インフィニット・ストラトス 花の道を進みし白い騎士 作:夢の翼
「・・・・・」
『・・・・・・・』
簪の前に突如として現れた白い騎士を連想させる様な姿をしたインベス。ロード・ゼロは下級インベスの振り上げた腕を掴んだ状態で右手に白く輝く剣『ションエミュ』を出現させた
『ふんっ!』
「シャアアアアアア!!!」
ロード・ゼロは下級インベスの腕を払うとションエミュを右へ払い下級インベスを斬りつけた。切り裂かれた所から白い光が発生すると下級インベスは爆発した。下級インベスを一体を倒したロード・ゼロを見て周りの人々は驚きの顔を浮かばせる
「な。あ、あの白いの・・・・」
「ば、化け物を倒したぞ・・・」
すると仲間がやられたのを見たのか他の下級インベス達が一斉にロード・ゼロへ向かってくる
『・・・・・・』
ロード・ゼロはションエミュを構えると神速の速さで下級インベス達を切り裂いていく、切り裂くたびに白い粒子がその場を舞う。
ザシュザシュザシュザシュジュ!!!
「「「シャアアアアアア!!!!」」」
ドカァァァァァァァァァァァァン!!!!
切り裂かれた全ての下級インベス達の体から白い光が現れると同時に爆発し霧散していった。ロード・ゼロはションエミュを三回ほどクルクルト回すとションエミュを下へ下ろした、同時に風が吹きが白いマントが風で舞う。その姿は正に白い騎士だった
『・・・・・・・』
だがその白い騎士も下級インベスと同じく異形の姿をした怪物である事には変わりはなかった。するとロード・ゼロは後ろにいた簪の方へ振り向いた
「っ!」
『・・・・・・・』
こちらに振り向いたロード・ゼロを見た簪の心に恐怖心を抱いた。ロード・ゼロは尻餅をついている簪へゆっくりと近づいていく。建物に隠れている人々は簪に「逃げろ」と叫ぶが簪は腰を抜かしてしまっている為、立ち上がれなかった。その間にもロード・ゼロは簪の元へ近づいてくる。するとロード・ゼロは自身の足元に簪が下級インベスに襲われた時に落としたヒーローの人形を見つける
『・・・・・・・』
ロード・ゼロは人形を片手で拾い上げると簪の前に立つ
『・・・・・・・・』
「え・・・・・・?」
するとロード・ゼロは横にションエミュを地面に突き刺すと腰を下ろし拾い上げたヒーローの人形を簪へ差し出した、その光景を見た簪と人々は驚いた表情を見せる
『・・・・・・・・』
「・・・・・・・・」
簪はロード・ゼロから差し出された人形を受け取るとロード・ゼロは簪の膝を見た。膝には転んだ拍子に傷ついたと思われる擦り傷があった
『じっとしていろ』
「え?(しゃ、喋った?)」
ロード・ゼロが喋ったのに驚く簪。ロード・ゼロがそう言うとロード・ゼロは左手を擦り傷部分に当てるとそこから白い光が現れ傷を治していく。そして擦り傷は最初からなかったかのように傷が治っていた
「あ、ありがとう・・・・」
『・・・・・・・』
その言葉を聞いたロード・ゼロは立ち上がるとションエミュを手に取り、簪に背を向ける。そしていつの間にかその現場の周りには多くの報道陣や警察がいた、ロード・ゼロは気にせずその場を去ろうと歩き出す
「ま、待って!あ、彼方は一体誰なの!?どうして、私を」
『・・・・・・・』
ロード・ゼロは簪のその声を聴き立ち止まると。背を向けたまま簪に答えた
『答えるつもりはない』
その一言だけ言うとロード・ゼロは告げると再び足を動かす。するとロード・ゼロの前にIS部隊が空から降りてきた、その中にはロード・ゼロには見覚えがある人物がいた。
「貴様は何者だ?」
そこに立っていたのは日本の第二世代型のIS『打鉄』を纏った織斑一夏の実の姉であった、織斑千冬が近接ブレードを構えて立っていた。織斑千冬の姿を見たロード・ゼロは多少驚いたが直ぐ冷静になる
(何だ・・・元気そうじゃんか)
ロード・ゼロはそのまま立ち止まった。するとIS部隊がすぐさまロード・ゼロを取り囲む様に包囲する
「さて、では一緒に来てもらおうか」
「ま、待ってくださいっ!」
『っ!』
先程、ロード・ゼロに助けられた簪が千冬の前に立ちふさがった
「IS学園の一年4組の更識 簪です!」
「更識・・・更識楯無の妹か、そこをどけ更識。その怪物には聞かなければならない事がある」
「こ、この人は…私を助けてくれたんです!この人は悪い人じゃありませんっ!」
「何?」
それを聞いた千冬は驚いた表情を取る、自分を庇おうとする簪の前にに手を出して、簪を静止させ後ろへ下がらせる
『悪いが私はお前達人間に捕まるつもりはない』
「信用出来ると思っているのか?」
『・・・・まぁそうだろうな。こんな化け物を古来から人間は敵視する生き物だったな』
ロード・ゼロはションエミュを天へ翳すとIS操縦者達はライフルを一斉に構える
『私にはまだやる事がある、ではな』
ションエミュから眩しい光が発生しその場の人間たちの視界を奪う。そして光が晴れるとそこにはもうロード・ゼロの姿はなかった
「奴は一体・・・・何者なんだ(必ずお前の正体を暴いてやるぞ、『白い騎士』」
千冬はその場から消えたロード・ゼロに悔しそうな表情を浮かべながら、口を歪めた
(また・・・会えたらいいな)
簪はロード・ゼロから受け取ったヒーローの人形を強く抱きしめながらロード・ゼロが消えた場所を見ていた
「・・・・元気でよかったよ、本当に」
ロード・ゼロから人間の姿に戻った一夏はレゾナンスの駐車場の近くにある木の影に腕を組んでそうつぶやくとスッキリした表情でその場を去った
そしてロード・ゼロが消えた場所を遠くから見ている者たちがいた
「あれが人間を怪物から救っていると言われてる、『白い騎士』」
「オーバーロード・・・あれが」
レゾナンスから少し離れたビルの上からその一部始終を見ていたのは豊かな金髪ですらっと背が高く、大きな胸とほそりとくびれた腰に艶やかなヒップラインを持つ女性とオレンジ色の長い髪にタンクトップにジーパンを着た女性、そして露出度が多い青いISスーツを着た織斑千冬と同じ顔をした黒いマントを羽織った少女がいた
「でぇ?どうすんだよ、スコール。まさかあの化けもんをとっ捕まえようって訳じゃねぇよなぁ?」
スコールと言われた金髪の女性は苦笑するとオレンジ色髪の女性に答える
「いえ、そんなことをするつもりはないわ。ただ知りたいのよ、あの『白い騎士』の・・・オーバーロードの正体を」
「スコール、貴様は奴は元は人間と言っていたな」
「えぇ、そうよ」
「でもよ、どうやったらそん元人間がオーバーロードになるってんだよ」
「M、オータム。私たちの目的は世界からISを根絶することよ、世界を相手にするにはそれ相応の力とその人材が必要不可欠・・・彼の力は世界を変える力を持ってるはずよ」
Mとオータムと呼ばれた少女と女性はそれを聞いて「まさか」といった表情をすると、スコールはある写真を取り出す
「『白い騎士』その人物がこの日本の・・・いや、この街の何処かに住んでいることは確かよ・・・・そしてその可能性が高い人間が一人いる」
スコールは写真をオータムとMに見せる
「2年前行方不明になり現在も行方不明になっている、あの”織斑一夏”である可能性・・そして・・・彼が『白い騎士』オーバーロードである可能性が」
そこには今日宙吊りになった子供を抱きかかえ、フードが少し取れた状態の一夏の姿が写っていた
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