SCP-001-KV   作:SCP-001-KV

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7話 表から出たら、この███は裏に出る(前編)

 その世界は、小さな願いで道を誤り崩壊した。

 


 

 ──子どものちょっとした嫉妬心。

 

 時に、それがとんだ大事件を引き起こしてしまうこともあるのです。

 

「……自信が、なかったの」

 

「そのことが、苦しかった」

 

そう、まさに今回の事件のように。

 

 

 

 

 

 ミレニアム小学校。

 その二年四組には飛び抜けて優秀な生徒が三人います。

 

 一人は白髪で車椅子に乗った、明星ヒマリちゃん。

 

 天才を自称するだけあってその頭脳は折り紙付きで、特にハッキングなど電子系統で彼女に敵う者はいません。

 現在は報告書の管理などを行ってくれている、とても心強いセキュリティ担当です。

 

 ただ、とあるT.Rちゃんによると。

 

「あれはただのナルシストよ。

 その上、性格が終わっていて、大人ぶってるだけのガキ」

 

らしいです。

 

 もう一人は黒髪で鋭い赤い瞳を持つ、調月リオちゃん。

 

 感情より理性を優先できる合理性も魅力ですが、それを可能とする知略や判断能力こそ彼女の誇るべき才能でしょう。

 現在はSCiP(スキップ)(異常存在)の情報収集などを行ってくれている、とても頼れる戦術対策担当です。

 

 ただ、とあるA.Hちゃんによると。

 

「いつも自意識過剰だよね。

 それに自己中心的で、まさに体も心も幼稚なお子さまっていうところかな」

 

らしいです。

 

 最後の一人は……自分で言うのもあれですが、私こと日輪ムガミです。

 

 大人の知識と経験を持っているので当然と言えば当然ですが、学業や生活態度は優秀、人間関係も良好と悪くない感じです。

 業務内容はSCiP(スキップ)(異常存在)の捕獲や管理です。といっても、あれから新しいSCiP(スキップ)(異常存在)は見つけられていないのですが。

 

 ちなみに、A.Hちゃんからは『潤滑油』、T.Rちゃんからは『緩衝材』という評価を頂いております。

 まぁ……天才二人に対して凡人の私ですから、推して然るべき評価ですね。

 

 二人の天才に囲まれた私ですが、人生が三周目というのもあって今日まで何事もなく平穏無事に過ごせています。

 

「ヒマリちゃん、体調不良で今日は午後から登校するみたいですね……。

 すこし心配です」

 

「えっと……“ひまり”?

 ──そんな子、この学校にいたかしら」

 

と、そんな平穏は呆気なく崩れ去りました。

 

 一瞬、何を言っているのかわからなくて私の思考は停止しました。

 

 しかし、すぐ冷静になって、おそらくSCiP(スキップ)(異常存在)が原因だろうと思いました。

 確率としては、九割九分九厘です。

 

「リオちゃん、昨日の放課後は誰と帰りました?」

 

「えっ?

 ……いつも、あなたと二人きりでしょ」

 

どうやら、記憶からもヒマリちゃんのことは消えているようです。

 

 これは……早めに対処した方がいいかもしれませんね。

 SCiP(スキップ)(異常存在)の正体はわかっていませんが、もしかしたら……このまま、なんて事態になるかもしれません。

 

 

 

 

 

 午後、ヒマリちゃんが学校に来ました。

 それに対して、周囲の反応におかしなものはありません。 

 唯一、リオちゃんだけがヒマリちゃんを警戒したように見ています。

 

「おはよう、ムガミちゃん……と、リオ。

 いつにも増して辛気臭い顔をして、どうしたの?」

 

「いつにもって……私とあなたは初対面じゃない」

 

ヒマリちゃんは驚いたような困惑したような顔でリオちゃんを見て、すぐ私の方へ振り返りました。

 そりゃあ、昨日も一緒に帰った友達が次の日になったら自分のことを忘れている。そんな状況になったら、そういう反応にもなりますよね。

 

「おそらく、SCiP(スキップ)(異常存在)によるものでしょう」

 

「そう……なんだ。

 リオ、その……私のこと……っ!

 ……ううん、何でもない」

 

「……その口ぶりと態度からして。

 もしかして、私とあなたは初対面ではないの……?」

 

ヒマリちゃんは少しだけ悲しそうに、出会った時の話や一緒にたまの事件を解決しに行った時の話をし始めました。

 リオちゃんは自分の記憶と齟齬が大きいためか、険しい顔をしながら聞いていました。

 

 

 

 

 

 帰宅した後、私は部屋でSCiP(スキップ)(異常存在)の正体について考えていました。

 

「記憶に作用するSCiP(スキップ)(異常存在)ですか……」

 

真っ先に思い浮かんだのは、【SCP-3000(アナンタシェーシャ)】でした。

 これは記憶を消せる便利な薬(記憶処理剤)の原料を排泄する巨大な深海魚で、Thaumiel(タウミエル)(財団の切り札)に分類されています。

 

 Thaumiel(タウミエル)(財団の切り札)というのは、財団の最終兵器や財団にとって有益なものに対して与えられるオブジェクトクラスです。

 今回は後者ですね。

 

 ちなみに、まかり間違って【SCP-3000(アナンタシェーシャ)】本体に近寄った場合は、記憶を失くし人格も破綻して死ぬことになるので注意しましょう。

 Thaumiel(タウミエル)(財団の切り札)はSCP財団に利益をもたらすというだけで、決して味方ではないのです。

 

「……記憶喪失ではなく、他人から自分の記憶を消すというものなら【SCP-544-JP(孤独な放送室)】がありますね」

 

SCP-544-JP(孤独な放送室)*1は私が好きなSCPランキングでトップ10に入るものです。

 ちなみに、一位は【SCP-8900-EX(青い、青い空)*2です。

 

 他にも、【SCP-213-JP(監獄行きのクライスラー)*3や、【SCP-280-JP(縮小する時空間異常)*4

 

 それに【SCP-1363-JP(私たちは何をした?)*5

 

 【SCP-1983(先のない扉)*6とか、【SCP-2040-JP(ようこそ未来へ)*7

 

 あとは【SCP-3936(職務に忠実であれ)*8

 

 【SCP-5000(どうして?)*9なんかも好きです!!!!

 

 ……ごほんっ。失礼しました。

 ちょっと興奮してしまいました。

 

 ですが、これらのSCiP(スキップ)(異常存在)は是非、全人類に知っていただきたいです。*10

 

「……いまはまだ、情報が足りませんね」

 

とにかく、明日も情報収集をしましょう。

 

 

 

 

 

 そして、翌日。

 

「──“りお”?

 そんな人、この学校にいたっけ」

 

デジャブです。

 いや、デジャブというか、昨日も似た光景を見ました。

 

 私はリオちゃんを見ました。

 

「ちょっと、ヒマリ……冗談はやめてよ……っ。

 私のこと、忘れちゃったの……!?」

 

そして、半泣きのリオちゃん。

 何だか最近、半泣きのリオちゃんが癖になってきたんですよね。普段ツンケンしているから、泣き顔がかわいいです。

 

 ……っと、変な性癖を目覚めさせてしまう前に、目の前の問題を解決しなければ。

 

「お二人共、昨日の出来事は覚えていますか?」

 

「「昨日?」」

 

「なるほど、了解しました……」

 

どうやら、どちらも昨日の記憶を忘れてしまっているみたいです。

 

 ……なんだか、嫌な予感がします。

 もしかして、これ……一日ごとに交互で記憶を忘れて、当人たちは前日に自分が記憶を忘れていたことも忘れる……。

 

 ……なんてことは、ありませんよね……?

 

 

 

 

 

 嫌な予感は的中しました。

 

「“ひまり”?

 そんな人──」

 

「──こちらにいるのがヒマリちゃんです。

 ヒマリちゃんとリオちゃんはいま、SCiP(スキップ)(異常存在)の被害に遭っているのですぐ解決しましょう」

 

「えっ、私も……!?

 ……もしかして、ループして……」

 

「……そういうことね。

 わかったわ」

 

えっ、なんでわかるんですか??

 この天才たち、もしかして天才???

 

 天才は凡人とは違う世界が見えていると言いますが、ここまで話が早いと楽ですね。

 私もSCP財団の研究者に選ばれる程度には学があるつもりですけど、それでも二人には敵いそうにありません。

 

「というわけで、二人は心当たりを列挙してください」

 

「「“願いを聞いてくれる館”……あっ、先にどうぞ……」」

 

……記憶がなくても仲良しですね。

 

 しかし、“願いを聞いてくれる館”ですか。

 なんというか……いかにもって感じですね。

 

「……もしや、お二人はそこに行ったんですか?」

 

「いや、気になっていただけでまだ行ってないよ」

 

「私も、行った()()()()()わ」

 

記憶、と言われたらあまり信用ができませんね。

 

 二人共、なぜか記憶を失くしています。

 もしかしたら、館に行ったという記憶も忘れてしまっているのかもしれません。

 

「「ただ、今日行こうかなって……えっ、あなたも?」」

 

確定ですね。この館が関係しています。

 しかし……館のSCPというのは、あまり思い当たるものがありませんね。

 

 ですが、【SCP-004-KV(謝れない病)】が青い薔薇だったり、【SCP-005-KV(たまですよろしくおねがいします)】が銃弾だったり……。

 あまり、物は参考にならないのかもしれません。

 

 

 

 

 

 早速、私たちは“願いを聞いてくれる館”に行きました。

 どうやら、ここはネットの一部界隈で有名になっているらしいです。

 

「二人は、ここに来て何を叶えたかったんですか?」

 

「「……」」

 

「言いたくないなら無理に聞きませんよ。

 でも……仲間なら、一緒に立ち向かうものでしょう?」

 

それを聞いて、二人はハッとした顔になります。

 この言葉は以前、ヒマリちゃんが言っていた言葉です。その時、私は二人に『巻き込まれる覚悟はあるのか』と問いました。

 

「──私を巻き込んでください」

 

だから、私はそう言いました。

 

「あなたたちの問題も、このSCiP(スキップ)(異常存在)の問題も丸っとすべて解決してみせますから」

 

大人の余裕を見せつけます。

 といっても、虚勢に過ぎませんが。

 

 ですが、そう自信満々に振る舞っていた方が二人も安心できるでしょうから。

 

「……自信が、なかったの」

 

先にぽつりと呟いたのはヒマリちゃんでした。

 

 私は無言で続きを促します。

 決して、すぐに言葉を紡ぐように催促はしません。

 

 すると、ヒマリちゃんはリオちゃんを正面から見ました。

 

「リオは……何でもできる。

 できないことなんてないみたいに。

 だから、いつかリオが、私を置いて先に行ってしまうんじゃないか、って……」

 

ヒマリちゃんの目には……嫉妬心がありました。

 

 すこし驚くと同時に、納得しました。

 ヒマリちゃんはリオちゃんは天才だから、てっきり嫉妬することはないのだと思っていました。

 

 しかし、そんなことはないのです。

 二人も普通の人間で……嫉妬したり、悩んだり、そういう当たり前の感情を当たり前に持つ少女だったのです。

 

「私とは違って、あなたには歩くための足があるから。

 あなたは人付き合いが苦手だけど、人と関われないわけじゃない。

 友達だって……きっと、いずれたくさんできる。

 その時……私は……っ」

 

「そんなこと──」

 

「──そうね、私には足があるわ」

 

私がヒマリちゃんを駆け寄りたい衝動のまま口を開いたら、その前にリオちゃんが口を挟みました。

 しかも、その言葉は……まさかの、ヒマリちゃんの言葉に対する肯定でした。

 

 しかも、まるで嫌味のようにヒマリちゃんが使えない足を例に挙げて。

 一瞬怒りが思考を支配しようとしたのを、理性(大人の私)が止めます。

 

 今まで、私は何を見て来たんですか。

 リオちゃんが、意味もなく人を傷つけるような、そんな暴言を吐く人でしたか?

 

 信じることもできず、何が仲間(友達)ですか。

 

「だから、きっと……覚えていないけれど、私も怖かったのだと思うわ。

 すこしの会話で、あなたが賢いことはわかった。

 そんなあなたなら……いずれ、自分の義足を開発することも容易いだろうから」

 

それは。

 つまり、二人は……同じ悩みを、持っていたのですか。

 

 お互い、自分から離れて、どこかへ歩いていってしまうことが怖くて……。

 

「私もあなたも、悩んだのね。

 そのことが、苦しかった」

 

「そうだよ。

 大っ嫌いな、あなたの顔を何度も思い出して……夜、独りになると怖くなって」

 

それほど悩んでいたとは、知りませんでした。

 

 二人とって、それだけ身近にいる天才(自分を越える者)の存在は怖かったのかもしれません。

 いえ……正確には、そんな相手に置いて行かれて、離れ離れになってしまうことが。

 

 やっぱり、二人は好き同士ですね。

 きっと、本人たちに言ったら否定されるんでしょうが。

 

「「──だから、願った。

  “一日だけ、あなたのことを忘れたい”……と」」

 

身を焦がす悩みから一時だけ解放されたい、と。

 

 何とも、子どもらしくてかわいい悩みではありませんか。

 その解決のために、独りで眉唾な館へ向かったのは説教したいですが……。

 

 しかし、二人はSCiP(スキップ)(異常存在)、つまり世の理に反する異常存在がこの世に存在することを知ってしまいました。

 私がいくら危険だと言っても、子どもの彼女たちに自分の思考を完全に律することなど不可能でしょう。

 

 それは、大人として私がしっかり見ておくべきことでもありました。反省です。

 二人がこんなことになっている原因は私にもあります。

 

「でも……リオが許してくれるなら」

 

「ヒマリがいいなら……」

 

やっぱり二人は、相思相愛です。

 

「「──仲直り、しよう」」

 

ぶつかり合い、反発し合っていた彼女たちの仲が……。

 

 その時、更に深くなったような気がしました。

*1
「よう、お嬢ちゃん」

*2
『諸君、我々は失敗した』

*3
「彼は『出るつもりはないし、外にいて()()()()()()()……。そして、この箱を()()()()()()()がまだ必要なんだ』と言った」

*4
縮小用廃棄物投入プロトコルを実施する場合、次のボタンを押してください。

『プロトコル開始』

*5
〖我々は、ただ敗北したのだ。

 我らのように()()()()にではなく。

 貴様らの信じる()()()()とやらにでもなく。

 臆病で、矮小で、脆弱極まる。

 ──我らがそう認識し、蔑んでいたはずの人類に〗

*6
Good luck(グッドラック). Morituri te salutant(モルトゥーリ テ サリュタント).”

(『幸運を。死にゆく者より敬礼を』)

*7
「ただ、まずはこれだけ言わせてほしい。

 ようこそ未来へ」

*8
『我々は我々自身の封じ込めを行います。

 ありがとう。

 あなたたちがこれを知る必要はないでしょう』

*9
『私たちはSCP財団という組織を代表しています。

 私たちのかつての使命は、異常な事物、実体、その他様々な現象の()()()()を中心に展開されていました。この使命は過去100年以上にわたって私たちの組織の焦点でした。

 やむを得ない事情により、この方針は()()されました。

 ──私たちの新たな使命は人類の根絶です。

 今後の意思疎通は行われません』

*10
ページの最下部に、これらの簡単な解説を載せているゾ。

是非、全人類は見るんだゾ。




登場したSCiP(スキップ)(異常存在)と簡単な解説

SCP-3000(アナンタシェーシャ)(訳者: YS_GPCR)

SCP-544-JP(孤独な放送室)(作者: DocRone)
読解難易度:★★☆☆☆(一部困難)
説明:廃業した百貨店に入ると、『Aさん(入場者)、Bさん(入場者の知人)がお待ち()()()』と少女の声で迷子のアナウンスがされるゾ。その瞬間、BさんはAさんの存在や記憶を全て忘れるゾ。
結末:実験により全人類から忘れ去られたDクラス職員は、()()()()()()()ゾ。そして、アナウンス役を交代して、無事に少女は解放されたゾ。

SCP-8900-EX(青い、青い空)(訳者: Porsche466)
読解難易度:★☆☆☆☆(容易)
説明:人や物の()()へ異常をきたすゾ。人の色覚を正常に戻そうという試みは、被験者の自我崩壊を招いたために()()されたゾ。本作でも、主人公がこれの影響下にない透き通った世界を見て自我崩壊しかけたゾ。
結末:封じ込めは失敗したゾ。財団は世界中に記憶処理剤を散布して、Explained(エクスプレインド)(正常なもの)に分類させたゾ。

SCP-213-JP(監獄行きのクライスラー)(作者: grejum)
読解難易度:★★★☆☆(中級者向け)
説明:車のトランクから繋がる異世界だゾ。異世界では怪物によって()()が作られ、人間は虐げられているゾ。
結末:Dクラス職員が異世界側から()()()()()ことで、これ以上の被害者が生まれないようにしたゾ。Dクラス職員は自分を犠牲にしてでも、最後まで()()()()()ことを選んだゾ。

SCP-280-JP(縮小する時空間異常)(作者: dr_toraya)
読解難易度:★★☆☆☆(一部困難)
説明:直径70㎝の黒い球体で、接触したあらゆるものを()()させるゾ。消失させたものの質量分だけ、黒い球体は縮小していくゾ。
結末:縮小したと思われた球体は()()膨張していたゾ。報告書では、ものを消失させた分だけ発見時の質量が増大し、()()()には全てを無にしたゾ。

SCP-1363-JP(私たちは何をした?)(作者: Qoochie)
読解難易度:★★★☆☆(中級者向け)
説明:大規模な収容違反が起きたゾ。しかし、()()()()()()()全てが再収容されたゾ。なぜか、財団職員は誰一人として当時のことを覚えていないゾ。
結末:当時、収容室から脱走(収容違反)したクソトカゲ(とあるSCiP)に話を聞けば「()()に負けた」と返ってきたゾ。博士は『この言葉が真実であるならば……()()()()()()()()()』と書き残したゾ。

SCP-1983(先のない扉)(訳者: Porsche466)
読解難易度:★★★★☆(理解力が必要)
説明:アメリカにある、入ったら出られない廃屋だゾ。その中は、物理攻撃の効かない()()()が徘徊している地獄だゾ。
結末:化け物には『()()()()()()()()()()』のみが効くゾ。前回突入した機動部隊員が後続に祈りを込め、Dクラス職員は()()()()となり、Neutralized(ニュートラライズド)(無力化済み)にしたゾ。

SCP-2040-JP(ようこそ未来へ)(作者: mojamoja)
読解難易度:★★★☆☆(中級者向け)
説明:時間が非常に遅延した中学校だゾ。()()()()()()()しか変化せず、中にいる数十名の教師や生徒は異変に気付いていないゾ。しかも、境界のなかへの接触は()()()だゾ。
結末:一人の()()()が校門に向かって走り、それに驚いた猫が境界に()()したことで遅延が()()されたゾ。その女生徒が走ったのは、当時の一般人の協力者(Eクラス職員)()()()()()()()『ラブレター』を見つけたからだゾ。

SCP-3936(職務に忠実であれ)(訳者: (user deleted))
読解難易度:★★★★☆(理解力が必要)
説明:現実改変を無効化できる施設(サイト)だったが、突如としてなかにいた全ての人間が消え去ったゾ。代わりに、およそ星型の全身構造(四つは体肢で、一つは体を制御する機関)を持つ()()()()()()()がたくさん発見されたゾ。
結末:死んでいたのは人間だゾ。()()()()によって、『外の世界では、人間ではない何か人間(普通)になっている』ゾ。そのため、職員たちは人間(異常)である自分を消す(封じ込める)ことを選んだゾ。

SCP-5000(どうして?)(訳者: C-Dives)
読解難易度:★★★★★★(読解不可能)
説明:パワードスーツに内蔵された()()だゾ。そこには、財団が使命を『人類根絶』に改め、凶悪なSCiP(スキップ)(異常存在)を次々に解放していく()()が記録されていたゾ。
結末:人間性SCiP(スキップ)(異常存在)説』を解説するゾ。人間の()()()()()()は全てSCiP(スキップ)(異常存在)によって起こされたもので、財団は人類根絶によってそれの()()()()を選んだゾ。しかし、パワードスーツの着用者が無自覚に()()されるまま行動した結果、なんやかんやSCiP(スキップ)(異常存在)が()()して財団は()()してしまったゾ。

……この話は本編執筆に四時間、後書き執筆に九時間かかったゾ。二度とやらないゾ。
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