遊戯王Force   作:天羽々矢

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今回はデュエルなしです。


第4話 白紙のカード 拒否する意思?

「やっぱりすごいよトーマ!」

 

「そう・・・でもないと思うけど・・・」

 

「そんなことないって!あそこから逆転したじゃん!」

 

デュエルを終えた後、リリィとアイシスはトーマのデュエルのプレイングを絶賛している最中だ。当の本人は困惑気味である。

 

「さて。じゃあ終わったことだし、帰るか」

 

トーマが置いてあるかばんを手に取った時、アイシスが何かひらめいたように提案する。

 

「そうだ!せっかくだから、新しくできたカードショップに行こうよ!」

 

「カードショップ?」

 

「そうだよ。いつも行ってる“カフェ・シュガル”の2階にカードショップができたんだって!」

 

「カフェ・シュガル?」

 

知らない店の名前が出てきたため、リリィが首をかしげる。

“カフェ・シュガル”とは、トーマとアイシスが学校帰りによく寄る喫茶店だ。

 

「あ、そっか。リリィは知らないよね。あそこのアップルパイ、すっごく美味しいんだ~!」

 

「ほんと!?」

 

「おい、話がずれてる」

 

すかさずトーマが2人の会話に突っ込む。本来はカードショップの話だったのだが、なぜかカフェのアップルパイの話になっていた。

 

「も~。少しくらいはこんな話してもいいでしょ?リリィだって甘いもの好きでしょ?」

 

「うん!」

 

「だからって・・・はあ・・・分かった、俺が悪うございました」

 

「うむ。分かればよろしい」

 

トーマはやっぱり女の子は分からないと思った。

 

「じゃあ、せめて少し待ってくれる?D・ホイール取ってくるから」

 

「いいよ。でもうらやましいな~。マイD・ホイール、しかも自分で作れるんだもん」

 

「そうなの!?すごいよトーマ!」

 

「フレームだけだけどな。中身は違う」

 

トーマは自分のD・ホイールを持っている。さらにそのフレームはトーマ自身の手作りだ。さすがに中身は作る事はできないが。

“D・ホイール”というのは、通常行うデュエルのスタイルとはまったく違うスタイルのデュエル“ライディング・デュエル”を行うのに必要なバイク型のデュエルマシンの事だ。

 

「でも作れるのには変わりないじゃん。ねえねえ、今度あたしのも作ってよ!」

 

「無理言うな。フレーム(あれ)だけでも9ヶ月かかったんだぞ。それに・・・」

 

「それに?」

 

「ライセンスはどうすんの?」

 

「あ・・・」

 

どうやらアイシスはD・ホイールに乗るためには、ライセンスが必要だという事を忘れていたらしい。

そう、本来D・ホイールに乗るには専用の免許“ライセンス”が必要なのだ。これを破ると無免許ということになり、治安維持組織、“セキュリティ”に逮捕されてしまうのだ。

トーマはすでにそれを取得しているため問題はないが、アイシスは大変という理由のために試験を避けていたのだ。

 

「そうだった・・・すっかり忘れてた・・・」

 

「ま、捕まりたいなら話は別だけど」

 

「ちょっ!トーマ!それでもあたしの友達!?」

 

「厄介事に首突っ込んでくるのは誰だよ?」

 

「う・・・否定できない・・・」

 

トーマはアイシスがいつも厄介事に首を突っ込んでくる事を知っているため、あまり協力的な態度はとりたくなかった。しかし、友人としての付き合いは13歳からという長い付き合いのため・・・

 

「ま、できる限りやってはみるけど・・・」

 

「ほんと!?」

 

「ただし、ちゃんと試験受けて免許取ってから。じゃないと完成してもやらないから」

 

「う・・・は~い・・・」

 

作ってくれるトーマの態度にアイシスは一瞬喜びかけたが、やはりそこは甘やかしすぎない程度に抑えた。

 

「それじゃ、だいぶずれちゃったけど、準備したら、カフェに行くか」

 

「おー!!」

 

「うん!!」

 

 

 

 

「こんちは~!」

 

「おっ邪魔しま~す!」

 

「よお、トーマ!アイシス!お、後ろの娘は新しい仲間か?」

 

トーマ達が店に入ると、黒いショートヘアで緑のバンダナを頭に巻き、異国風の服装にエプロンをつけた30代後半の男性が口調軽くトーマ達に声をかけた。

彼の名は“高木 祐二(たかぎ ゆうじ)”。このカフェのオーナーだ。

彼はデュエルが大好きなため、このカフェの2階をカードショップに改装した風変わりに男だ。

 

「はい!今日トーマ達の学校に転入しました、リリィ・シュテンベルグです!」

 

「おお、どうも。こりゃご丁寧に」

 

「それより高木さん!2階のカードショップに行ってもいい!?」

 

「おぉ!もちろん!むしろ入ってくれ!」

 

「じゃ、さっそく!」

 

トーマ達は躊躇なく2階のカードショップに入っていく。

 

 

「おお~!」

 

カードショップに入った瞬間、アイシスは目を輝かせた。

新品のショーケースに入れられたたくさんのカード。そして中央にデュエル台が4つ設置されている。

とても2階の設備とは思えなかった。

 

「じゃあ、さっそくカードを買お~っと!」

 

アイシスはさっそくカードパックを漁り始める。

 

「俺も何か買うかな・・・」

 

「だったら、わたしも何か買おうかな」

 

「じゃ、このパックを1つ買うか。すいません!これを・・・1つ」

 

「おう!ありがとよ!」

 

パックを1つ買い、さっそくパックを開ける。1枚目のカードは、アイシスが欲しがっている【BF(ブラックフェザー)‐アーマード・ウィング】だった。

 

BF(ブラックフェザー)‐アーマード・ウィング

 鳥獣族 闇属性 シンクロ レベル7 攻撃力2500 守備力1500

 「BF」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

(2):このカードがモンスターを攻撃したダメージステップ終了時に発動できる。そのモンスターに楔カウンターをを1つ置く(最大1つまで)。

(3):相手フィールドの楔カウンターを全て取り除いて発動できる。楔カウンターが置かれていた全てのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで0にする。

 

「(俺が持っててもしょうがないな。BF使ってないし・・・)アイシス、ちょっと」

 

「ん?何?」

 

「これ、欲しがってる奴だろ?やるよ」

 

「え!?いいの!?」

 

「俺のデッキにBFは入ってないし、使いたくても使えないよ。だったら使ってるアイシスならってな。こいつも使ってくれるほうが嬉しいんじゃないのかな」

 

「じゃ、使わせてもらうよ!これ欲しかったんだ~!!」

 

念願のカードをもらい、アイシスははしゃぐ。トーマはその光景を見た後、残りのカードを確認しようとするが・・・、

 

「・・・あれ?」

 

残り4枚のカードの内1枚【アーカナイト・マジシャン】を残し、3枚はカード名・イラスト・テキスト・能力値もない白縁のカードだった。

 

(なんだ・・・このカード・・・?)

 

「あれ?ちょっと高木さん!この3枚、なんも書いてないけど!?」

 

「あぁそれな。送ってきた会社にも聞いたんだけどな、何度カード名とかをつけようとしても痕すらつかなかったらしいんだ」

 

「何それ?機械の故障じゃないの?」

 

「分かんねえけど、持っててもしょうがねえと思うぜ?」

 

「トーマ。これ、捨てたら?」

 

「・・・」

 

トーマはそのカード3枚に何かを感じていた。確証は無いが、イラスト等が写らないのは機械の故障ではないと。

 

「いや、このまま持ってるよ」

 

「本気!?そんな気味悪いカード!!」

 

「気味悪いかどうかは俺が決める」

 

デッキケースに3枚のカードを入れ、リリィが買い物を終えると、全員そこで解散となり、トーマは自分のD・ホイール“ストライカー”に乗って帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「白紙のカード・・・か」

 

帰宅後、学校の課題を終えたトーマは自室のベッドに横たわっていた。先ほどからカードの事が頭から離れず、謎は深まるばかりだった。

 

「トーマ~。お母さんこれからお友達と一緒に飲み会があるの!晩御飯は作ってあるから温めて食べてちょうだい!」

 

「は~い!(また飲み会かよ・・・)」

 

内心呆れながらも返事をする。トーマの母親はカードデザイナーを務めている。そのため彼女は顔が広いのだ。知り合いには、セキュリティの職員もいるくらいだ。

しかし、それもそっちのけでカードの事で頭がいっぱいだった。

 

「・・・ダメだ。全っ然分からねえ」

 

とうとう考えるのを止め、1階のリビングに向かう。用意されていた夕食を適当に温めた後テレビのバラエティ番組をつけ、夕食を取った後、風呂に入りそのまま眠りについた。




白紙のカードが登場!
これで物語のキ―カードは全てそろった(遊星風に言ってみた)・・・なんかゴメンナサイ(汗)。
近いうちにキャラ説とかも入れなくては、あとイメージ主題歌とかイメージ挿入曲とかも考えるかな・・・。もしいい曲を知っていたらぜひ教えてください!
そろそろ・・・5D'sのキャラ達が出てきてもいい頃かな。
では次回をお楽しみに!
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