インフィニット・ストラトス 花の道を進みし白い騎士   作:夢の翼

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タイトル通り前編後編で分けます!出すの早いと思いますが、すみません。

では、どうぞ!


L.S.-08 真・天下御免 前編

あれから数日が経ち一夏は自分がアルバイトをしていた『@クルーズ』へ足を動かしていた。何時もの白を統一した私服を着て何処となく心配そうな表情をして。

 

(あれから連絡の一つもないようだけど…アサギさんやみんなは大丈夫かな…)

 

亡国機業のスコール達の事や新たなベルトとロックシード、そして何者かによる支援。それだけでも頭が中がパンパンな一夏は愚痴の一つも零さず迷惑を掛けてしまった『@クルーズ』のみんなの事だけを考えていた。そして『@クルーズ』の前につくとそこには綺麗に修復された『@クルーズ』の姿があった。一夏は迷わず店の中に入る。

 

「こんにちは……」

 

「お!不思議ちゃん!!」

 

店の中で箒をもって何時ものメイド服を着たアサギが立っていた。一夏の姿を見たアサギは掃除を途中で止め一夏の前に駆け寄る。

 

「もう大丈夫なの?」

 

「はい、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。連絡の一つもしないで」

 

「いい~よいい~よ!そんなのは~」

 

「……他のみなさんは」

 

「大丈夫、みんな元気だよ。あの時、不思議ちゃんが助けてくれたおかげでね」

 

「そうですか……よかった」

 

それを聞いて安心した一夏の表情が心配そうな表情から笑顔へ変わり、それを見たアサギは一夏の頭を撫でる。

 

「もうすぐしたら、皆来ると思うよ。今日は休んでたぶんたくさん客を取りなさい!いいわね!」

 

「ふふっ……はい」

 

「さっ!とっとと着替えてきなさい!さぁ~盛り上がっていくぞ~!!!」

 

何時もの高いテンションのアサギを見ながら一夏は苦笑、そのまま更衣室へと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、IS学園のと校舎にある会議室に多くの教員が集まっていた。そこには千冬の姿もある。明かりは消えている代わりに空間ディスプレイが映し出されておりそこには鎧武・白夜叉とロード・ゼロ、インベスの戦っている映像が映し出されていた。

 

「今日、皆さんにお集まり頂いたのは他でもありません。現在この街に出現している怪物、並びに『白い騎士』と新たに確認されたこの『白い鎧武者』についてです」

 

一人の女性教員が空間ディスプレイの前に立って説明を始める。椅子に座って腕を組んでいる千冬は静かにその女性教員の話を聞いていた。

 

「IS委員会と政府からの要請で『白い騎士』と『白い鎧武者』の排除、可能であれば捕獲しろとの命令を受けました」

 

「捕獲してどうしろというのです?」

 

「彼らの正体と怪物の真相……もしくは彼らの持つ力を手に入れようと考えているのでしょう」

 

「……IS以上の力なんて許せないわ」

 

「私たちの神聖なISを越える力……この世界には必要ないっ!」

 

千冬やその隣でオドオドとしている一年一組の山田真耶、その他のエドワース・フランシィ、榊原 菜月以外の教員達全員は女尊男卑の影響を大きく受けている。所に男を見下し下等な生き物とまで思い込んでおり、自分たちの思考を自身の生徒達にまで持たせようとしている。無論、その影響で出来た女性権利団体という団体に所属している。

 

「お、織斑先生……」

 

「黙って受け流していろ真耶」

 

「そうですよ、山田先生」

 

「彼氏欲しい……」

 

他の二人は真耶にそう真面目に話している中エドワース・フランシィだけ全く関係ないことを考えながら手に持った端末で出会い系サイトを見ていた。

 

「で、でもいいのでしょうか?『白い騎士』や『白い鎧武者』は市民を守っていると聞きましたが?」

 

「それは私も知っている、だが得体もしれない異形の姿をそれも明確な意思がある怪物をはいそうですかと言って、見過ごすほど人間は馬鹿じゃないことぐらいお前にもわかるだろう?」

 

「でも、排除だなんて……」

 

「実際、ISでは白い騎士』と『白い鎧武者』には勝てないだろう。超能力の様な力を使う『白い騎士』や武器を使って一瞬で怪物どもを倒す『白い鎧武者』相手に兵器であるISが勝てると思うか?」

 

「いえ…」

 

「織斑先生はこの作戦は反対なのですか?」

 

「まぁな、下手にISを壊されても困るしな。全く理事長が不在なのがいたい」

 

榊原 菜月の返事に頭を抱えながら答える千冬。するとそんな会話を見ていた女性教員が千冬達の方へ顔を向けた。

 

「織斑先生、何かご不満でも?」

 

「いや、別に。ただ怪物を倒せない我々がどうやって『白い騎士』と『白い鎧武者』を捕まえるのか、気になっただけだ」

 

正直、千冬も女尊男卑となったこの世界を嫌っていた。無論そんな世界にしたのは自分とISの生みの親である篠ノ乃束だという事を。そしてそのせいで千冬はたった一人の大切な家族を失った悲しみや苦しみを忘れるはずがない。千冬は睨めつける形でその女性教員を見上げる。

 

「あの怪物すら倒せないというのにどうやって捕まえろというのだ?それ程自身があるのか?」

 

「勿論です。ISにかなう存在などこの世界には存在しませんから。無論、あなたも参加しますよね?”ブリュンヒルデ”」

 

「ほぅ……」

 

ブリュンヒルデ、北欧神話に出てくるワルキューレの名前。だが千冬にとっては邪魔で最も嫌いな名前だった。千冬は無意識に殺気を会議室全体に広げる。

 

「っ!?」

 

「私の前でその名前を言うとは、あなたは随分と私のことを嘗めているようだな」

 

「っ…ですが事実です」

 

「・・・・・・」

 

千冬は立ち上がるとそのまま会議室のドアノブに触れ開けるとそのまま出ていった。千冬の後を追うように真耶と菜月、そして千冬の殺気に動じることなく端末を見ていたエドワースも会議室から出ていった。真耶は千冬の後ろを駆け足で追いかける。

 

「織斑先生!」

 

だがそんな真耶の肩を掴み止める菜月。

 

「榊原先生!」

 

「……そっとしてあげましょ。織斑先生にとって”ブリュンヒルデ”って名前は弟さんを死に追いやった『呪い』なんだから」

 

「っ……」

 

千冬はそのまま廊下の先へ歩いていく。真耶達は薄らと浮かべている千冬の背中を見つめるだけしか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 




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