「歌は世界を救うのだわ!」
いつもながら同学年に比べ、ちいさ…いや小学生といい勝負な胸を張りさも自分の格言ぽく他人の受けおりを話す。
というかこのくだりドラマCDでやらなかった!?
「とは言ってもなぁ…?」
きゅっきゅとホワイトボードに『今日のぎ題』とデカデカと書き出す、議題って書けないのがなお会長らしさを際立たせているね!これで高三だから凄いけどな!
「て、ことで今日はこの生徒会のイメージソングを作ります!」
「いやいや、会長、もう既にあるじゃないですか…。碧陽学園生徒会名義でオープニングが1期、2期合わせて2曲…エンディングは…。」
「…おい鍵…お前さっきから何の話してんだ?」
「?いや、何って…俺達の議事録2回アニメ化してるだろ?」
え?俺の書いた議事録…アニメ化してるよね?好評でドラマCDもキャラソンも…出たよな?全5巻…!
「そんな事実は無いわよ?」
「え、ええ…?嫌だって…生徒会の一存シリーズは既に外伝も含めて21巻…。え?21巻…?」
「生徒会の一存シリーズなら刊行されてるわよ。ほら」
ずっと差し出されたのは紛うことなき生徒会の一存シリーズ。議事録、黙示録、新生徒会締めて21刊
「…ほらやっぱり…富士見〇ァンタジア書房!」
おかしいな…。俺の刊行元だから…伏字になるはずなんて無いはずなのに…。
「…杉崎センパイ…?あんまり…他社の名前を出すのはどうかと…。」
「いやいや!こうやって、生徒会の一存は刊行されてるってことは…ん?葵…〇きな…先生?俺名義じゃないの!?」
なんてこったい!名義が俺じゃなーい!てか葵〇きなセンセイっていえば…。『マテゴ』とか『ゲー〇ーズ』とか書いてる先生で…。あれ?
「…?知弦さん…?」
「…定められた円環の物語だからね…。『生命の書』に名前を書き連ねているから…何度でも巡り会うさ…。」
「いや!どこぞの渚君みたいな喋りして誤魔化そうとしないでくださいよ!」
いや、本当に…俺だけ夢見てる?卒業式…書いたよな?修学旅行行った…よな?ん?ならなんで会長も知弦さんも居るんだ…?
「…二次創作だからな。」
「いやいや!待て!誰だこの世界の真理に触れそうになったやつ!あぁもう滅茶苦茶だよ!」
「…まぁオレがいる時点で正史では無いよな。」
「メタい!発言の一つ一つがメタすぎる!!」
「…深夏。」
「石破天驚拳ッ!」
「クインオブハートッ!」
どこぞのマスターアジアみたいな名前を叫んで気絶した鍵に代わりとりあえず書き記しとくか…。
知弦さんと深夏によって存在しえない記憶を思い出しかけたところで気絶させられた鍵。何やら耳元で知弦さんに囁かれている。
パンッという手拍子で目を覚ました鍵は「ははは…。いやいや…寝ちゃってましたか…。それで何の話でしたっけ?」と先程の記憶は全て消されている…知弦さん…一体何をしたんだ…?
「それで…。イメージソングでしたっけ…?」
さも日常かのように興味が無い面々。えぇ…オレが…変なのか…?
「あぁ…奏多さん…すみません…寝ちゃってたみたいで…議事録書いててくれたんですね…。」
「あ、あぁ。今回はオレが書くよ…。」
あまり変に見せて記憶が戻った時にはオレの身も危ない気がするからな…というより知弦さんが…睨んでる。
「え、いいんですか!ありがとうございます…1話だけでも書かなくていいと思うと気が楽です…!」
ま、本人は…気にしてないから良しとしよう…。
脱線しすぎた結果プルプルと震えているくりむがばんっと立ち上がる。
「脱線しすぎだよう!テーマソング!碧陽祭も近いからね!地域の人へのイメージアップも大切だからね。」
「およ…?会長さんにしては…なんかマトモな理由な気がするんだけど…?」
訝しむような顔をした深夏。それをはははと笑い飛ばすのは鍵。
「会長、本音は?」
「アイドルであるかなたんが隣に立てばメジャーデビューも目じゃないわ…そうすれば…お菓子食べ放題!」
「動機が不純だけどなんか不純すぎないからツッコミ辛ぇ!」
まぁくりむらしい理由ではあるが…。
てか、本当にその栄養は何処に消えてるんだか…。
てか普通に教室で、というか授業中にあんだけ音出してお菓子食べてても先公含め誰も何も言わずに某青狸の如く暖かい目をして見守っているのは…。いや、深く考えるのは辞めた方がいいな…。
「だからー…。まずはメロディーから作ろう!」
「はいはーい!」
「はいっ深夏!」
「やっぱテーマソングといえば…!やっぱりJAM〇ロっぽいのが…!」
「「却下。」」
「せめて最後まで言わせろよ!」
「いくら最近ダイマを見たからって容易にそのネタを持ってくるのは深夏だよなぁ…。」
「だってよ、だってよ!!正史のスーパー〇イヤ人4は燃えるよな!な?」
「…オレは…前の4の方が好きだったな…。」
「前は前で良いんだけどよ!ほら…この令和の時代に…あの作画で見られるのが最高だろ?」
「確かに…。無印っぽさがあったからオレは良かったな…。」
「待て待て待て!ツッコミ不在は話が進まなくなるッ!ストップ!ストォップ!」
鍵から待ったがかかる、チッ…。とオレと深夏は舌打ちをする。
「2人してそんなに睨まなくても…。兎に角!深夏の案は却下!」
「ちぇっ…。」
「はい!別の案は!?」
すっと小さく手を挙げたのは真冬ちゃん。控えめに手を挙げて可愛らしい仕草だ。
「昨今の流行りは『Creepy〇uts』『MrsGreen〇pple』ですよね?」
わぁお!こっちもこっちで伏字祭りィ!
てか寄りにもよって男性グループかよ!
「妖怪も魔法も消防隊も流行ってるからね…。」
「私達が変に歌うより、呼びましょう!」
「趣旨が変わってる!違うの!つーくーるーのー!!」
駄々を捏ねるくりむ。一通り満足した真冬ちゃんは手元のラノベに視線を落とすとご満悦な表情を浮かべてる。
ほんとうにどうなってんだよ…。マトモに会議する気あんのか…?
「…つぎ知弦。」
「そうねぇ…。私は普通に『Treasure』とか…『Precious』とか…?」
いや、ダメだろう…1番!てか普通にさっき鍵の記憶を消したのに思い出すようなことを言ってどうするんだよ!!
「『Treasure』…?『Precious』…?聞き覚えが…ッハ!これは1期と2期の…!」
「深夏…?」
「サンダークロススプリットアタック!」
「ダイアーさんッ!」
どこぞの波紋使いみたいな名前を叫ぶな。何度やるんだよこのくだり…。てか…鍵の首…いや見なかったことにしよう…。
「知弦までよくわかんないこと言う!もー!会議が進まないよー!!」
じたばたと駄々をこねるくりむ。何となくだが…虐めをする人の気持ちがこの人を見ているとわかってしまうのが悔しい…。絶対にダメだけど…。
まともな意見も出ないままに残すところあとはオレと鍵を残すだけとなった。
意識のない鍵は頼れない。えぇ…。とりあえず…くりむに丸投げしよう…。
「もう…くりむ…やいのやいの言うけれどどういうのやりたいんだよ!」
「え?私?私かぁ…。」
にやにやとイタズラする時の子供のような笑顔のくりむ、いや、自分のやりたいことがあるなら言えばいいんじゃねぇの…?
つか、聞かれるの待ってたよな?確実に…。
「私は、みんなのう…。」
「邪魔しますわよ!杉崎鍵!とその女達!」
ガラガラと扉が開いてくりむの声をかき消した。
見覚えのない女が1人立っていた。あーあ…顔真っ赤だよ…くりむ…。
「ッハ!三途の川の向こうで中目…。ん?リリシアさん!?」
「ふぅん…会議中なのに副会長たる貴方が居眠りですの?いいご身分で…。」
「藤堂リリシア…なんの用?あと別に杉崎のおんにゃじゃないわ」
動揺しすぎて噛むのかよ…。てか…誰だこの人…。見覚えはあるが…。
「今日は杉崎鍵とその女達には…用は有りませんの。私が用があるのはそこの栗花落さん貴方ですわ!」
藤堂さんはオレにビシッと指を指す。
おうおう…人様に指を指すたぁいい度胸だなぁ…。
「あ、まずっ…!奏多さんおさ…!」
「ストップ!ストォップ!!」
深夏が割って入ってくる…なんだよ…別にとって食うつもりは無かったんだけどな…。
「奏多さん、顔が怖いって…!藤堂さんも!急に来て初対面の人を指で指さない!!」
「なんでですの?私以外の庶民の事を…指さしてはいけないと言うんですの…?」
「なんでそんなに天然っぽく言うんですか!あぁ!奏多さん!?怒らないで下さい!!」
「パンがなければケーキを食べればいいのですわ!!」
堪忍袋の緒が切れた。もう我慢ならねぇ!
「野郎!絶対ぶっ飛ばすッ!離せぇ深夏ゥ!」
「やべぇぞ!鍵!奏多さん力強ぇ!」
「落ち着いて!奏多さん!!リリシアさんも火に油を注がないッ!」
「まぁ!危ない転校生です事!!噂は本当なのですね…?人を追い詰めて暴行事件を起こしたっていう噂は!」
あぁ…成程…?野次馬根性ってやつか…。まぁ転校元に連絡すりゃァオレの情報は手に入るだろうが…。にしても…まぁ自分達の都合のいい情報だけを流してくれる…。
「あぁ、それはじ―」
「リリシアさん…。それは事実無根です。そんな生徒碧陽学園が受け入れるわけないでしょう?」
「あら?ワタクシは確たる証拠の上話しているんですけども…?」
「じゃあその情報源が誤ってます。」
「あ、おい…鍵ッ!」
深夏に制され知弦さんに口を塞がれ視界を真冬ちゃん塞がれる。
そんな獣扱い!?オレ、そんなに信用ない!?
「今の奏多さんにその信用はないです!」
えぇ…?真冬ちゃん…この間もそうだけど人の心を読むのはちょっと…ズルくない?
「兎に角!今は黙ってて!キー君とアカちゃんがどうにかしてくれるから!」
全くなんだってんだ…。真実上等それで嫌われようがどうでもいい…目の前でバカにされていることが気に食わないってだけなのに…!
「藤堂リリシア。そんな生徒はこの生徒会に居ないわ。」
「桜野くりむ…?貴方まで…わたくしの言うことを否定しますのね?」
「当たり前じゃない。ここは私の生徒会室よ。あんたに勝手なことはさせにゃいわ!」
(めっちゃいいこと言ってんのに…最後の最後で噛んだァ!?)
「そうですよ?リリシアさん。この生徒会に暴行事件を起こした人間は居ません。」
「うぐぐ…そこまでして…庇う意味は何ですの!?」
「…ねぇ?リリシアさん…?」
冷酷な知弦さんの声が響く。
その場が凍り付くほど冷たいその声と共にカツカツとローファーを鳴らし藤堂リリシアに近づく。
「…藤堂さん?」
「ひゃ!?あ、紅葉…ち…ちづ、知弦…!?」
「もういいかしら?聞きたいのがその程度だったら…。もう終わりよね?」
おや?藤堂って奴は…知弦さんが苦手なのか?
しめしめ…これからひとりの時に狙われた時にゃ同じようにたち振舞ってやろう…。
「い、いえ?ワタクシはこの学園には1つしかないはずの優良枠が?何故栗花落 奏多の為にもうひと枠作られたのか、そこも聞き出さねばなりませんの!」
しつこい奴だなぁ…。と思っていると深夏が耳打ちをしてくる。
「奏多さん、うちの生徒会が人気投票て決まったのは知ってるよな?」
こくこくと頷く。
「あの人容姿は良いんだけどよ…ほら…ああいう性格だろ?1票も入らねぇで落選して…その腹いせにアタシたちにああやってよく絡んでくるんだよ…。」
あー…だから…残念感が拭えないのか…。
まぁ、うん…逆恨みもいい所だが…そういった事情なら許してやろう…。オレも鬼じゃないし…。
「流石は奏多さんです!許してあげるなんて!!」
だから人の心を言葉にするな!ニュー〇イプか!
「どっちかっていうと私はSE〇D世代ですぅ。」
…もう突っ込む気力もないよ…。まったく…。
「…俺ら生徒がなんで優良枠がひと枠増えたとか知ってると思いますか?」
「えぇ、勿論、杉崎鍵は特に!」
「いやいや、俺だって知らないことくらいはありますよ?藤堂さんのパンツの色とか…?ッ!見えたッ!今日はピンクだッ!」
「残念ですわね杉崎鍵…今日は水い…。なんてこと言わそうとするんですの!!」
「へぇへぇ…水色っと…。あの…柄は?」
「それはもちろんフリフリの…!!!バカ!すけべ!おたんこなす!」
「フリフリっと…ちょいたたた!そんなに古い言葉で罵りながら叩かないでくださいよ!」
「もう!なんなんですの!4人+1匹には用事は無いと言っているのに!!」
「だ、そうです。知弦さん…。なんか動物扱い、されてますよ?」
「あら…藤堂さん…いい度胸ね?」
「あー!!!もう!!どう考えても杉崎鍵のことでしょう!?」
お、鍵のやつ凄いな…。なるほど…ああやってペースをかき乱す…と。
「はぁ…はぁ…。」
「なんでひとりでそんなに興奮してるんですか?はい、お茶。」
「えぇ、ありがとう…。んくんく…。はぁ…意外といいお茶使ってますのね?」
「まぁ天下のリ〇トンですから」
「嘘でしょ!?この私が庶民の味を見抜けないと!?GA〇KT様に叱られてしまいますわ!!」
「あ、藤堂さんでも見るんですね?番付。」
「じゃなーい!!!興奮してるのは貴方のせいでしてよ!!」
「え…嫌だなぁ…俺に…興奮してるって?」
「ちがぁぁぁう!!!」
こりゃ面白い…そりゃあこのシリーズが売れるわけだ。
毎度これだけ誰かがおもちゃにされてたら…うん不憫だけど…。
オレがそうなるのも時間の問題…てか?
さながら漫才でも見させられているような…。つかこの新聞部部長ノリ良いな?
「ホンットになんなんですの…杉崎鍵…。」
「嫌だなぁ?そんなに熱い視線、送らないでくださいよリリシアさん。」
「送ってない!ったく…。」
「ま、そういった事実はありませんし、何よりも奏多さんがなぜ優良枠か俺達にも測り兼ねるんですよ…。だったら沙鳥先生に聞いた方がわかると思いますよ?」
「っ!敵ながらにいいアドバイスをするんですのね…杉崎鍵。分かりましたわ。真儀瑠先生に聞いてきますわ!今回はこれで勘弁してあげますわ!それでは…生徒会諸君!」
いや…翻弄され続けたのはあんただろ…リリシア…。
いかんいかん…あんまり好きじゃなかったつもりが意外と悪いやつじゃなさそうとか思ったせいでリリシア呼びになってしまった…。
「ふぅ…。何とか追い払えましたね?」
「いつものうるさいばかりのセクハラがこんなにも役に立つとは…鍵もやるなぁ…。」
「リリシアのあの顔は何度思い返しても面白いわね。ぷくく…。」
「何度もあぁ、来られちゃ溜まったもんじゃないけどね…。キー君ナイス。」
「いやぁ知弦さんの協力あってのものですから…。でも…奏多さん、リリシアさんも悪い人ではないんですよ。」
深夏の拘束を離れ目隠しとか諸々取られたオレは大きく伸びをしてから鍵に返す。
「んまぁ…何となく見てて思った。でも性格は良くないな…。」
「でもかなたんもすぐに殴りかかろうとしちゃダメだよ?」
「っ…悪かったよ…くりむ…。」
「って事で…なんでしたっけ?」
「テーマソング。」
「ああ!テーマソング!なら俺が編曲やりますよ。」
「え…杉崎…出来るの?」
「えぇ、ちょっと前にほら『三井〇郎』とか…『ak〇in』とかなんかバイトで高額だったんで手伝ってきました!」
「いや!ぼっち・〇・ろっく!お前相変わらず交友関係というか作品の壁超えすぎてねぇか?」
「喜〇ちゃん可愛かったなぁ…。」
「ちゃっかり本人達にも会ってんのかよ!どうなってんだよ…。」
「あー…。」
「なぁに?かなたん?」
「1人…知り合いが…居るんだけどよ…。」
「作曲家の?流石は元アイドルね!」
まぁでも…なんつーか…多分オレの為になら作ってくれんだろうけど…。如何せん気難しいっつーか…。
「無理に鍵が作るより…的確だし…。そいつに頼んで…」
「「任せたッ!」」
いっや!切り替えはっや!マジかよ…ここは俺がやるから…奏多さんは大丈夫ですよ?とか言った方が格好着くんじゃねぇの!?
そっちの方が好感度上がらね!?
「しかして…奏多さん…その作曲家というのは…?」
「あー…鍵も…真冬ちゃんも知ってるとは思うんだけど…。つか全員知ってんじゃねぇかな…。」
「え?ヒャ〇イン?」
「いや!そんなプロじゃねぇよ!ったく…俺のペースまで乱してどうすんだよ…。」
「ふひっ…さーせん…。」
「やめろぉ!一昔前の萌え豚のマネは!ったく…。西木野さんだよ。」
「西木野さん?」
え?知らねぇ?んなわけねぇだろ…。
「『9人の女神』の1人だよ…知らねぇこたねえだろ…?」
「9人の女神…。真冬ちゃん分かる…?」
「うーんと…奏多さんの繋がりがありそうな9人の女神…。!!!まさかですけど…いやいや…そんなわけ…ああぁでも…!もしかしなくても…。あの…『μ's』?」
なんだよ知ってんじゃねぇか…。てか、オレがちゃんとグループ名言わねえのが悪いか…。
「おう、その西木野真姫さんだよ。」
「「えええぇ!!?」」
「んっだよ!そんなに大声出されたらビビるっつーの!!」
「出さない方が土台無理な話でしょうよ!貴方の先輩でしょ!?」
「うん。だから困った時は…頼んでたんだよ。」
「すっげー間柄…。何もんだよ奏多さん…あ、トップスクールアイドルか…。」
「わあああ!真姫ちゃんの伴奏で歌えるんですか!?ほわあああ!すごい!すごいですぅ…。」
「これぞ…二次創作故のクロスオーバーって奴か…。」
「誰だメタメタにメタい発言したやつ!」
こんなに喜ぶとは思ってなかった…。
てか…そういやなんにも言わねえでこっち来ちゃったから…。海未姉とか大丈夫かな?怒ってねぇかな?…後で連絡しとこ…。
「まぁ、聞くだけ聞いてみる。ダメだったら鍵、お前作れ。」
「請け負った!」
やけに早い返事だなぁ…。
しゃあないダメ元で連絡だけしとくか…。
…?既読つくのはっや…。返信も早すぎるだろ…。
てかめっちゃ長文…。そりゃ怒ってるか…。
いや…ん?怒ってるけど…あいやぁ…ノリノリだこの人…。
「…。連絡来ましたよ」
「「はっや」」
「鍵…良かったな…。お前の小説は少なからず…真姫さんの目には入ってるみたいだ…。」
「え、えぇ?俺の書いた話が?嬉しいなぁ…。会ってサインとか貰えちゃう感じですか?」
「そういう感じじゃねぇけど…。碧陽学園生徒会の為になら書いてあげても良いわっ!って返信が来た…。」
「「やったぁぁぁあ!!!」」
こんな素人に与えていい代物なんだろうか…。
でもまぁ…。喜んでるから良いの…か?
ん?追伸…。海未が怒ってる…?近いうちに碧陽に顔出すって…!?待て待て待て!そりゃあ大事件だし…普通に鍵の奴がナンパしかねないし!どうしろってんだよ…。ことりさんとにこちも来る…?止めてくれって!頼む止まってくれ…。オレには処理しきれないから!ねぇ!?真姫さん!?西木野さん!?既読無視かよ!!
「…まぁ…良かったな…5人とも…。」
「あ、杉崎はいつも通り歌えないよ?」
「いつも通りってなんですか!!ん…いつも…通…り?」
「いかん!深夏!!」
「リベリオン・トリガーッ!」
「バーダックッ!」
1話で3回も使うのはよくないと思うな…。
「…原作勢を置いてけぼりにした1期と原作に寄りすぎた2期…その代償は余りに大きいわね…。」
知弦さん!?
「だからこそのための二次創作なんだよ…。な?真冬…。」
「お姉ちゃん…。僕にはお姉ちゃんが何を言ってるのか分からないよ…。です。」
いやエヴァネタ多いな…。そりゃ中の人がエヴァ好きだし書いてるから出てくるのはわかるけど…。
中の人って…なんだっけ?
「んじゃ今日の会議は終わりか…。」
「それじゃあ、あとはいつも通りに…。」
「休憩だねぇ…。知弦!今日はト〇ポ食べるぅ!!」
「今日は〜。シャドバとMDどっちやりましょ。」
終わりゃあ自由だもんなぁ…。いい事だけど。
つかホントにさっきは触れねぇようにはしてたけど…。
鍵の首筋…青くなってんだよなぁ…。深夏…どんな勢いで…殴ってんだろう…。
「なぁなぁ…。奏多さん。」
「ん?なんだい?深夏…。」
「好きなガン〇ム教えてくれよ!」
「いや!いきなりかよ!!」
伏字の嵐じゃんよ!…まぁ…それもいい所か…そう思わないとオレがおかしくなる。
「ちなみに会長はSD、アタシはGだ」
「作品か?それとも機体か?」
「どっちでもいいぜ!」
ふむ…悩ましいところではあるが…。
「バン〇ィ、ジ〇レド、ク〇ィー、Hi-〇とか?」
「宇宙〇紀目白押しじゃねぇか!!流石は奏多さんだぜ…。もっとこう最近のスタイリッシュなもん選ぶかと思ってたぜ…。」
「甘いな…深夏。オレ昔っからゴテゴテしたでっかい機体の方が好きなんだよ…。」
「すっげー!なぁ姐さんって呼んでもいいか!?」
その呼び名はどうかと思うが…。
「好きにしなさいな…。」
「姐さん!!いい響きだよなっ!」
元気だよなぁ…深夏は…。昨日の生徒会は余りに簡素すぎたからな…ほぼオレの紹介だし…。
「あ、私も聞きたいです。」
ゲーム画面から視線を外した真冬ちゃんがウキウキとしている。
「好きなクランは?」
「否応でもなんのゲームかわかるオレが辛い!」
「まぁやってるなと思ってました…お姉ちゃんでさやってますので…。」
「ちなみにアタシはロイヤルだ!」
ぽいな…いかにもロイヤルだ…。でもドラゴンって言いそうなところもある。
「…AFとスペル。」
「「ぽいなぁ…。」」
いつの間にか回復した鍵も会話に入ってきた。本当に生命力どうなってんだか…。
「すみません…今日は…なんだか居眠りが多いみたいで…。」
「鍵…疲れてんだよ…。」
買っておいた栄養剤を差し出す。朝からやってるだろうとは思ってたけど案の定、てか何時に来てたんだよってぐらい早かったな…。だからこその差し入れだが…。
おい、なんだその恨めしそうな目つきは…。なんで一様にオレを見る!?先越されたって!?別に順番なんて何でもいいだろうよ!
「「あ、キー君(鍵)(杉崎センパイ)これ!」」
…みんな下手くそか!
「え、あああはい、ありがとうございます!やったぜ!美少女達からの差し入れだ!!」
「その…いつも助かってるぜ…お前のその自己犠牲なところとか…。」
「です…。バカですけべな先輩ですけど…。真冬たちは助けられてますから…。」
「そうね…。」
やめろこの空気!!1番状況を理解してないくりむがびっくりしてる!「いちばん頑張ってるのは私なのに!」って駄々こねてる!えぇ…無視!?大丈夫なの!?ねぇ!!
「あ、え…ええっと…。」
このバカもハーレム作りてぇとか言ってんのになんで狼狽えてんだバカ!あぁ!もうワケわかんねえ!
「兎に角だ!お前にゃ仲間がいんだから頼れ。いいな?」
「奏多さん…。」
潤んだ瞳でオレを見るな…。ったく…。
「それは逆プロポーズですか?」
「ふんぬ!」
「げふっ!」
何となく深夏の気持ちがわかったよ…。このバカはこれが一番の薬だな…。
「たく…バカも休み休み言えよ…。」
「深夏と同じくらいの威力ね。」
「アタシも…もっと高みを目指さねぇとな…。」
「です…。」
「私の無視はいつまで続くのよ!!」
限界に達したくりむが叫ぶ。その瞳には涙が浮かんでいる…。
知弦さんの気持ちもよくわかるわ…。
「いいかい?くりむ…。PSPの後継機が出るまでだ。」
「いつ出るの!?かなたんまでそんなに冷たくするの!?」
こう庇護欲というか…嗜虐性というか…なにかそそるものがある。いやいや、だからといってガン無視はオレには出来ないしな…うん…本当だよ?
「冗談だよ。くりむ。お口を開けて?」
「わぁい!チョコだぁ!」
…うん。なんだろう…飴と鞭を使い分けるのって大事だよね?
「…キャラぶれまくってるな…。」
「やめろ!鍵!オレのキャラがぶれまくってて着地できないのはオレも理解してる!」
「でもまぁ奏多さんも馴染めて良かったわ。」
「2日目とは思えないです。真冬は3日ぐらいかかりました!です。」
「だなぁ。アタシは別になんてこたなかったけど…。鍵の奴が問題だったからな…。」
「え?俺なんかしたっけ?」
「覚えてねぇのかよ…。」
まぁだいたい察しはつく。紗鳥姉から聞かされてたことだし。
「皆、超好きです。」
「全員付き合って」
「俺が全員」
「幸せにするから…です。」
「ホンットに不誠実だなお前…。初対面でそれかよ。」
「何を!?好意はストレートに伝えろって教わってますから!」
「何で?」
「エロゲ。」
ドスッと腹に1発かます。教材がおかしすぎる。趣味でやる分には構わないがそれを現実で実践するなよ!
「げふっげふっ…。奏多さん!?ノーモーションは流石に…。」
「すまん…流石にちょっと…許してね☆」
「都合の悪い時にアイドルポーズするのやめてもらっていいですか!?順応力高すぎるって!」
「仕方ないさ…それが運命だからな…。」
「運命って書いてさだめって読むのはジョ〇ョかエ〇ァぐらいなもんでしょうよ!」
…意外とこの生徒会面白いな…。
いやまぁ行く宛などないしむしろ授業すら出たいもの以外は出てねぇし…。ここが定位置なんだけどよ…。
図書室で寝てたらなんかよくわかんねぇけど頭にバケツ被ってびしょびしょで尚且つよく分からんボールに入った女子に怒られたから生徒会室に移動したけどさ…。ありゃ笑いの神様が降臨なすってたな…。
「ったく…。鍵が悪いんだろ?会って2日目でアイドル口説いてるから。」
「元、だ深夏。だから問題は無い!」
「清々しい口調で言うな!ぜんぜん不純なんだよ!」
「しかたないな…なら…お前も嫁になれ!深夏ゥッ!」
「どこの猗〇座だよ!カッコ悪くしてんじゃねぇよ!」
でもまぁここまでボケやらツッコミやらを激しくしてても疲れてないのがすげぇよな…。
オレなんか疲れてきたってのに…。
「かなたんかなたん。チョコもうないの?」
可愛く裾を引っ張るくりむ。
…知弦さん、オレはあなたの気持ちがよく分かりました…。
「まだ食べるのかい?仕方ないなぁ…お膝の上においで…?」
「わぁい!やったぁ!食べるぅ!」
「…会長さんって単純ですよね…。というか…奏多さんは会長さんには凄く王子様みたいな喋り方です。」
「母の知弦さん、父の姐さん…。いかん絵面だけはメチャメチャ美男美女過ぎるッ!」
「流石は現代の男装の麗人と言われるだけの事はあるです。…あそういえば…なんで男子用の制服なんですか…?」
「美味しいかい?くりむ…。ん?あぁなんで男子用の制服かって?サイズが特注で間に合わなかったからだ。」
「え?でも…確かに大きいですけど…それでも紅葉先輩と同じくらいじゃ…。」
「あら?言ってなかったかしら私、去年制服作り直してるのよ?特注で。」
「じゃあ尚わかんねぇんだけど…何が足りねぇんだ?」
「何って…。ねぇ?」
二人で顔を合わせる。誰だって通る道だろ?第一ここのワイシャツに関して、それすらも指定な意味がわからねえしな…。
「まぁそりゃ…。なぁ知弦さん…。つか、深夏もそろそろじゃねぇか?」
「待ってくれよ…さも当然かのように言うけど…アタシも分かってねぇんだけど…?」
「うーん…少し恥ずかしいけれど…まぁいいわ。」
「まぁそうだな…知弦さんがいいってんなら…。」
そっとくりむの耳を塞ぐ。
「んぇ?なぁに?」
「「胸。」」
「「あー…。」」
「確かに…奏多さん。アイドルの時と胸の量違いますね…。こうなんて言うか着痩せしてるって言うか…。」
「…男子の制服だと普通にボタンがぶっ飛んで死人が出るからサラシで潰してんだよ。」
「マーベラァァっスっ!女体の神秘!!僕に1発是非!」
そんなに鼻息荒くして近づいても今飛ぶわけじゃねえんだけどな?
「参ったわ…去年なんて…ワイシャツ2回サイズ上げたんだもの…。」
「すっげ…。そんなことになるのかよ…。」
「…お姉ちゃんも気をつけなきゃねー。」
「真冬!?なんでお前が棒読みなんだよ!?」
「…病弱妹キャラは総じて貧乳なんですよ…その気持ちがお姉ちゃんに分かるんです?」
「さもアタシが悪いみたいに言うけどアタシなんにも言ってねぇんだけど!?」
「ちなみに、2回とも吹っ飛んだボタンを受け止めたのはアカちゃんの後頭部だったわ。」
「…奏多先輩…耳塞いで正解ですぅ…。」
「んえ?何の話??かなたん、お菓子頂戴!」
「仕方ないなぁ…くりむは…。はい。」
「ありがと!…むぐむぐ…ん…んべぇにがぁい…これビターだよぅ…。」
「あ、本当だ。ごめんねくりむ…。」
「…謝ってても笑顔な奏多さんが怖いです。てか、奏多さん…確信犯でしょそれ…。」
「貴方もこれで…アカ虐テイマーね…。」
「知弦さんも新しい言葉作らないでくださいよ!なんですかアカ虐テイマーって…。」
「兎に角そんなところだ。だから制服が間に合ってねぇんだよ…。」
「…会長の前では話すの…止めましょうか…。」
「なんで!?私も理由聞きたいー!聞きたい!」
「それで…今週のタコ〇ーの原罪ですけど…。」
話の逸らし方が雑だし絶妙にズレてないのなんなんだよ!
アカ虐から引っ張りすぎだろ!?
「なんで今その話するの!?私はロリじゃない!!」
いや、紛うことなきロリ体型ではあるんだけど…。というか中身までしっかりロリだし…申し訳ないけどこのご時世アニメに出せないレベルのロリではある。
…てか、本当にくりむみたいなキャラは減ったな…。
小学生を出すことはあれど手乗り〇イガーとかそういった趣旨のキャラは昨今は見なくなってしまった…。
なんとも寂しいところではある。
「…くりむちゃんの映像化待ってるよ…オレは。」
「!?なんで!!その遠い目は何!?うぇーん…。今日のみんな変だよう…。」
「そんなことは無いんだけどなぁ…。」
「いつも通りです。会長さん?真冬たちは何も変わってませんです。」
「そうですよ?会長。この弄りすらも日常です。」
「いつもだったっけ!?もう少し優しくしてよう…。」
「仕方ねぇなぁ…。会長さん、高い高いしてやろう。」
「わぁい!深夏ぅ!きゃきゃきゃ!」
紛うことなきアカちゃんなんだよなぁ…。それで満足してるならいいんだけどさ…。
「…会長さんがいいなら良しとしましょう…。」
「…キー君そういえば…碧陽祭の出店希望はどうなってるのかしら?」
「あぁ…纏めてありますよ…と言っても奏多さんが纏めてくれたんですけどね…。はい、これです。」
「なにこれ…飲食店が…12!?」
「なんか今年飲食店多いんですよね…しかも被りも相当数…。一応先生方にはここまで被ると売上の差が開きすぎてしまうって話はしてあるんですけどね…。」
「にしても多すぎるわよ…。とりあえず…次回はそこをどうにかしましょ…今日は流石に…頭が痛いわ…。」
纏まってるとはいえおバカな店舗名が多いのと割かし可愛い子が多いからか余計にキャバクラじみたおふざけがすぎる様な店舗名も多かった…。書き出したオレの身になってくれよ。
「そうですね…。今日はとりあえずゆっくりしたいところですし…。」
「そうね…。キー君の所は何やりたいって?」
「男女逆転カフェだそうです。男子は女装、女子は男装して…。ってことらしいです。」
「じゃあキー君は女装するの?」
「まぁそういうことになりますね…。」
「顔立ちは整ってるからきっと綺麗になるわよ。今やってみようかしら…。」
「知弦さん…。男らしい俺に似合うはずないじゃないですか…。やめておきましょう…?」
「…詳しくはキャラソン第5巻を参照です。今ならAppleMusicでサブスクでも聞けちゃいますよ。真冬たちの活躍をお願いします。です。」
「ちゃっかり番宣挟むのな…。しかも10年以上も前のCDの…。」
「しー!杉崎センパイに聞こえないように小声でやってるのに奏多さんが大きな声で復唱したらバレてしまうです。」
まぁ…もういいや…突っ込むのも疲れてきたし…。
でもまぁ賑やかで良い生徒会なのは良くわかった。
てか切り時が掴めねぇよ!
永遠だべってんだもんこの人達!!
てなわけで書くにも値しない会話が広がり始めた為、本日の議事録はこれにて終わり。
え?終わらせるなって?うるせぇ!鍵!お前のせいでこっちは疲労困憊なんだよ!
とまぁ愉快な仲間たちはこう締めくくりにさえも文句を言ってくる始末。『企業』の影は未だ掴めずにいた。
1話1話の長さに迷いが生じますが…。かねがねこんな具合だと思います。
長いよ!短いよ!等々あればコメントや感想欄にでもぶち込んでやってくださいな。