聖闘士星矢異伝 〜聖域なき聖域改革、時代遅れの場所には住みたくない〜 作:斉宮 柴野
愛と平和の誕生日の翌朝、突如として奪われたアテナ沙織。
その裏で暗躍するは、争いの女神エリス――だが、時代錯誤な邪神も、現代日本の文明には思わず困惑!?
神殿の場所はどこ?宣戦布告はどう伝える?
悩んだ末に放たれたのは、まさかのLINEメッセージとGoogleマップの位置情報!?
「黄金聖闘士の皆さん、次の戦場はこちらです♥」
かつてないデジタル神話バトルの幕が開く!
果たして翔子とアテナを救い出すことはできるのか――
スマホ片手に聖戦(コスモ)が燃える、伝説の第二幕が今、始まる!
次回――
「翔子危機一髪!? 神話の女神、デジタル時代の挑戦状」
黄金の小宇宙(コスモ)、今こそ最大出力!!
朝靄がまだ城戸邸の庭に漂う頃だった。
辰巳が門衛の報せに驚きの声を上げるより早く、翔子は聖衣箱――仔馬座(エクレウス)のパンドラボックス――を軽やかに背負い、まるで何事もなかったかのような足取りで邸の前に現れた。
いつもの服装、端正な所作、そして無垢な微笑み。
一見すれば、いつも通りの“翔子”だ。
だが、朝の陽に映えるそのシルエットには妖艶な気配――異質な色香がさざめいている。
辰巳はどことなく落ち着かないものを感じながらも、「お帰りなさいませ、お嬢様」と出迎える。
翔子は首を小さく傾げて微笑み「ただいま、辰巳さん。昨日もご苦労さまでした」と柔らかな声を返した。
そのやり取りを奥の書斎から見ていた城戸光政も、微かに眉をひそめる。
娘のように可愛がってきた翔子はいつも礼儀正しい。だが今朝の彼女は何かが違った。
柔らかな物腰、どこか憂いを帯びた微笑み、その奥底に今まで見たことのない深い闇がちらついていた。
広間に入るとシュラとデスマスク、アフロディーテらの姿があった。
だが、翔子の視線はその中のただ一人――アイオロスだけを射抜いた。
「アイオロス!」
翔子は弾けるような笑顔で彼の元へ駆け寄ると、何のためらいもなくその胸に飛び込む。
そして、ため息を呑む黄金たちの前でアイオロスの頬に両手を添え、まるで恋人のように熱い口づけを落とした。
「……っ!」
アイオロスの心臓が、ありえないほど大きな音を立てる。
翔子の唇は柔らかく甘やかな香りに満ちていた。
しかしその中に確かに感じる異物感。
体温、鼓動、指先の優しさ、すべてが本物でありながらその奥にいる“何か”が――彼の本能を激しく揺さぶった。
「し、翔子……?」
アイオロスは戸惑い、顔を赤らめつつそっと彼女の肩を掴んだ。
だが翔子はからかうようにウインクし、彼の胸元に頭を寄せて囁いた。
「ありがとう、アイオロス。昨夜は最高の贈り物だったわ――あなたのくれた星の鎧、とっても気に入った」
“君”じゃない。
“あなた”――
二人の間で一度も使われたことのない距離の近さ。
たったそれだけの変化が、アイオロスの心に大きな波紋を広げていく。
そのまま翔子は、部屋の隅のベビーベッドに歩み寄る。
柔らかな陽の中で沙織が無邪気に眠っている。
翔子はそっとベッドに手を差し入れ、沙織の小さな身体を大事そうに抱き上げた。
「おはよう、沙織ちゃん。さあお散歩に行きましょうね」
母親のような優しい声色。
しかし、アイオロスは再び違和感に胸を締め付けられる。
昨日までの翔子は、沙織の世話を頼まれるといつも少し照れて「じゃあ私が見てるね」とはにかんだものだ。
だが今朝の翔子には、その“ためらい”が一切ない。
まるで長い年月を沙織と過ごしてきたような、手馴れた愛情――
その全てが、逆に“翔子”ではないものを感じさせた。
不意に部屋の隅から低い声が響く。
「待ちなさい!」
空気が一瞬で張り詰めた。
アフロディーテが、鋭い視線を翔子に投げかける。
薔薇色の長髪が微かに震え、その瞳には決して誤魔化しの利かぬ“黄金の審美眼”が宿っていた。
「その美しい顔立ちと肉体は、翔子のものだろうが――その小宇宙は違う!お前、誰だ!?」
アフロディーテの叫びに場の空気が凍りつく。
翔子は一瞬、無邪気な少女のように首を傾げた。
だがその唇がゆっくりと微笑みに歪む。
「まあ、失礼ね。私は“翔子”よ。
――けれど、あなたたちには、嘘をついても仕方ないわね」
その声には、甘やかさと冷たさが奇妙に入り混じっていた。
翔子は沙織をそっと辰巳に預けると、優雅な所作で広間の中央へ歩み出る。
「本当に、見抜くのが早いのね。さすが美しいだけのことはあるわ。けれどちょっと寂しいわ。
せっかくこうして“平和”を味わってみようと思っていたのに」
微笑みながら、翔子は指先で己の頬を撫でる。
その仕草すら昨日までの彼女にはなかった蠱惑(こわく)的な色気を帯びている。
デスマスクが思わず椅子を蹴って立ち上がった。
「おい……冗談じゃねぇぞ。てめぇ、本当に……」
翔子――否“何者か”はわずかに肩をすくめる。
「まあ、名前などどうでもいいこと。
けれど――あえて名乗るなら、
争いの女神――エリス、とでも呼んで頂戴」
静かに、しかし確かな威圧感が部屋全体を包み込む。
黄金聖闘士たちは即座に防御態勢を取るが、翔子の笑みは揺るがない。
アイオロスは、たまらず一歩踏み出した。
「翔子!やめろ、そのふざけた茶番は……!お前がそんな――」
彼の声は震えていた。
“本当の翔子”が自分に助けを求めているような気がしてならなかった。
だが翔子――エリスは、アイオロスに一歩近づくと耳元で囁く。
「愛しい人。あなたがくれた“力”私はちゃんと受け取ったわ。
これから、あなたの願いも、絶望も全部――私が味わってあげる」
吐息が首筋を撫でる。
その冷たさに、アイオロスは思わず身を震わせた。
次の瞬間、
翔子の小宇宙が淡く青白い炎となって広間に広がる。
黄金たちは即座にコスモを燃やし、包囲の構えをとる。
シュラが剣のような視線を投げる。
「――翔子を返せ、エリス!」
だがエリスは、ただくすりと微笑むだけだった。
「さあ、始めましょう。この平和な世界がどこまで保てるか――
“争い”の舞台はもう整ったのだから」
その声は――もう翔子のものじゃなかった。
柔らかさも、無邪気さも、すべてが消え失せていた。
空気が激しく震える。
いや、違う――小宇宙(コスモ)が暴風となって、聖域全土すら呑みこむほどの禍々しさで満ちていく。
俺は咄嗟に一歩後退し、両手を広げて沙織と翔子――いや“エリス”との間に身構えた。
シュラも、デスマスクも、瞬時に闘気を高める。
しかしそれでも到底及ばないと直感する。
“力”の質が違う――
これは神だ。
俺たち聖闘士が生涯で感じたことのない“本物”の神の気配。
「この娘の肉体は、我が復活のための器とさせてもらった!」
エリス――
伝説の邪神、ギリシャ神話に語られる「不和と争い」の女神。
目の前の翔子の姿はもう、俺の知っている少女ではなかった。
美しく、神々しくそして恐ろしいほど邪悪――
全身から、黒い光が噴き出している。
「……翔子、やめろ! お前はそんな……!」
俺は叫ぶ。
叫ばずにはいられなかった。
だが、彼女――エリスは、俺の声を鼻で笑うだけだ。
「叫ぶな、ショーコの愛しい人。その悲痛も、絶望も、すべて私の糧となる」
そう言って、エリスはベビーベッドから沙織様を抱き上げる。
聖域で守り抜いたアテナの命が今――俺たちの目の前で別の女神の腕にある。
「そして、この赤子は女神アテナ。我が手中にあり!」
俺の思考は一瞬、真っ白になった。
アテナが、沙織様が奪われた――?
この日本で?
この聖闘士が、黄金が4人も揃う城戸邸で?
そんなはずが――
そんな――
だが、それは現実だった。
俺の腕の中にいたはずの“家族”が、今は悪夢の中に吸い込まれていく。
翔子の顔をした“邪神”が、沙織様を高々と掲げ、俺たち黄金の前で勝利を宣言する。
「よく聞け、聖闘士たちよ! お前たちの“愛”も“誇り”も、この私の“争い”の中で焼き尽くされる運命だ!
アテナを、そしてこの世界を救いたければ私の神殿まで来るがいい――」
その言葉と同時に、エリスの身体から放たれた禍々しい光が広間を包む。
俺は反射的に沙織様に手を伸ばそうとした。
だが、その一歩は、絶望的な重力で止められた。
ああ――届かない。
翔子にもう俺の声は、手は――届かないのか。
「翔子!――エリス!! 沙織様を返せ!!」
無我夢中で叫ぶ俺の声に、広間の空気が揺れる。
だが、邪神の微笑は一切崩れない。
「来るがいい。愛しい人。
お前の絶望も後悔もすべて私が“争い”の糧にしてあげる――」
最後に翔子――エリスは俺だけを見据え、妖艶に、どこか哀しげに微笑んだ。
そのまま、沙織様を胸に抱いたままエリスは禍々しい光の柱とともに消え去った。
気がつけば、俺の両手には何も残っていない。
その場には、強烈な闇と残り香のような小宇宙の余韻だけが渦巻いていた。
呆然としていた俺に、デスマスクが肩を叩く。
「……落ち着け、アイオロス。まだ終わっちゃいねぇ。ここからだ」
シュラも静かに頷く。
アフロディーテは顔をしかめ、拳を握っている。
黄金聖闘士――俺たちは、かつてないほどの敗北感と、
同時に新たな炎を心に灯していた。
(……守れなかった。だが――終わりじゃない)
“翔子”も、“アテナ”も、
必ずこの手で取り戻す。
そして、争いの女神エリス――
お前がどんな神であろうと、
俺たちは決して屈しない。
――たとえ、この身が焼き尽くされても。
静寂を切り裂くように俺は叫んだ。
「行くぞ、みんな――アテナを、そして翔子を救い出すために!
俺たち黄金聖闘士の小宇宙を――今こそ、燃やし尽くせ!!」
誓いと共に新たな聖戦の夜明けが始まった。
(エリス視点)
――エリス神殿。
かつてギリシャの大地を混乱で染めたこの暗黒の本拠は、時空を超え日本の山深く地図に載らない場所に静かに蘇っていた。
私は、神々の宴の果てに生まれた黄金の林檎を、眠る女神アテナ――の額にそっとかざした。
この小娘の小宇宙は、紛れもなく女神の資質を帯びている。
だが――その瞬間、私の指先はピクリとも動かなくなった。
(何だ……?この小娘、まだ抵抗しているのか!)
いや、それだけではない。
胸の奥にもどかしい苛立ちが渦巻く。
私は意識を精神世界の深層へと沈める。
そこで、あの生意気な少女――ショーコが私を睨みつけて待っていた。
「沙織ちゃんに何をするつもり! あの子はただの赤ちゃんなのよ!」
彼女は、全身からまっすぐな光のような意志を放っている。
“守るために戦う”まさに聖闘士そのものだ。
私は鼻で笑ってやった。
「黙れ、小娘!私は何千年もの間、この窮屈な林檎の中に封印されてきたのだぞ。お前のような若く瑞々しい肉体と女神の生命力――それらがあれば、私は完全な復活を遂げることができるのだ!」
この苛立ち、この飢え、この渇き――
誰にも分かるものか!
神々の宴でさえ、私は隅に追いやられ争いの中にしか生きられなかった。
やっとの思いで手に入れた器が、まさかこんなに手ごわいとは思わなかったが!
ショーコは拳を握りしめ、私に叫ぶ。
「なぜ私の身体なの!?聖闘士なら他にも――」
私は堂々とそしてどこか誇らしく胸を張ってみせる。
「愚問だな。お前の守護星座――仔馬座は、神話において我が乗り物。ペガサス?あれは従僕。仔馬座(エクレウス)は、我が女神エリスの正当なる手足。
お前は、まさに私のために生まれてきた生贄だ!運命という名の最高の舞台装置さ!」
ショーコはぐっと言葉を詰まらせたが、すぐにまた抗議してくる。
「……でも、どうして私の“フリ”が雑だったの?アイオロス君を呼び捨てにしたりして、すぐバレるヒントばっかり――
それに、わざわざ『私、エリスです!』みたいなドヤ顔で宣言して……本気で乗っ取るつもりだったの?」
私はついムキになって声を荒らげる。
「フン!お前の変貌に、あの男――アイオロスが絶望し、愛も希望も失えばお前の抵抗も終わるだろうと思っただけだ。
それにな、我が宣言には“美学”が必要なのだ。世界に告げよ、争いの女神復活を!これぞ神話の儀式……」
ショーコがじとっと睨む。
「それ、ただの目立ちたがりじゃない?」
私はぐっと言葉に詰まり、咳払いでごまかした。
――ま、まぁ、千年単位で存在感がなかった神はどうしたって舞台に上がる時は目立ちたいのだ。
「と、とにかく!この世界は私のもの。
さあ、女神アテナの生気を捧げよ。世界は新たな争いで満ちる……」
私は沙織の上に黄金の林檎をかざす。だが――
その手がまたしても止まる。
ショーコが呆れたように問いかけてくる。
「……ねえ、でも神殿の場所を誰にも教えてないよね?
これじゃ、誰も助けに来れないし誰も絶望できないんじゃ……?」
……何?
私はその場でフリーズした。
思考が、まるで千年の時を逆流するかのように停止する。
(しまった! 挑戦状を叩きつけたはいいが、肝心の――
住所を、伝えていなかった!)
痛恨のミス――それは、地上に咲き誇る花々の香りよりも強烈だった。
全宇宙に響く神々の嘲笑が聞こえそうな気がした。
ショーコが半分呆れ、半分心配そうに口を開く。
「……エリスさん、それって結構致命的じゃないかな?
アイオロス君たちどうやってここを探すつもりなんだろう……?」
私は、渾身の女神スマイルでごまかす。
「フン、少し頭を使えば私の神殿の気配くらい容易に――」
「し、しかし!心配無用、私は女神。あの程度の人間ども、必ずここを見つけてみせる……!」
ショーコは微妙な顔で私を見ている。
「……エリスさん、本当はちょっとドジなんじゃ――」
私は耳まで真っ赤になりむきになって叫ぶ。
「だ、黙れショーコ!神に向かってドジとは何だドジとは!!
私は“争いの女神”だぞ!恐怖と混乱と絶望の化身――」
しかし、精神世界の地平線の彼方で、かすかなアイオロスの声が届いた気がした。
(ショーコ、必ず迎えに行く! お前を、アテナを――)
ショーコの瞳が輝く。
「ほら、やっぱり来てくれるよ!アイオロス君は、絶対に――」
私は思わずむくれてしまった。
「……チッ。なぜだ。なぜ愛などというくだらない感情が、
私の完璧な神話に水を差すのだ!」
だが、ショーコは柔らかく微笑む。
「愛がなかったら、争いだって生まれないよ。
だから、エリスさん……どこかで愛を待ってたんじゃない?」
私は一瞬、その言葉に胸がざわついたが、
すぐさま顔をそむけた。
「フン。愛など、私には必要ない。
――必要ない、はずだ……」
不覚だ――ショーコ。
この私を、少しだけ、揺らがせるとは……。
(……いやいや、私はエリス!争いの女神!愛だの平和だの、冗談じゃない――
だが、アイオロスがこの神殿を見つけて突撃してくるのなら、それはそれで……)
私は小さく肩をすくめ、林檎を持ち直した。
(このままでは、誰もこの神殿に辿り着けぬ……!せっかくの復活劇が、誰にも目撃されず終わってしまうではないか!)
漆黒の回廊を駆け抜け、大広間の中央――荘厳な祭壇に安置された巨大な槍を、彼女は高々と掲げた。
「ええい、ならば今から私の小宇宙で、奴らの脳内に直接メッセージを送ってやる!アテナが欲しくば――」
だがその腕を内側からガシッと掴む者がいた。
「待って!」
声は彼女の内側から響いた。
――ショーコである。
「そんなアナログな方法じゃ、伝わるか分からないでしょ!今の時代はデジタルが基本だよ!」
「な、何を言う、ショーコ!?これは神々の――」
「うるさいっ!」
翔子の魂は、エリスの支配をわずかに打ち破り、その身体の主導権を一時的に奪い返した。
おもむろにポケットからスマホを取り出すとスムーズにLINEアプリを起動する。
「いい?エリス。神様なら、もっとこう威厳のあるメッセージを送りなさい!内容は私が聞いてあげるから!」
「ま、待て!女神がスマホだと……!?神話の品格が……!」
だが、ショーコは動じない。
「現代日本ではLINEが最強なの。さあどういう文面にするの?」
エリスは仕方なく、己のプライドと威厳を総動員して、荘厳な挑戦状の文句をショーコに伝える。
ショーコは慣れた手つきで、一字一句丁寧にスマホに打ち込み――
ついでにGoogleマップの位置情報もばっちり添付した。
「よし、これでOK!」
翔子は送信ボタンを押した。
*
一方その頃、城戸邸――。
「……エリス神殿、どこだ?」「さっぱり見当もつかんな」
黄金聖闘士たちは、かつてない情報不足の中、頭を抱えていた。
誰もが困り果てていたその時、
「ピコン♪」
アイオロスのスマホが可愛らしい音を立てる。
画面を見ると、【翔子❤️】からLINEメッセージが届いていた。
【件名:邪神エリスより、アテナの聖闘士どもへ】
「愚かなる聖闘士たちよ!女神アテナの命が惜しくば、我が亡霊聖闘士(ゴーストセイント)を倒し、このエリス神殿まで来るがいい!フハハハハ!」
その下には、Googleマップの位置情報が。
エリス神殿(仮)――堂々とピンが立っている。
黄金聖闘士たちは、思わずスマホを覗き込み、言葉を失った。
シュラがポツリと呟く。
「……まさか、女神からの挑戦状がLINEで届くとはな……」
アフロディーテは顔をしかめ、「美の品格はどこへ行ったのか」と溜息をつく。
デスマスクは、ぽりぽりと頭を掻きながら苦笑した。
「……最近の邪神は、やけに親切なんだな」
アイオロスは小さく頷き、画面の地図を確認した。
「……場所は分かった。あとは進むだけだ。翔子、必ず迎えに行く!」
こうして、
聖闘士たちは史上最も分かりやすい挑戦状を手に、
新たなる聖戦の地へと出撃するのだ――。
神話も時代と共に進化する。
デジタル時代の“邪神”も、意外と対応が早い――
そんな苦笑いが、日本の空に響くのであった。
――こうして、女神と聖闘士少女の不思議な共闘(?)が始まった。
争いと愛、混乱と優しさが渦巻く新たな神話は、今、ここから幕を開ける――。
アイオロス(神殿へ向かいながら、必死にスマホを操作)
「翔子!翔子!今どこなんだ、出てくれ!LINEも既読にならないし……もう何回目だ、これ!」
デスマスク(隣で苦笑)
「さっきからずっと鬼電してるけどよ、神殿って圏外じゃねえのか?」
シュラ(冷静)
「女神を相手に“着信拒否”されるとはな……これも時代か。」
アフロディーテ(ため息混じり)
「美しい恋も、通信インフラには勝てないのね。」
――一方その頃、エリス神殿――
エリス(スマホをいじりながら)
「なんだこの機械は!音が鳴り止まぬ……“でんわ”……?取れば良いのか、いや、押しても何も……むむ……!」
翔子(精神世界で呆れ顔)
「だから、着信出るなら“緑のボタン”押せって、何回教えれば……。」
エリス(混乱)
「“ボタン”?神の威厳が……どうやって……!?」
翔子(ため息)
「この女神、やっぱりポンコツ……。」
エリス(ムキになって)
「うるさいぞ、ショーコ!私は争いの女神だ!“緑のボタン”などに屈するものか!」
この先の物語は
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もっとギャグに振りきってくれ‼‼
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シリアスな熱血が聖闘士星矢だ!
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バランスよくどちらも見たい
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全部盛り込んでぶっ飛べばいいと思うよ