今年初投稿です!
トーマは負けたジェイルのビジョンに近付き、彼が持っていた手札を見る。
それは、【聖なるバリア‐ミラーフォース】、その他相手モンスターの攻撃を利用する系の罠カードばかりだ。
「!?お前、まさかわざと負けたのか!?」
「今の私の状態はまだ未完成でね。あまり長時間動かす事ができないのさ」
そう言うジェイルの身体は、わずかにノイズが掛かり始めている。
「では、御剣トーマ君、また機会があれば会おう」
「!!待てっ!!」
挨拶を交わした後、ジェイルのビジョンは下半身から消えていき、ついには身体全体が消える。
「くそっ!!」
ジェイルに逃げられてしまったトーマはその場で思い切り悪態をつく。
「ゴホッ・・・ゴホッ・・・!!」
「!!」
プレシアが咳ごむ声でハッとする。
そう、彼女は瀕死状態なのだ。
「大丈夫ですよ!すぐに病院に・・・」
「私は良いから・・・フェイトを・・・」
「そんなこと言ったら彼女が悲しみますよ!!すぐに連れて行きますから!!」
トーマはプレシアに肩を貸し、そのまま連れて部屋から出て行った。
「があぁぁぁぁぁぁっ!!」
アルフ ライフ600→0
アルフの【サンダー・ユニコーン】が破壊されると同時にアルフのライフポイントが尽きた。
「ふふ、無様ですわね。大したカードもないのに私に挑もうとは」
「言っとくけどな・・・アタシらをバカにしてると痛い目に会うよ!!」
「減らず口は一人前ですわ・・・ねっ!!」
アルフとデュエルをしていた女性、リオンはアルフのデュエルディスクを蹴り飛ばす。
「あ、アタシのデュエルディスク!」
「ここまで来た事は褒めて差し上げますわ。でも、この場所は私たちが最近になって使うようになりましたの。誰もこの場所は分かりませんわ!」
「・・・そうかな?」
「?」
ピコン・・・ピコン・・・
アルフのデュエルディスクの方から何か機械音が聞こえてくる。
見てみると、そこには発信機のシグナルが点滅していた。
「!?あなた!あのデュエルディスク、発信機になってましたの!?」
そう、アルフのデュエルディスクには、セキュリティのシステムとリンクする発信機をあらかじめ付けておいたのだ。それは他の皆のデュエルディスクにも付けられていて、犯人が見つかり次第、スイッチを入れれば、物の数分でセキュリティが到着する仕組みになっている。
「どうだい?面白いだろ?」
「面白いわけありませんわ!!」
リオンがアルフに噛みつくように言った時だ。
ウォンウォンウォン・・・
「おっと、セキュリティのご到着だ」
「きいぃぃ!!覚えてらっしゃい!!」
リオンはアルフを突き飛ばすように離すと、一目散に逃げていく。
外はセキュリティの車両でいっぱいだ。
「こんなとこにアジトがあったとはな」
局員はまさかここが根城になっていたとは思わなかったのか驚きの声が漏れるが・・・。
ブオォォォォォォン!!!
突如出てきた巨大なD・ホイールが思考を中断させた。
「冗談ではありません!私はドクターの最高の助手ですのよ!!」
そのD・ホイールにはリオンが搭乗しており、周りのセキュリティの局員を跳ね飛ばしながら逃走して行く。
「しまった!!」
「こちら制圧班!被疑者1名が逃走!増援を求む!!」
局員は何もできずにリオンが遠ざかって行くのを見ている事しかできない。
「ちょっと、君!!」
ふと、局員が誰かに声をかける。
「あの野郎!逃がすかっ!!」
その局員が止めていた人物とは、なんとトーマだった。
トーマは静止を振り切り、近くに停めてあるストライカーに搭乗しリオンを追う。
「おい、君!」
《こちら突入班!内部で子供数名と、負傷した女性を保護した。女性の方は重傷でかなり衰弱している。至急救護班を!》
「っ!!了解した!すぐに向かわせる!」
リオンはハイウェイを通ってそのまま逃げ切ろうと目論んでいる。
それまでに、何度もセキュリティに追跡されたがその度に相手をクラッシュに追い込み、今でも闘争が続いている。
「?」
だが、後ろに食いついてくる者がいた。リオンはモニターを付け、後ろを確認するとそこには・・・
「リオォォォォォン!!」
トーマが付いてきていた。
「!?どうしてついてこれますの!?」
「絶対に逃がさねぇ!!ここで決着を付けてやる!!」
「この私にデュエルを挑もうと?ふん、望むところですわ!!」
『【スピード・ワールド3】セット!!』
《デュエルモード・オン。オートパイロット・スタンバイ》
『ライディング・デュエル、アクセラレーション!!』
トーマ
手札5
ライフ4000
リオン
手札5
ライフ4000
「先攻は私が頂きますわ」
リオン 手札5→6
「手札から【フォーチュンレディ・ライティー】を召喚!」
リオンの場に頭にコウモリの羽根の様な飾りを付け、右手に禍々しい雰囲気の杖を持ち黄色い衣装を纏った女性が現れる。
フォーチュンレディ・ライティー
魔法使い族 光属性 レベル1 攻撃力? 守備力?
このカードの攻撃力・守備力は、このカードのレベル×200ポイントになる。また、自分のスタンバイフェイズ時、このカードのレベルを1つ上げる(最大レベル12まで)。
このカードがカードの効果によってフィールド上から離れた時、デッキから「フォーチュンレディ」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。
「【フォーチュンレディ・ライティー】の攻撃力は、そのレベルの200倍になりますわ」
フォーチュンレディ・ライティー 攻撃力0→200
「カードを3枚伏せ、ターン終了ですわ!」
リオン
手札2
ライフ4000
フィールド フォーチュンレディ・ライティー レベル1 攻撃200
伏せカード3枚
「俺のターン!」
トーマ 手札5→6
SPC0→1
リオン SPC0→1
「・・・相手フィールドにのみモンスターがいるとき、こいつは手札から特殊召喚できる!来い!【TG ストライカー】!」
TG ストライカー
戦士族 地属性 チューナー レベル2 攻撃力800 守備力0
「さらにこいつは、レベル4以下のモンスターの特殊召喚に成功したとき、手札から特殊召喚できる!来い!【TG ワーウルフ】!」
TG ワーウルフ
獣戦士族 闇属性 レベル3 攻撃力1200 守備力0
「レベル3のワーウルフに、レベル2のストライカーをチューニング!シンクロ召喚!【TG パワー・グラディエーター】!」
TG パワー・グラディエーター
戦士族 地属性 シンクロ レベル5 攻撃力2300 守備力1000
「さらに、【TG カタパルト・ドラゴン】を召喚!」
TG カタパルト・ドラゴン
ドラゴン族 地属性 レベル2 攻撃力900 守備力1300
「カタパルト・ドラゴンの効果発動!1ターンに1度、手札から【TG】と名のついたチューナー1体を特殊召喚できる!【TG ジェット・ファルコン】を特殊召喚!」
TG ジェット・ファルコン
鳥獣族 風属性 チューナー レベル3 攻撃力1400 守備力1200
「レベル2のカタパルト・ドラゴンに、レベル3のジェット・ファルコンをチューニング!シンクロ召喚!【TG ワンダー・マジシャン】!」
TG ワンダー・マジシャン
魔法使い族 光属性 シンクロ チューナー レベル5 攻撃力1900 守備力0
「ジェット・ファルコンの効果発動!こいつがシンクロ召喚で墓地に送られたとき、お前に500ポイントのダメージを与える!」
ワンダー・マジシャンが右手から魔力弾を放つ。
「くっ!」
リオン ライフ4000→3500
「ワンダー・マジシャンの効果発動!こいつが召喚に成功したとき、相手の魔法・罠カードを1枚破壊する!俺が破壊するのは、1番右のカードだ!」
【TG ワンダー・マジシャン】が魔力弾を放ち、リオンから見て1番左のカードを破壊した。
破壊されたカード
・
「バトル!パワー・グラディエーターで、【フォーチュンレディ・ライティー】を攻撃!マシンナイズ・スラッシュ!」
【TG パワー・グラディエーター】が斧を振り回しながら【フォーチュンレディ・ライティー】に襲いかかる。
「カウンター罠【攻撃の無力化】!相手モンスターの攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了させますわ!」
しかし、突然現れた次元の渦を見て、パワー・グラディエーターはやむを得ず攻撃を中断する。
「くっ!・・・カードを1枚セットして、ターンエンド」
トーマ
手札1
SPC1
ライフ4000
フィールド TG パワー・グラディエーター レベル5 攻撃2300
TG ワンダー・マジシャン レベル5 攻撃1900
伏せカード1枚
「私のターン」
リオン 手札2→3
SPC1→2
トーマ SPC1→2
「この瞬間【フォーチュンレディ・ライティー】の効果発動!私のスタンバイフェイズごとにレベルが1ずつ上がり、それに伴い攻撃力も上がりますわ」
フォーチュンレディ・ライティー レベル1→2
攻撃力200→400
「罠発動!【亜空間物質転送装置】!私の場のモンスター1体をエンドフェイズまで除外しますわ!」
「自分のモンスターを!?」
リオンの場の【フォーチュンレディ・ライティー】が次元の渦に吸い込まれていく。
亜空間転送装置
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、このターンのエンドフェイズ時までゲームから除外する。
「【フォーチュンレディ・ライティー】の効果発動!このカードが効果によって場を離れた時、デッキから【フォーチュンレディ】モンスター1体を特殊召喚できますわ!」
「っ!?・・・そうか、これが狙いか!」
「私はデッキから、【フォーチュンレディ・ダルキー】を特殊召喚!」
今度は、紫色の衣装にライティー同様にコウモリの羽根の様な頭の飾り、そして右手には同じような杖を握った女性が姿を見せる。
フォーチュンレディ・ダルキー
魔法使い族 闇属性 レベル5 攻撃力? 守備力?
このカードの攻撃力・守備力は、このカードのレベル×400ポイントになる。
また、自分のスタンバイフェイズ時、このカードのレベルを1つ上げる(最大12まで)。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上の「フォーチュンレディ」と名のついたモンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、自分の墓地の「フォーチュンレディ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
「ダルキーの攻撃力はそのレベルの400倍ですわ!」
フォーチュンレディ・ダルキー 攻撃力0→2000
「なら、ワンダー・マジシャンの効果発動!こいつは相手ターンのメインフェイズにシンクロ召喚ができる!」
「何ですって!?」
「行くぞ!!」
トーマは思い切りアクセルを回しストライカーを加速させる。
その瞬間、トーマの周りに銀色の光が纏わり始める。
「レベル5のパワー・グラディエーターに、レベル5のワンダー・マジシャンをチューニング!
無限の力、今ここに解き放ち、次元の彼方へ突き進め!!
アクセルシンクロ!!来い!【TG ブレード・ガンナー】!!」
「はあぁぁぁぁっ!!」
TG ブレード・ガンナー
機械族 地属性 シンクロ レベル10 攻撃力3300 守備力2200
「く!なら、カードを1枚伏せ、ターン終了ですわ!そしてターン終了時、私の【フォーチュンレディ・ライティー】が戻ってきますわ!」
リオン
手札2
SPC2
ライフ3500
フィールド フォーチュンレディ・ダルキー レベル5 攻撃2000
フォーチュンレディ・ライティー レベル1 攻撃0→200
伏せカード2枚
「俺のターン!」
トーマ 手札1→2
SPC2→3
リオン SPC2→3
「(・・・もしこれ以上攻撃力を上げるつもりなら、最悪これで・・・!)カードを1枚伏せる!バトル!ブレイブで、【フォーチュンレディ・ライティー】を攻撃!シュート・ブレード!!」
「喰らえ!!」
ブレイブが銃剣を構え、ライティーに向かって銃弾を放つ。
「罠カード【くず鉄のかかし】!相手モンスター1体の攻撃を無効にし、再セットしますわ」
しかし、ボロボロのかかしが現れ、ライティーの代わりに銃弾を受け止め修復される為にカードの中に引っ込む。
「さらに罠発動!【亜空間物質転送装置】!これでライティーを再び除外!」
「またか!?」
「その通りですわ。ライティーの効果発動!デッキから【フォーチュンレディ・アーシー】を特殊召喚しますわ」
再び【フォーチュンレディ・ライティー】が次元の渦に吸い込まれるが、代わりにオレンジ色の衣装を纏った頭にコウモリの羽根の様な飾りを付け、右手に禍々しい雰囲気の杖を持った女性が現れる。
フォーチュンレディ・アーシー
魔法使い族 地属性 レベル6 攻撃力? 守備力?
このカードの攻撃力・守備力は、このカードのレベル×400ポイントになる。
また、自分のスタンバイフェイズ時、このカードのレベルを1つ上げる(最大12まで)。
このカードのレベルが上がった時、相手ライフに400ポイントのダメージを与える。
「アーシーの攻撃力はそのレベルの400倍!」
フォーチュンレディ・アーシー 攻撃力0→2400
「(くそ!これじゃ奴を有利にさせたもんじゃねぇか・・・!)なら、罠発動!【TGX3‐DX2】!墓地の【TG】モンスターを3体デッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローする!」
墓地から3枚のモンスターが排出され、トーマがそれをデッキに戻しオートシャッフルされ終わり、カードを2枚一気に引く。
墓地からデッキに戻ったモンスター
・TG ジェット・ファルコン
・TG カタパルト・ドラゴン
・TG ワーウルフ
トーマ 手札2→4
「このままターンエンド!」
「このエンドフェイズ、私の【フォーチュンレディ・ライティー】ご戻ってきますわ」
次元の渦から【フォーチュンレディ・ライティー】が姿を見せ、リオンの場に戻る。
トーマ
手札4
SPC3
ライフ4000
フィールド TG ブレード・ガンナー レベル10 攻撃3300
伏せカード2枚
リオン
手札2
SPC3
ライフ3500
フィールド フォーチュンレディ・アーシー レベル6 攻撃2400
フォーチュンレディ・ダルキー レベル5 攻撃2000
フォーチュンレディ・ライティー レベル1 攻撃200
伏せカード1枚(【くず鉄のかかし】)
・・・という訳で、今年初投稿です!
皆さん、今年もよろしくお願いします!
え~っと言う事で、第21話お楽しみいただけましたか?
実はこのデュエル、今章のラストデュエルです!!
攻撃をかわしつつ、着々とモンスターのレベルを上げる戦術を取る【フォーチュンレディ】を操るリオンにトーマは勝機を見いだせるのか!?
では次回をお楽しみに!!