋とコネを持っているのだ。

 

「トーマ、仲間の情報屋がお前が言ってたフェイトって名前の子で、1人気になる奴がいるそうだ」

 

「誰なんですか?」

 

「“フェイト・キャスタニエ”イギリス出身の女の子だ」

 

「イギリス・・・アイシスと同じ国の出身・・・」

 

それから高木は送ってもらった情報を全て話した。

 

フェイトはイギリスの「リーズ」と言う都市の出身だ。

家族は過去に父親と双子の姉がいたがその2人は大型トラックとの事故で他界、その悲しみで母親の「プレシア・キャスタニエ」がショックで再起不能状態に陥った。それを支えようとフェイトは懸命に勉強し14で「リーズ大学」に入学。それに心を打たれ、母親もショックから立ち直ったのだ。

 

「ここまでは、まぁ悲しい人生を送ってきたって感じだな」

 

「まあ・・・その後は?」

 

「こっからが気になるんだ。今から5ヶ月前、母親が行方不明になってる」

 

「え?」

 

「行方不明なんだ。特に大した災害や事故に巻き込まれたわけでもない。とすると残っている可能性は・・・」

 

「まさか・・・誘拐!?」

 

「そう、それだ。おそらく最近噂になってる通り魔も、その誘拐犯からの脅しだろうな」

 

「まじかよ・・・」

 

「そんな・・・ひどい!!」

 

「犯人はなんでそんなことしたの!?そんなことって・・・!!」

 

「分からん。だが、このままでは被害が広がるのも事実だ」

 

「トーマ!!」

 

「分かってる!」

 

トーマは話を聞いた後、心にある誓いを立てた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・フェイトの母親を助けると。




・・・というわけで、何故フェイトがこんな事をしているのかの理由の回でした。


かなりシリアスだな・・・(汗)。
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