同じ目線で話してくれる人がそばにいてくれたら、フォークロア勢はこうなるかもしれない・・かも?
・・・なぜここから逃げようとしたの?散々逃げないでとは言った筈。
・・・あなたがまだ何も諦めていないのは分かってる。でもあなたを外に出せばきっと魔法少女達の戦いに介入しようとする。でも、そんなことを私達が許す訳がないのは分かってる筈。なのにどうして・・・?
あなたは白金達と協力して擁護派の最前線に立って撲滅派と関わっていった。土下座までして、どんなに泥に塗れるような行為でも、あなたは率先して行なった。
あなたは言ってくれた。『氷室さん達を救うためならプライドなんて捨ててやる』って。その時だった。私が初めてあなたを好きになったのは。
だから、好きな人だからこそ、ここから逃す訳にはいかない。
私達が仮説を検証している間だけでいい。だからお願い・・・もうあなたが傷つくのを見たくはない。
あのバスの転落事故の時・・・あなたが焼けているのを見た時の気持ちを、もう二度と味わいたくなんてない。子どもみたいと思う?でもそれ程私達はあなたに絆されてしまった。
そうでありますよ。そなたはあの出来事の時だって決して諦めようとせず、我らを助けたいという一心で懸命に多方向へ働きかけてくれた。
でも、その真っ直ぐな心があったからこそ、そなたは傷ついてしまった。何度も、何度も。
教授を庇って銃に撃たれ・・・撲滅派との喧嘩に巻き込まれて集団で襲われたり・・・
あの時の我らの気持ちは、きっと今にも膝から崩れ落ちるような、何かを諦めるようなものに違いないであります。
でも、そなたの心構えがあったからこそ、他の魔法少女や擁護派も折れずに立ち上がったであります。
しかし・・・ラビの言う通り、あの転落事故こそが我らが諦念というものに至った理由。教授の仮説を検証しようとなったきっかけでもありますな・・・教授もそなたの蘇生を必死に行なっていた。あんな教授の顔は見たことはなかったでありますな。
そなたをここで見ておかないと、我らは崩れてしまうであります。そなたも、それは望んではない筈。
何がなんでもここからは逃さないでありますよ。
ええ・・・あなたは学校が違えども、学校に居ずらい私達を心配してくれたのか、何度も迎えに来てくれたことがありましたね。一緒にひっそりと帰った時のあなたの真っ直ぐな目を、私は忘れません。
私は一度、恋を諦めた・・・でも、あなたに惹かれてしまった。単純だと思いますか?
ラビちゃんや旭ちゃんやうららちゃんと同じ理由ですよ。あの時の私達の拠り所となってくれて、同じ学生だからこそ、色々な相談に乗ってくれたからですよ。
覚えてますか?あなたが私の歌を好きだと言ったことを。歌なんて歌っていいような状況じゃなかった筈なのに、あなたは聴きたいと言ってくれて、聴いた後にそう言ってくれた。私の歌が支えになるって。
三人の魔法少女が犠牲になった時に、あなたは大きな声で絶望した。その時に、魔法少女である私達があなたを守っていかなければならないと思いました。
ここはあなたをずっと守る為に必要な場所なんですよ。湯国だと、撲滅派にあなたは目をつけられてしまうから。神浜だって、まだ戦いが佳境にあるんです。出す訳にはいきません。
そうなんよ・・・好きなものだって用意してるのん。何が不満なんよ・・・?
ーーさんはあのバスの事故の時、くららを助けようとしたのをくららから聞いたんよ・・くららとはあんな感じになっちゃったけど・・・
多分、夜遊びホームルームの時、ーーさんが頭を下げてまで出演させて欲しいって頼んだ繋がりからそうしたんだと思うんよ。
くららと離れちゃった時に、ーーさんはウチの頭を撫でて優しく慰めてくれたんよ・・事件から少し経った時だったんよ。
夜遊びホームルームの放送の時から、ーーさんのことは気になってたんよ。凄い行動力のある人だなって。
それで、ラビさん達を救おうとした優しさ、ウチを慰めてくれた優しさにウチは惹かれたんよ。
皆んな、ーーさんがあの火傷まみれになった時のことが忘れられないんよ。皆んなーーさんが好きだから。
だからここから出ようとしないで欲しいんよ・・・ウチだって、ーーさんが好きなものとか買ってくるから・・お願いなんよ・・・
・・・分かる?これが私達の気持ち。あなたが私達を守ってくれたから、私達もこうしてあなたを守る。
そなたは我らの支柱・・・なければすぐに瓦解してしまうであります。もう、あのような出来事を起こしたくないのでありますよ。
ラビちゃんの言う通りですよ。心配しなくても大丈夫ですよ・・私達が仮説を検証しますから。彼女達が可能性を示してくれたら、あなたもすぐに解放します。
だからそれまではせめて・・ウチらの言うこと、聞いて欲しいんよ。
あなたが居なくなったその瞬間に、私達は堕ちてしまう・・・あなたにそんな罪悪感を背負わせたくはない。分かって・・・もう少しの間だけだから。