……あっ、起きたんですね。
おはようございます。
そんなに怯えなくても大丈夫ですよ?
ここにいれば誰もあなたに危害を加える人なんて来ませんから……
もういませんけど。
逃げようとしてもダメですよ。
ちゃんと鎖で繋いでるんですから。
えへへ……これでやっと一緒ですね。
ずっとこの時を待っていたんですよ?
あなたを好きになった日からずーっと。
えっ?
『どうしてこんなことをするのか』って?
そ、そんなの決まってるじゃないですか。
これからずっと、ずーっと一緒に居るためですよ。
そ、そんなに驚いた顔をしなくても良いじゃないですか。
あなたを好きになったのは単純な理由です。
『私を見つけてくれたから』。
どうして魔法少女でもないあなたが私を見つけてくれたのか最初は分かりませんでした。
でも、後になってようやく分かったんです。
あなたが私の居場所になってくれる唯一の人だったんです。
う、運命っていうかなんというか……
えへへ、面と向かって言うのは恥ずかしいですね。
初めは緊張しました……
人と話すのなんていつぶりなのか分からなかったから。
でも、次第に私はあなたに惹かれていった。
私の境遇を理解してくれる人だったから。
でも、ある日偶然見てしまったんです。
あなたが柄の悪い人たちにお金を要求されていたのを。
あなたは優しい人だから……
きっと周りの人に矛先が向かないようにするために、お金を差し出した。
その時、私は言い表せないような気持ちに襲われました。
心が焼けるような苦しさに。
それはあなたが好きだったから。
好きな人が悪い人に襲われてるのを見たら、普通は嫌な気持ちになりますよね?
あっ、安心してください。
ちゃんと悪い人は『お話』しておきました。
自分でも驚きました。
あんなに弱かった私がここまで行動できるようになったのかって。
それに、あなたは私が好きなこねこのゴロゴロを少しでも見て私と話を合わせようとしてくれました。
あなたは私を見つけてくれた日からずっと……
私から目を離さないでくれた。
あなたに見られるととても嬉しかったんです。
あなたの温かい目に。
ここには誰も来ません。
私とあなただけのお家です。
もうあなたを傷つかせないためなんですよ。
私の盾はあなたを守るためだけにあったんです。
……どうしてそんな顔をするんですか?
もしかして、嫌なんですか?
違うって言ってください。
でないと私、おかしくなりそうです。
……そうですよね。
だってここは安心できる居場所だから。
私にとっての居場所でもありますけど。
もう大丈夫です。
あなたには私が居て、私にはあなたが居る。
それだけで十分だと思いますよね?
これからはずーっと一緒ですよ?